老犬の鼻水の原因は?3つの原因と老犬が鼻水を流している場合に考えられる病気とは

老犬の鼻水の原因は?3つの原因と老犬が鼻水を流している場合に考えられる病気とは

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愛犬が鼻水を垂らしていると「何か病気かな?」と心配になりますよね。特に愛犬が高齢にもなると、免疫力が低下し様々な病気にもかかりやすいので、心配になる飼い主さんも多いことでしょう。そこで今回は、老犬が鼻水を流す原因について、また老犬が鼻水を流している場合に注意したい病気について解説したいと思います。

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病気の可能性のある鼻水の種類とは

鼻水が垂れている犬

Pirunpon/shutterstock.com

老犬が鼻水を流している時、「この鼻水は病気が原因なのだろうか?」と考えるかもしれません。鼻水の種類によってある程度病気かどうかを見分けることが出来ます。病気の可能性のある鼻水とはどんなものなのでしょうか?

色付き鼻水

鼻水の色が黄色や白色、緑色の場合があるかもしれません。色付き鼻水が流れている場合、病気の可能性があります。鼻水に色が付くのは白血球がウィルスや細菌と戦っている証拠です。鼻水に血漿やウイルスや細菌の死骸が混じることによって色が付くからです。

血が混じっている

鼻水に血が混じっている場合があります。鼻水に血が混じるのは鼻炎になっているからかもしれません。

また歯周病が原因で鼻血がでることもあるでしょう。血が混じることが続く場合、何らかの問題を抱えていることになりますから、早めに獣医さんに診断してもらうようにしましょう。

膿が混じっている

鼻水が濃い黄色や茶色、また緑色をしている場合は膿が混じっているのかもしれません。膿が混じっていると鼻水は粘り気が強く、ニオイも強いことでしょう。病気が原因で膿が溜まっているはずなので、獣医さんに診断してもらいましょう。

鼻水を流している老犬が注意すべき病気がある

汚れが付着した犬の歯

PixieMe/shutterstock.com

老犬がかかり易い病気もあります。その中でも鼻水を流している場合に考えられる病気があります。鼻腔内腫瘍、歯周病、ケンネルコフなどがそうです。

これからそれらの病気について詳しく説明したいと思います。それらの病気の症状や原因を知っておくなら、愛犬が鼻水を流している姿から病気の早期発見につながるかもしれません。

鼻腔内腫瘍

鼻腔内腫瘍(びくうないしゅよう)とは犬の鼻腔内に腫瘍が出来る病気です。高齢の犬にできることが多いようです。

・どんな病気? 犬の鼻腔内に腫瘍が出来る病気です。他の腫瘍疾患に比べると鼻腔内腫瘍にかかることは少ないですが、悪性の腫瘍であることが多く、進行することで様々な症状があらわれます。

皮膚の表面出来る腫瘍とは違って発見が遅れることが多いので危険性の高い病気と言えます。

・症状 初期症状では鼻水が良く出るようになります。鼻水には黄色が混じることもあるようです。鼻水以外にもくしゃみや涙がでたり、呼吸がしづらくなったりすることもあります。

腫瘍が大きくなると、顔面が変形したり脳に神経症状があらわれたりすることもあります。

この病気は命にかかわることが多く、早期発見、早期治療が非常に重要になります。鼻水が多いと感じた段階で詳しい診察を受ける必要があるのです。

・原因 原因は不明であることが多いです。ただ、高齢の犬がこの疾患を抱えやすいのは事実なようです。

歯周病

歯周病(ししゅうびょう)とは歯の周りの組織が炎症を引き起こすことで生じる病気です。歯周病が進行するなら口の周りだけでなく全身にも影響を与える怖い病気です。

・どんな病気? 歯周病は歯周病菌によって引き起こされる歯茎や骨の炎症です。軽度の歯周病はほとんど症状がなく放置されることも多いようですが、症状が進行すると大きな病気へと発展することもあります。

