猫のネオテニーって何のこと?猫が食べないのに狩猟する理由を解説!

猫のネオテニーって何のこと?猫が食べないのに狩猟する理由を解説!

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動くものに対する俊敏な反応を見ていると、可愛らしいペットである愛猫が肉食動物だったと気づかされることがありますね。そんな猫ですが、必要もなく狩猟行動を行うことがあります。これには「ネオテニー」が関わっていると考えられますが、ネオテニーとは何か?なぜネオテニーが起きるかについて考えてみましょう。

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猫のネオテニーって何のこと?猫が食べないのに狩猟する理由を解説!

猫は狩猟する生き物

ねずみを咥えている猫

GrooveZ/shutterstock.com

動くものに対する俊敏な反応を見ていると、可愛らしいペットである愛猫が肉食動物だったと気づかされることがありますね。完全な肉食動物の猫が、祖先から受け継いだ狩猟本能を現代まで受け継いでいるということは、猫が獲物を捕らえる姿から分かります。

一方で、猫にはほかの肉食動物には見られない不思議な行動も見られることがあります。例えば捕ってきた獲物が食べられずに家の中に転がっていることがあります。これは肉食動物において不思議な行動と言えるようです。今回は猫の狩猟本能について一緒にみていくことにしましょう。

猫の狩猟本能の基本

猫は生まれながらに狩猟本能を持っています。けれどそれは闇雲に獲物を攻撃するというだけのもの。獲物を上手に狩り、捕った獲物を食べるといった作業はお母さん猫から伝授されるもので、お母さん猫は生後5~6か月になった子猫に狩猟を教えます。

まずは捕らえた獲物を殺して与え、食べ方を教えます。次に捕らえてきた獲物を生きたままの状態で子猫に与えて、殺し方を教えていきます。そのようにして狩猟を覚えた子猫は次第に自分で狩りをすることができるようになるのです。

仕留めた獲物を別の場所に持ち帰り、ゆっくりと食べるのも猫の本能です。危険のない場所でゆっくり獲物を味わいたいという気持ちから、安心できる場所で食事を行なうのでしょう。よく飼っている猫が飼い主さんのところに仕留めた獲物を持ってきて、飼い主さんが驚かれるという話を耳にしますね。

これは猫の母性本能からの行動です。猫は飼い主さんのことを自分の子どもだと思っているので、獲物を食べさせてあげようと持って帰ってくるのでしょう。もしお家の猫ちゃんが獲物を持ち帰った時には、猫ちゃんの気持ちを受け止めて、褒めてあげるようにしましょう。

獲物を弄ぶ

虫で遊ぶ猫

gornostay/shutterstock.com

時に猫は、狩猟で得られたせっかくの獲物を食べずに弄んでいることがあります。お腹が空いているから狩猟を行なったのでは?と思ってしまいますが、実は猫のこの行為には以下のような理由があると考えられます。

1.獲物の食べ方が分からない

猫は母猫から仕留めた獲物の食べ方を教えてもらいますが、それを覚える前に母猫から離された猫は獲物をどのように食べたらよいかが分からないということがあります。そのため獲物は「おもちゃ」として捕まえてきて遊んでいるということになのでしょう。

2.窮鼠、猫を噛む

仕留めたと思っていた獲物が実は生きていて、最後の力を振り絞って反撃してくるかもしれません。猫はこのような危険を本能から、そして今までの経験から知っていて、念には念を入れて獲物にとどめを刺しているところだったのでしょう。

3.所有権の主張

せっかく苦労して捕ってきた獲物、誰にも渡さない!と、自分の匂いをこすりつけて所有権を主張している行動とも取ることができるでしょう。

4.快感の繰り返し

猫がご飯を食べている時に、急にほかのものに興味を惹かれて食事を中断し、飛び出していくといった光景はよくありますよね。窓の外の動くものに反応したり、飼い主さんの持ち物に反応したりといろんなものにアンテナを常に張っているのが感じられます。

これは日常生活では満たされない狩猟本能を疑似的に満たそうとして起こる行動のようです。「猫は食欲とは無関係に動く」と主張する生物学者もいるように、猫は一度得た獲物をもう一度捕獲したい、という気持ちでいっぱいです。

