犬と猫の足跡は違う!両者の違いと肉球の仕組みについて徹底解説

犬と猫の足跡は違う!両者の違いと肉球の仕組みについて徹底解説

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犬や猫の肉球はとても可愛いので、イラストになることがしばしばです。でも実は猫と犬の足跡には違いがあるということを知っていますか?足跡の違いの原因は肉球の作りにあります。この記事では、犬と猫の肉球の作りの違いやケア方法について解説したいと思います。

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犬と猫の足跡は違う!両者の違いと肉球の仕組みについて徹底解説

犬と猫の足跡は違う

雪の上に残された足跡

Yanya/shutterstock.com

「犬と猫の足跡はイラストとして可愛い」と、グッズとして販売されることがあります。そんな足跡ですが、よく見ると犬と猫とでは違うことを知っていましたか?

肉球もぷにぷにして可愛らしいですが、実は犬と猫とで役割や触り心地など異なる部分がたくさんあるのです。今回は犬と猫の足跡、そして肉球について見ていくことにしましょう。

肉球の役割

上を見上げている犬と猫

Grigorita Ko/shutterstock.com

動物でも肉球があるものとないものがいますね。肉球はどんな役割を果たしているのでしょうか。

1.獲物に近づくため

肉球を持つ動物は主にネコ科、イヌ科、クマ科、イタチ科などの「肉食目」や「ネズミ目」の動物です。肉食か肉を食べる雑食の動物が肉球を持っていることが多いのが分かります。

そのほかに一部のウサギ(ミニレッキスやホーランドロップやエゾナキウサギ)やカンガルーやコアラなどの有袋類にも肉球があります。肉球の役割は、野生での生態と深く関係があるということになるでしょう。

肉球を持っている多くの動物が肉食をすることから分かるように、肉食の最大の役割は狩りをする際に獲物に気づかれないように足音を消すことです。犬も猫も床が堅いフローリングであっても走れば音がしますが、歩くときは音がしませんね。

2.クッションになっている

肉球がぷにぷにと柔らかいのは、コラーゲンなどの弾性繊維や脂肪が詰まっているためです。柔らかい肉球は歩いたり走ったりするときの衝撃を和らげてくれる緩衝材として役割を果たしてくれます。

その緩衝材としての役割によって、関節や骨を守る役割を果たしてくれているのです。猫は高いところから華麗に飛び降りて着地しますが肉球のクッションの役目によって衝撃が吸収されているんですね。

3.汗をかく場所

犬や猫は人間のように汗をかいて体を冷やすという機能はほとんどなく、汗腺もほんのちょっとしかありませんが、その数少ない汗腺は犬や猫は肉球にあります。

ただし人間が汗をかく働きをする器官である「エクリン汗腺」はほとんどなく、「アポクリン汗腺」という汗腺になります。エクリン汗腺も少しあるので、体温調整という機能もまったくないというわけではないのですが、犬や猫が汗をかく意味は人間とは違います。

肉球に多くあるアポクリン汗腺は主に匂いを出す働きがあり、出てくる汗もエクリン汗腺のようなさらさらして水のような汗ではありません。アポクリン汗腺から出る汗は粘り気があるのでこれはニオイをつけやすくするという働きがあります。

またこの汗によって、肉球が滑らないように滑り止めとして機能するという意味もあります。肉球に適度に湿り気があることで、岩場や硬い斜面といった足場の悪いところでも移動することができるのです。

犬と猫の足跡・肉球の違い

犬と猫の肉球

Sonsedska Yuliia/shutterstock.com

肉球が狩りの際に音を立てないというクッションの役割を果たしているという点では犬と猫は同じです。しかし異なる点もたくさんあります。犬と猫はどちらも人間と同じ空間で暮らすことができますね。犬と猫を同居させている方もいるでしょうし、現在ではほぼ同じ環境で暮らしていますが、もともと住んでいた場所は全く違います。

また犬も猫も獲物を狩って生活していましたが、その狩りの仕方は全く異なっていました。同じ肉食獣でも本来は生活様式が全く異なる動物です。そのため、肉球も犬と猫では違いが見られるのです。いくつかの違いを見ていきましょう。

