動物を守るアニマルポリスの役割とは?世界の動物事情に迫る!

動物を守るアニマルポリスの役割とは?世界の動物事情に迫る!

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アニマルポリスとは動物虐待や飼育保育の取り締まりなど、ケースによっては逮捕の法的な権限も持つ組織です。それぞれの国や組織によって若干の違いはありますが、すでにアメリカやイギリスなどのペット先進国では組織が機能して活動が行われています。ここではアニマルポリスの役割や世界の動物事情を取り上げます。

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日本初の民間アニマルポリス

日本の国旗

KOHUKU/shutterstock.com

現在、日本ではアメリカやイギリス、オランダのように国全体で動物を保護するという活動は組織立って行われていません。ペットをまるで自分の家族のように愛する方が増える一方、虐待が後を絶たないのが現状です。

そこで日本初の民間アニマルポリスが発足しました。千葉県を拠点とするこの団体は、動物の虐待や飼育放棄などの通報措置、現場に赴いて飼い主を指導し被害に遭った動物の保護、市民に動物虐待が犯罪であることを知らせる、アニマルポリスホットラインなどを目的として活動しています。

虐待を受けた動物は心の傷が深く、常に人への恐怖心が襲ってきます。そのため保護しても殺処分という悲しいケースを招くこともあるので、スタッフが付きっきりでリハビリをし、体だけではなく、心の健康も取り戻せるようサポートしています。

民間でのアニマルポリスなので、スタッフはボランティアで活動をしています。でも活動をする上では通信機器や活動するための複数の軽自動車とその維持、制服、活動のためのチラシなど経費が発生します。そこでこの団体は支援を受け付けています。

日本の民間アニマルポリスを援助したいと思われる方は、活動をサポートするために支援されることを検討してみるのはどうでしょうか?

日本のアニマルポリスの現状は?

近年、日本では動物愛護法が改訂されました。しかしアメリカなどのように取り締まる執行機関は存在していません。そのため、法律が改訂されても意味を成していないのが現状でしたが、兵庫県警に念願のアニマルポリスホットラインが誕生しました。受付の対象は兵庫県下で現に行われている動物虐待のみとなっています。

具体的には犬や猫などを殺したり傷つけたりする行為、エサを与えずに衰弱させる行為、捨てる行為などが動物虐待として犯罪と扱われます。動物愛護関連の法令に詳しい警察官が対応してくれるので、受付時間内に相談してみることができるでしょう。

そして令和元年10月1日からは、大阪市でも”おおさかアニマルポリス”が活動しています。今後ますます各都道府県でアニマルポリスが増えていくと安心ですね。

世界の動物事情について

警察と囚人の犬

Javier Brosch/shutterstock.com

上記でも触れたようにアメリカ、イギリス、オランダでは動物専門の警察官が存在し、機関として機能しています。

では、アニマルポリスが存在していない国での動物事情はどうなっているのでしょうか?

ドイツの場合

ドイツでは犬や猫などのペットを飼いたい場合、ペットショップではなく”ティアハイム”と呼ばれている保護施設から迎えることになっています。

その際ペットを迎える環境が整っているか、家族構成、仕事の時間、過去に動物を飼育していた経験はあるか、その時の様子などを調査し審査され、合格と判断されたらペットを迎えることができます。

このティアハムは日本のように殺処分までの期限はなく、ペットは殺処分しないことが当たり前となっています。

オーストラリアの場合

オーストラリアもドイツのように、動物を殺処分する施設は存在していません。また、オーストラリアの動物法はペットだけでなく、動物全般に適用される法律となっています。たとえば、野生動物をサーカスなどで使用してはいけないなどの法律もあります。

日本では当たり前になっている殺処分

日本では、残念ながら年間20万頭以上の動物が殺処分されているのが現状です。その際、二酸化炭素で窒息死をさせて処分していると言われています。

決して安楽死ではなく、苦しみながら死んでいっているのです。無理矢理押し込められた狭い部屋に二酸化炭素が徐々に充満し、息をすることが少しづつできなくなり、苦しんで死んでいかなければならないのです。とても悲しい現状と言えるのではないでしょうか?

これら殺処分されている動物は、迷子などの動物よりも、飼い主が持ち込むケースが圧倒的に多いという現実も見逃してはいけません。つまり、人のエゴでいらなくなると捨てられているのです。犬や猫を使い捨てのように扱うことは絶対に許されない行為です。

ですから動物を家族として迎える際には、その子と生涯をともに過ごす決意で飼うようにしましょう。

まとめ

ギルティのサインを持つ犬

Javier Brosch/shutterstock.com

アニマルポリスについてみてきましたがいかがでしたか?

日本では海外のようにアニマルポリスの機関が機能していません。動物の虐待を改善するためにも、去勢や避妊手術、マイクロチップ挿入など、まずは自分にできることからはじめていきましょう。

そしてひとつでも多くの命が救われるように、社会に向けて働きかけていきましょう。

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