犬の鼻が乾いて割れることがある?犬の鼻が乾く原因と対処の仕方を詳しく解説!

犬の鼻が乾いて割れることがある?犬の鼻が乾く原因と対処の仕方を詳しく解説!

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犬の鼻は、濡れている時もあれば乾いている時もあり、どちらも正常なことです。しかし、鼻が乾いて割れていたり、他の症状も併発している場合は少し注意が必要です。この記事では、犬の鼻が正常な範囲で乾く時と、危険な状態の時に考えられる原因を考え、対処方法を紹介します。

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犬の鼻が乾く原因(正常)

犬

reddish/shutterstock.com

犬は非常に嗅覚が鋭く、人間の100万倍以上ともいわれています。特に、鼻が湿っている状態だと、空気中の匂い分子が付着しやすくなり、より匂いに敏感になるようです。そのため犬は、自分で鼻を舐めたり、鼻の奥の分泌腺から涙と汗が混じりあったような分泌液を出すことで、鼻を湿らせ鋭い嗅覚を保つようにしています。

こうした理由から「犬の鼻はいつも湿っているもの」と思い込んでいる人も多く、少しでも犬の鼻が乾燥していると心配してしまうようです。しかし、犬の鼻が乾燥するのは異常なことでも、具合が悪い証拠でもありません。

どんな犬でも鼻が乾く時間帯がありますし、生理現象として普通のことなのです。具体的にどんな時に、どんな原因で鼻が乾くのかご紹介します。

寝ている時

上で取り上げた分泌液には、目を保護する目的があります。しかし、寝ている時は目を閉じているので目を保護する必要はありませんし、匂いを嗅いで情報収集をする必要もありません。そのため、分泌液の生産量が減り、鼻が乾きます。

ゆえに、起きている時よりも寝ている時に鼻が乾燥しているのはごく自然のことなので、気にする必要はないといえるでしょう。

水分不足

空気が乾燥している時や水をしばらく飲んでいない時、運動後などにも鼻が乾燥することがあります。つまり、肌が乾燥したり、喉が乾く状況の時は鼻も乾くということです。

そのような時は、しっかりとお水を飲ませてあげてください。自分からはあまり水を飲みたがらない犬もいるので、しっかりと水分補給ができているか管理してあげることが大切です。

老化現象

犬も人間と同じで、老化が始まると、体の機能が衰え、皮膚の弾力や保水力が失われてきます。そのため、愛犬がシニア期に入り、皮膚がたるんだり、肉球がひび割れたりするのと同じように鼻が割れてきた時には、老化現象の一つと考えましょう。

犬の鼻が割れる原因(要注意)

犬

Jirik V/shutterstock.com

上記3つのような場合、犬の鼻が乾いていても心配することはありません。しかし、深刻な体調不良や病気が原因で犬の鼻が割れることもあるので注意が必要です。体にあらわれる他のサインを注意深く観察することによって、生理現象で割れているのか、そうではないのかが見分けやすくなります。

では、危険な4つの状況を見てみることにしましょう。

重度の脱水症状

下痢や嘔吐をしている場合、重度の脱水症状になる可能性があります。鼻が割れている以外にも、歯肉が乾燥していたり、皮膚の弾力がなくなっていたり、動かなくなったりなど衰弱しているサインがあるなら、すぐに動物病院に連れて行ってあげてください。

ただの水分不足とは違い、家で水を飲ませるだけでは回復せず、専門の処置が必要になります。

発熱

犬は鼻で体温調整をします。体温が上がると、熱を下げるために分泌液を出して、鼻を湿らせた状態にするのです。しかし、高熱になると分泌液が不足して鼻が割れてきます。

感染症や熱中症などにかかると、そのような状態になる可能性があります。食欲があるか、下痢や嘔吐はしていないか、咳やくしゃみをしていないかなどよく観察してください。

冷房の効いた部屋に連れて行ったり、クールマットや濡れたタオルの上に寝かせたりして、体温を下げるようにしましょう。そして速やかにかかりつけの獣医師に相談するようにしてください。

皮膚トラブル

犬の鼻は日焼けします。夏の日差しが強い場所で長時間遊ばせたり、日が当たるところに長時間いた場合には、日焼けで皮膚が炎症してしまいかねません。鼻が割れているだけでなく、鼻の周りの皮膚がただれていたり、かさぶたができている場合は、皮膚トラブルが起きている可能性もあるため、注意が必要です。

アレルギー

犬はなんでも匂いを嗅いで確かめます。また、鼻は顔の先端にあるので、色々なものに真っ先に触れてしまいます。そのため、アレルギー反応を起こす物質に触れて、鼻が割れる場合があります。

触れたものだけでなく、食べ物や薬など体内に取り入れた物質にアレルギー反応を起こし、鼻水が出たり、鼻が割れることもあります。 アレルゲンの特定は難しいですが、ドックフードの成分やフードボールの素材などに注意して、何に反応しているのか、ある程度予測することができます。

日頃から、ドックフードの粗悪品やプラスチックのおもちゃなど、犬がアレルギー反応を起こしやすいものをできるだけ避けてあげましょう。

まとめ

水を飲んでいる犬

Nirinstar/shutterstock.com

犬の鼻が乾くのは、就寝中で嗅覚スイッチをオフにしているだけだったり、単純に喉が渇いていたり、年齢的に仕方がないなど、心配する必要がないことがわかりました。このような場合は、お水を飲ませてあげたり、保湿クリームを塗ってあげるだけで十分でしょう。

しかし、鼻が割れると同時に下痢や嘔吐などの症状がある場合や、肉球や皮膚全体が炎症を起こしている場合などは、病気を併発している可能性がある危険な状態といえます。すぐに専門家の獣医師に適切な処置をしてもらいましょう。

鼻は犬の健康を表す大事な部位です。日頃から愛犬の鼻の乾き具合などを観察しておくことをおすすめします。

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