犬が身体をブルブルさせるのはなぜ?犬が行う脱水方法の仕組みを解説!

犬が身体をブルブルさせるのはなぜ?犬が行う脱水方法の仕組みを解説!

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犬が体をブルブルさせて上手に水気を振り払うのを見たことがありますか?この動きはなんとも可愛らしいですが、実はこの動きは、ただ可愛いだけでなく、すばらしく効率的に動作なのをご存知だったでしょうか。今回は犬のこの仕草に潜む秘密に迫りたいと思います。

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犬が身体をブルブルさせるのはなぜ?犬が行う脱水方法の仕組みを解説!

犬が身体をブルブルさせるのは効率的

濡れた体を乾かしている犬

Annette Shaff/shutterstock.com

「シャンプーの後、ブルブルと愛犬が身体を振って濡れた毛から水が飛び散って脱走される」という経験をしたことがある飼い主さんは多いと思います。犬はとても上手に水気を振り払いますが、実はこの動きは、ただ可愛いだけでなく、すばらしく効率的に動作なのをご存知だったでしょうか。

2010年の研究によると、犬は約4秒で身体についた水分の70%を振り払うことができるそうです。犬を飼っていなくても「濡れた犬は身体を振って、水気を振り払う」ということは知っておられると思いますが、最近の高速カメラによって分析された、この動きの素晴らしさを見ていきましょう。

高速ブルブルの秘密は皮膚にある

犬の高速ブルブルは、具体的にどのような身体の動きになっているのか、高速度カメラの登場まではあまりよく分かっていませんでした。ジョージア工科大学のAndrew Dickerson、Zachary MillsおよびDavid Huは、犬を含む、毛皮をまとった哺乳類16種のブルブル行動を高速度カメラで撮影し、分析した結果を発表しました。

この分析結果によると、犬たちは約4秒で身体の水分の70%を振り払うことができるそうです。自分に身体の動きだけで、タオルもドライヤーも使わずに、秒速乾燥させることができてしまうというわけです。犬がこれほどまでにどうして効率的に動くことができるのが、身体の構造に秘密があります。

身体そのものを動かすだけでなく、皮膚のたるみを利用して、鞭のようにしならせることで力を発生させ、水分を飛ばしているのです。犬の身体は、背骨を中心として左右に30℃しか動かすことができません。背骨が12時という時計を想像した場合、11時と13時間しか動かすことができないとい説明すると想像しやすいでしょう。

しかし、皮膚のたるみを利用することによってねじれは左右90℃まで拡大することができます。時計で説明すると背骨を12時として、9時から15時間で動かせるようなるということになります。可動範囲が大きく変わってきますよね。背骨を中心に身体を回転させ、皮膚のたるみを使って遠心力で水を飛ばすという高度な技を、犬たちは自然に身につけているということです。

大型動物はゆっくり、小さな動物は素早く動く

この高度な技は、犬に固有のものではありません。研究者たちは16種の動物を観察することで、毛皮をまとった哺乳類が同じように身体を振り回して、自らを乾燥させることを確認したことを明らかにしています。

また、大きな動物はゆっくり動き、小さな動物はとても素早く動くという新しい発見もありました。水滴を振り払うためには一定量の力を加える必要があるのですが、小さな動物はとにかく素早く動くことで、より大きな力を生み出しているということです。

報告書によれば、ラブラドール・レトリバーは4.5Hz(Hz=ヘルツは1秒間あたりの振動回数を表す周波数の単位)、チワワでは6.8Hzで身体を振り回して、これがマウスにあると29Hzまで高速化が進みます。一方で身体の大きなクマは、4Hzとゆっくりしたブルブルで、十分身体を乾燥させることができるのだそうです。

