ねこちゃんにぶどうはOK?NG?知られざるぶどうの危険性について解説!

ねこちゃんにぶどうはOK?NG?知られざるぶどうの危険性について解説!

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ぶどうは高貴なフルーツの一つで、健康効果がよく注目される果物でもあります。見た目も美しいので大好きな人は少なくないでしょう。ところでそんなぶどうを猫ちゃんに与えても大丈夫なんでしょうか?健康効果があるのでは?と考える人も多いでしょうが、実はかなり危険です。今回はぶどうと猫との相性について解説します。

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ねこちゃんにぶどうを食べさせてもいいの?

ぶどうの匂いを嗅ぐ猫

Alex Coan/shutterstock.com

美しいぶどう畑を優雅に散歩をしているねこちゃんは、どことなく絵になり、遠くで眺めている人たちまでもが、のどかで平和な気持ちにしてくれます。今回はそんなぶどうと猫との関係について様々な観点から説明したいと思います。

ねこちゃんにぶどうを食べさせてはダメ!

「絵になる」と言っておきながらいきなりですが、ねこちゃんにぶどうを食べさせてはいけません。

ぶどうには私たち人間にとって元気の源となる栄養素がたくさん入っています。果糖とブドウ糖パワーにより疲労回復につながりますし、ポリフェノールの一種であるアントシアニンが豊富で活性酸素を取り除き体を酸化から守ってくれます。

しかしこのような働きを期待してねこちゃんにも食べさせてはいけません。原因物質やメカニズムは詳しく解明されていないのですが、『ぶどう中毒』を引き起こしてしまう可能性があるからです。

猫の『ぶどう中毒』とは

ぶどうと赤ワインとレーズン

Praisaeng/shutterstock.com

ぶどうのどの成分が猫にとってどのように良くないのかはまだ完全に解明されていないのが現状です。

実は最近になってアメリカの研究で犬に及ぼすぶどう中毒の危険性が報告されただけで、そこから「ぶどうは猫にとっても健康を害する可能性がある」と考えられるようになりました。

そのため「猫にぶどうを与えたからと言って中毒を起こすかどうかわからない。そこまで神経を尖がらせなくてもよい」と感じる方もおられるかもしれません。しかし、犬と猫が中毒を引き起こす可能性のある食材は実は非常に似ています。ですから犬で中毒が出る可能性がでてきた時点で、猫に与えるのも危険と判断するのは理論的です。

ぶどう中毒の症状

猫がぶどうを食べると急性腎不全を起こす可能性があります。急激に腎臓の働きが低下する病気で、元気がなくなり食欲もなくなります。さらに嘔吐、下痢、たくさん水を飲む、明らかにおしっこの量が減ったり全くでないといった症状も出ます。一般的にぶどう中毒になると食べてから2〜3時間でなんらかの症状が出てくるようです。

中毒症状を起こす目安量は……

はっきりとは言い切れませんが、中毒症状を引き起こす摂取量の目安は、「体重1kgに対し生のぶどう10〜32g」と言われています。

もちろん食べたぶどうの種類やねこちゃんの体調、生活環境にも異なります。犬の場合、この量の致死量を食べたからといって必ずしも死ぬわけではありませんので、猫の場合も確実的な数字とは言い切れません。

また猫がぶどうを好んで食べるということはあまりありませんから、致死量というものがそもそも測りにくいです。ですが逆に言えばそれは、「少量でも何が起きるか分からない成分」ということです。ですから無理に与えてはいけません。

マスカットなら大丈夫なのか?

『マスカット』は地中海地方原産の「ぶどう」です。ですからもちろん食べさせるのは危険です。

レーズンはどう?

「生のぶどうがダメでもレーズンはよいかも」とは考えないでください。レーズンもぶどうですから成分はぶどうと変わりません。

むしろレーズンの方が危険とすら言えます。なぜならねこちゃんは生のぶどうそのものには興味を示さないかもしれません。でもレーズンの場合はレーズンパン、レーズンクッキー、ミックスドライフルーツ、フルーツグラノーラと様々なものに入っているため、そうした食材に関心を示す可能性があります。また床に落ちているレーズンに興味を示して口の中に入れてしまう可能性も十分にあります。ですから飼い主さんは家の中にレーズンがある場合、愛猫ちゃんのためにも保管や取り扱いに気をつけてあげてください。

ワインはどう?

ワインもぶどうからできていますので、もちろん与えてはいけません。たとえぶどう以外のフルーツから作ったワインであっても与えないでください。というより、そもそもアルコールをねこちゃんに与えてはいけないのです。

猫はお酒を分解できません。というのも人間と猫の作りは大きく異なるからです。私たち人間はワインやビールなどアルコールを摂取すると胃や腸で吸収され肝臓で分解されますが、猫はアルコールを分解する酵素を持っていないので、一度体内に入ったアルコールは無害化されずに体内を循環してしまうのです。

軽度の場合は嘔吐、下痢、震えなどで済むこともありますが、重症の場合意識がもうろうと、昏睡状態に陥り、心肺停止してしまうこともあります。

人間よりはるかに小さな生き物である猫のアルコールの致死量は小さく、大体「1kgあたり5.6ml」と言われています。この数値はあくまでも大まかな目安です。この数値より少なければ大丈夫というわけではありません。基本アルコールが分解できない体ですから決して与えないでください。

猫が誤ってぶどうを食べてしまったら

病院で診察を受ける猫

didesign021/shutterstock.com

どれだけ注意をしていたとしても猫は何をしでかすかわかりません。ちょっと目を離したすきに……なんてことはよくあります。そんな事態に備えてねこちゃんがぶどうを食べてしまった時の対処方をお伝えしておきたいと思います。

ぶどうを食べたことがわかった時点で病院

とにかくぶどうがねこちゃんの体に吸収される前に病院に連れて行く必要がありますが、一時間以内だと体に吸収されていない可能性が高いと言われています。専門知識がない人が無理やり吐かせたりするとねこちゃんにとっても飼い主さんにとっても危険です。とにかく気がついた時点で病院に行ってください。「ほんの少しだから大丈夫。様子をみてから」などとのんきな考えは決して起こさないでくださいね。

特にアルコールの誤飲に関しては夜の時間帯に起きることが多いでしょう。夜は動物病院が閉まっている可能性もあるので十分に気をつけてくださいね。

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