動くおもちゃに反応するだけでなく、自分でおもちゃを動かして弄ぶように遊ぶのもこのためでしょう。猫が狩猟するのは空腹を満たすためだけでなく、本能的に獲物を捕らえることによって心を満足させることができるのも関係しているのでしょう。

猫のネテオニー

獲物を狙っている猫

Jana Raue/shutterstock.com

通常ほとんどの肉食動物は、体力温存のために無駄な動きを避けます。そのため空腹が前提で狩猟行動を取り、一度食欲を満たせば空腹になるまで狩猟を行ないません。でも猫はどうかと言いますと、先ほども述べたようにせっかく捕らえてきた獲物を食べなかったりすることがあります。

また目の前に食事があって、それを食べている最中であるにもかかわらず狩猟に出かけようとする様子が見受けられます。猫は空腹時以外でも狩猟を行う、肉食動物の中でも特殊な動物と言えるでしょう。

猫の満腹でも狩りをする行動は猫の「ネテオニー」という現象が関わっていると言われています。「ネテオニー」という言葉を初めて聞いたという飼い主さんも多いのではないでしょうか。言葉の意味について調べてみると、「ネテオニー」とは「幼形成熟」と説明させていて、子猫の特徴を保持したまま成熟することを言うそうです。

猫が獲物を弄び満腹でも狩猟を行うのは、人に飼われるようになった猫が、野生の本能を研ぎ澄ます危険にさらされることなく成長し、子猫のままの心でいるからなのです。狩猟に行って、獲物を捕まえてきたときに母猫が褒めてくれるのを期待しているのかもしれませんね。

本来であれば子猫が母猫のおっぱいがよく出るようにする「猫のフミフミ」や毛布をチューチューする姿、母猫に自分の存在を知らせるための「猫の喉慣らし」などが「ネテオニー」現象の例と言われています。でもそれだけでなく、エネルギーを無駄に使ってまで、狩猟で得た獲物で遊ぶ姿も子猫の行動そのものと言えるでしょう。

獲物を持ってくるのにどのように対処できるか

鈴が付いた首輪をしている猫

Southtownboy Studio/shutterstock.com

飼い主さんにとってはありがたくないものを家の中に持ち込まれてしまったと感じますが、猫はおおむね好意的な気持ちで獲物を持ってきているようです。もちろん、困らせようとしていたり嫌がらせをしているつもりはないでしょう。本能的な行動だからと思っていても、虫やスズメの死骸があったりするのでドキッとさせられますよね。

飼い猫は子猫のころから、食べ物に困った経験がないせいか、狩りの欲求が満たせたら捕った獲物にはあまり興味がないのかもしれません。軽く褒めてあげて、猫が見ていない隙にそっと片づけてください。大げさに驚いたり放置すると飼い主さんが喜んでいる、もしくは気にいらなかったと間違った印象を猫に与えて、さらに狩りに精を出してしまうことがあります。

不衛生なので、できれば消毒すると安心です。猫が獲物を持ってくることをやめさせたいと思う飼い主さんがどんなことができるのでしょうか。

首に鈴をつける

狩りを失敗させるために首に鈴をつけるという案もあります。しかし、動くたびに鈴が鳴るのは猫にとってストレスになることもあります。飼い主さんにとっては猫がどこにいるのかが分かるというメリットもありますが、十分に考えてから付けるかどうか決めるようにしましょう。

室内飼いにする

外に出している場合は、完全室内飼いにするならば獲物を捕って持ち込むことは減ります。ただし、家の中にも猫の狩り対象となる生き物がいたり、入り込んできたりすることもあるので、絶対に持ち込むことはないとは言い切れないでしょう。ベランダ程度にしか外に出さない猫でも、スズメやチョウなどを捕まえてくることがあるそうです。

おもちゃで遊ぶ

狩りへの欲求を満たすために、追いかけたり捕まえたりするおもちゃを用意してあげることができるでしょう。飼い主さんも一緒に遊んであげるようにして、狩り以外で猫の運動量を増やしてあげましょう。猫じゃらしなどで遊ぶ時も緩急をつけてみたり、物陰から飛び出してみたりして、猫の狩りへの欲求を満たしてあげるような動きを工夫してみることができるでしょう。

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