動物は生き延びるために高速脱水できる

タオルで愛犬の体を乾かしてあげている飼い主

Anton27/shutterstock.com

それではなせ動物たちは、こんなにも効率的に水気を振り払うことできるようになったのでしょう。その理由は「生き延びるために必要だから」だと研究者たちは考えています。

冬用の被毛をたっぷり蓄えた動物が、川に落ちてしまう状況を考えてみましょう。被毛は熱を逃がさないために良い仕事をしてくれますが(被毛の間に暖かい空気を閉じ込める)、濡れることによってこの機能が大きく低下することになります。

仮に水気を振り払う能力が備わっていないと仮定すると、彼らの身体の熱を使って水分を蒸発させなければならないため、多くのエネルギーを費やすことになります。論文によれば60ポンド(約27㎏)の犬の場合、日常のカロリー摂取量の20%を乾燥に充てなければならないそうです。

身体を乾燥させられるか否かは、毛皮をまとう動物にとっては生死にかかわる問題であり、これを実現させるのが動物たちのブルブルと動きということになります。このブルブルという水気を振り払う行動は、可愛いだけでなく生命維持に必要な行動でもあるということなのです。

自然乾燥は完全に乾くのが難しい

ただ犬のシャンプーをした後には、タオルで拭いたあとに自然乾燥するまで待つという飼い主さんもおられるかもしれません。しかし、自然乾燥は完全に乾くことが難しいため、生乾きのような状態になってしまいます。皮膚や被毛で雑菌が繁殖してしまう恐れがあります。ブルブルして70%を振り払うことができるとしても、しっかりと乾かしてあげるようにしましょう。

生乾きは皮膚炎を引き起こしかねませんので、シャンプー後はしっかり乾かしてあげましょう。特にゴールデン・レトリーバーやビーグル、コッカー種などの垂れ耳の犬種は、大きな耳によって耳を塞いでいるため、乾きにくい状況にあります。身体が大きいと時間もかかりますが、乾きにくいところは気を配ってあげるようにしましょう。

子犬は特に丁寧に

子犬に自然乾燥は免疫力が低いため、少しの乾き不足によって風邪を引いてしまう恐れがあります。しっかりと乾かしてあげることが健康維持にもつながるのです。乾かした後はそのままにするのではなく、ブラッシングして被毛を整えてあげることも大切です。シャワーをした後で血行も良くなっているので、マッサージも兼ねてブラッシングをしてあげましょう。

シャンプー後はブラッシングをする

シャンプー後のブラッシングによって被毛が絡まるのをほぐしてあげることができるだけでなく、愛犬の体調や気持ちを知ることができるので、コミュニケーションを図ることができます。被毛の汚れを取り、抜け毛を取り除くことで愛犬の皮膚を清潔に保つことができ、マッサージを行なうことによって血行を促進することができるでしょう。

気持ちよさそうに力を抜いて身をゆだねてくれて、ブラッシング中に眠ってしまうくらいリラックスしている愛犬の様子は、飼い主さんにとっても癒しの時間になりますね。心地よい力加減や気持ちいい場所も好みがありますので、愛犬とコミュニケーションを取りながらリラックスタイムになるようにしていきましょう。

ブラッシングのときに体全体に触れることによって、身体に異常がないかも気づいてあげることができるでしょう。いつもは嫌がらないのに、今日は触ると嫌がる部分があれば、被毛をめくってみてしこりなどがないか確認してみることにより、病気の早期発見にもつながるでしょう。

皮膚の状態もブラッシングのときにチェックして、赤くなっていないか炎症は起きていないかみてあげましょう。健康な皮膚は、美しい薄いピンク色をしていますが、ブラッシングのときに細かいフケが混じっていることがあれば気にかけて見てあげましょう。シャンプー後だけでなく、ブラッシングは習慣的に行うとと良いでしょう。

毛が長い犬の場合は、最低でも週に2.3回、毛が短い犬であれば週に1回はブラッシングするようにしましょう。体全体をブラッシングしながら、愛犬との信頼関係を深めていくことにしましょう。安心できる飼い主さんに触られることは、犬にとって心地よい時間になります。どんなブラッシングが愛犬にとって心地よいのかいろいろと試してみることもできるでしょう。

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