歯周病にはどの年齢の犬もなる可能性がありますが、特に老犬は症状が進行しやすく、大きな病気へと発展することがあるようです。

・症状 歯周病になると歯茎が赤くなったり、口臭が悪化したりします。もう少し進行すると歯がぐらついたり歯茎が腫れるようになったりするでしょう。

歯周病の症状があらわれるのは口の中だけにとどまりません。目の舌や顎の下が腫れたり、膿の混じった鼻水がでるようになったりします。口の中の膿が鼻から出てくるのです。

このような症状があらわれた時には歯周病がかなり進行している証拠です。さらに放置してしまうなら、もっと怖い症状へと繋がります。

歯周病を放置すると、歯周病菌が血液に乗って全身をめぐるようになり、ひどい発熱へと繋がります。口の周辺には膿が溜まって皮膚が腫れてしまい、場合によっては皮膚が破裂してしまうこともあるのです。

さらに歯周病菌が全身をめぐることによって心不全・腎不全へと繋がることもあります。歯周病菌が心臓や腎臓に達して炎症を引き起こすからです。心不全や腎不全は治療が難しく、ここまで進行すると命を失うことになるかもしれません。

・原因 歯周病の原因は歯垢と歯石です。

食後の歯磨きを怠るなら歯に歯垢が溜まっていきます。歯垢がそのままにされるなら、固まってしまい歯石となります。歯石には歯垢が付着しやすくなるので、悪循環に陥るでしょう。口の中で歯周病菌が増殖してしまい、歯茎や歯で炎症を引き起こし、さらに歯周病菌が増殖するのです。

ケンネルコフ

犬のケンネルコフとはウイルスや細菌が原因で起こる気管支炎の事です。犬風邪と呼ばれることもあります。

・どんな病気? ケンネルコフは呼吸器疾患の総称です。様々なウイルスや細菌に感染することで気管支などが炎症を引き起こすのです。炎症により体調が崩れてしまったり、咳がでたりします。

すべての年齢の犬でもこの病気になる可能性はありますが、感染することで発症しますので、抵抗力が衰えている老犬は特に注意しなければいけません。

・症状 気管支炎による咳が主な症状です。さらに発熱を伴うこともあります。呼吸が苦しそうであったり、ひどい場合には呼吸困難に陥ったりすることでしょう。加えて鼻水が止まらなくなるのも症状のうちの1つです。

さらに、元気がなくなったり食欲がなくなったりすることもあります。初期症状が続き、抵抗力が弱るなら高熱や肺炎へとつながり最終的には死んでしまうことさえあります。ですから、風邪のようだと安易に考えずしっかりと治療することが大切です。

・原因 ウイルスや細菌に感染することが主な原因です。さまざまなウイルスや細菌によって、ケンネルコフになるのでどれか一つを防げばよいわけではありません。

子犬や老犬がかかり易く、飼育環境にも依存します。たくさんの犬が密集している場所では、感染・発症しやすいとされています。

まとめ

老犬の鼻水が止まらない時の原因をお伝えすることができましたが、いかがでしたか?老犬は免疫力が低下しているため、様々な病気にかかり易いです。ですから、鼻水などの小さな変化にも敏感であるようにしてくださいね。

老犬が鼻水を流している場合は生理現象かアレルギーが原因かもしれませんし、何らかの病気にかかっている可能性も考えられます。

特に鼻腔内腫瘍や歯周病、ケンネルコフなどは高齢の犬がかかり易く鼻水を初期症状とします。これらの病気が進行するなら死に至ることもありますから、犬の鼻水が続いているようであれば、早めにかかりつけの獣医師さんに相談してください。

早い段階で獣医さんに診てもらうことができるなら、早期治療によって重大な問題につながることを防ぐことが出来るでしょう。今まで長生きしてきた愛犬だからこそ、もっともっと長生きしてほしいですよね。

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