足跡の違い

肉球の構造から見ていきましょう。肉球は次のような部分から成り立っています。

・掌球(しょうきゅう) 前足の真ん中の大きな肉球。後ろ足は足底球(そくていきゅう)と呼ばれています。

・指球(しきゅう) 掌球の周り、爪の下にある肉球。後ろ足は趾球(しきゅう)と呼ばれています。

・手根球(しゅこんきゅう) 掌球から離れた場所、足首の辺りにある肉球。

犬と猫の肉球の構造は似ているので、足跡の一見似ていますがよく見てみると違います。犬の足跡は、指球の間が狭くほぼくっついていますが、猫は犬に比べると少し間隔が広めです。掌球と指球との間も猫のほうが広めです。

猫の足は爪を出し入れできるので、爪を出したときしか爪の跡は付きませんが、犬の爪は出しっぱなしなので泥などについた足跡を見ると犬の足跡は爪の跡が確認できます。

犬の肉球

犬の祖先はオオカミもしくはオオカミの亜種と言われています。オオカミは主に寒い地方に住んでいますので、雪の中で狩りをして獲物を探して長い距離を移動します。肉球もそのような生活に都合のいいものになりました。

犬の肉球は猫の肉球に比べると角質層が厚く、ザラザラしています。子犬のときはまだ肉球が柔らかいのですが、大きくなるにつれて固い地面をたくさん歩くので、だんだん固くなっていきます。しかし、現在の生活においては家の中で飼われている子が多くなっています。

そのような環境で生活しているとお散歩には外に出ていますが、大部分はお家の中で過ごし、柔らかい寝床に寝るので、外で暮らしている子のように固くならないということもあります。成長とともに固くなる肉球が大人になっても柔らかいという子もいるのです。

犬の肉球がザラザラしているのは滑り止めの役割を果たしているためです。獲物を追うために走りにくい地形や雪の上でもしっかりと走ることができ、なおかつ急な方向転換にも対応することができるようになっています。爪が猫のように引っ込まずに出っぱなしなのも、走る際のスパイクの役割を果たしているからなのです。

犬の肉球はザラザラしていると言われてます。触った感触だけではザラザラしていることがよく分からないという方もいますが、猫の肉球の触り心地と比べるとザラザラしていると言われるのはよく分かると思います。

寒い地方出身の犬は寒さに強いですが、肉球も耐寒構造になっています。犬の血管は動脈と静脈がくっついているので、血液が冷えにくい構造になっています。人間の動脈と静脈は離れているので、血液が静脈を通って心臓に戻ってくるまで冷えてしまいます。

人はアフリカで生まれたとされていますから、寒さには強くない構造になっていると考えられています。犬の体は冷えにくい構造になっていますので、凍った大地でも駆け回ることができるのです。

猫の肉球

猫の肉球は犬よりも柔らかく、角質層も薄くツルツルしています。これは猫の祖先と言われているリビアヤマネコが暮らしていた生活環境が大きく影響していると考えられるでしょう。リビアヤマネコが暮らしているのは砂漠地帯で暑い地方です。そして、猫も走りはしますが、基本は待ち伏せ型の狩りをします。

つまり犬以上に音を立ててはいけないのです。雪の上で狩りをすることもなく、凍った地面を走ることもありませんから、滑り止めは必要がないでしょう。猫は獲物を捕まえるためには音を立てないということが大切なので、ツルツルした肉球なのです。

猫は高い場所に登りますね。飛び降りる際に柔らかい肉球はクッションの役割も果たしてくれます。また猫は足で物を握ることができます。もちろん人間のように器用に持つことはできませんが、お気に入りの物をぎゅうっと握りしめたりしますし、猫の肉球をちょっと押すときゅっと握り返してくることもあります。

猫の肉球は指球の感覚が広く良く動くので、ある程度は物を掴むことができます。実際両手で飼い主さんの手を握りしめてくるときがあるのではないでしょうか。

猫の肉球はしっとりしていることが多く、犬よりも汗が出やすいようです。猫の肉球はツルツルしているので、肉球を湿らせておくことによって滑り止めの効果があるのです。猫はこの滑り止めと器用につかむことができる肉球を上手に使って、高い場所や狭い場所でも歩くことができます。カーテンレールの上や薄型のテレビでも平気で歩くことができますね。

猫は砂漠出身なので、人間と同じように動脈と静脈が離れています。そのため、寒さには強くありません。冷たい雨や雪の上を歩くことを好まないのは、足がすぐに冷たくなってしまうという理由もあるでしょう。

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