ワンちゃんの尻尾が傷ついちゃう…ハッピーテイル症候群には注意!

ワンちゃんの尻尾が傷ついちゃう…ハッピーテイル症候群には注意!

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mofmo編集部

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犬はうれしいことがあったりテンションが上がったりすると、尻尾を振ります。 でも、その時に気を付けないとハッピーテイル症候群になりかねません。 今回は、そんなハッピーテイル症候群についてお話していきます。

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ハッピーテイル症候群に対処しよう

Smiling dog

JIFF/shutterstock.com

ハッピーテイル症候群がどのようなものかを知ることが出来ましたね。それでは、これからハッピーテイル症候群にどのように対処できるかをご紹介したいと思います。

ハッピーテイル症候群になるワンちゃんはどんな子が多いのでしょうか?また実際になってしまった時の対処にはどんなものがあるのでしょうか?

どんなワンちゃんが発症しやすいのか

ハッピーテイル症候群になるワンちゃんたちはどんなワンちゃんたちなのでしょうか?上記で少し触れましたが、ワンちゃんの心の状態が関係していると言えます。

嬉しいことがあったときに普通以上に興奮してしまうワンちゃんは可能性が高いでしょう。どうして、普通以上に興奮してしまうのでしょうか?それは普段から十分な刺激が与えられていないからです。

普段から嬉しいことや興奮することが少ないワンちゃんは、刺激に免疫がありません。そのような生活を送っているワンちゃんにうれしいことがあると、とても興奮してしまうのですね。尻尾にダメージが加わったとしても興奮のあまり振り続けるのです。

また、身体の特徴から、ハッピーテイル症候群になりやすいワンちゃんたちもいます。尻尾をぶつけた時のダメージが大きければ大きいほど、問題となりやすいものです。それで、尻尾を振る力が強い中型犬や大型犬などは比較的ハッピーテイル症候群になりやすいと言えます。

逆に小型犬は同程度尻尾を振ったとしても、ケガをするほどのダメージは加わりません。

また尻尾の長さや形も関係してきます。短い尻尾であれば当然ぶつかることも少ないですし、力も弱いのでダメージは加わりにくいです。また被毛が長く、フサフサしてやわらかい尻尾であってもケガには繋がりづらいでしょう。

身体が大きく、普段から刺激が少ないワンちゃんはハッピーテイル症候群になりやすいと言えるのですね。

悲しい過去からくることも・・・

実際にハッピーテイル症候群になるワンちゃんには悲しい過去を背負っている子もいます。

あるワンちゃんたちは長期間お留守番させられていたり、しっかりとお世話されずに捨てられたりします。あってはならないことですが、そのような捨てられたワンちゃんたちが毎年たくさん保護されているのです。

新しい飼い主さんが引き取ってくれたとしても、そうした悲しい過去が影響を与えてしまうことがあります。今までにお世話を受けていなかったり、愛情を受けていなかったりすると、新しい飼い主からそうしたものが得られるときに非常に興奮するようになります。

いままで与えられたことのない気遣いや愛情にうれしくなるのですね。それ自体は良いことなのですが、その時に興奮のあまり尻尾を振り続けるのですね。渇望していたものを得たうれしさのあまり、尻尾がたとえ傷ついたとしても、振ることを止めることが出来ないのです。

ハッピーテイル症候群になるワンちゃんにはこうした理由があったりします。ワンちゃんを飼う時にはしっかりと命を預かる責任を果たす必要がありますね。ワンちゃんの今後の生活にどのような影響を与えるかも考えながら、その責任を果たしていきたいものです。

もし、悲しい過去を背負ったワンちゃんを飼うようになったのであれば、どうすることが出来ますか?実際にそうしておられると思いますが、暖かく見守ってあげるようにしましょう。

すぐに強く興奮する傾向が無くなることはないでしょう。それでも、たくさんのうれしいこと、楽しいことを与え続けるなら、徐々にそうした生活に慣れてくるでしょう。過剰反応もなくなり、今の幸せな生活を通常のものとして受け入れることが出来るようになるはずです。

治療しよう

ハッピーテイル症候群になり、尻尾を負傷したしまったワンちゃんはどうすれば良いでしょうか?

すぐに獣医さんのもとに連れていくようにしましょう。尻尾のケガを治療してもらいましょう。包帯で傷口を保護してもらう必要があるでしょう。ダメージが大きい場合には縫合などが必要となるかもしれません。

炎症を抑える薬などが与えられるでしょう。傷口から感染を防ぐための薬も与えてくれるかもしれませんね。

このような治療は表面上のものです。ワンちゃんが強く興奮することが無くならなければ、本当の解決とは言えませんね。では、ワンちゃんの心の治療はできるのでしょうか?

ワンちゃんが強く興奮しないように日々の生活で心がけることはあります。これはハッピーテイル症候群にならないための予防策ともなります。この点は次の項目でご説明しますね。

ハッピーテイル症候群を防ぐには

ハッピーテイル症候群を未然に防いだり、再発を防止したりするにはどうすることができるでしょうか?

強い興奮が原因なので、そうならないための日々の刺激が大切です。刺激が少ないなら、ちょっとしたことで興奮して尻尾を振りすぎてしまいます。ですから、日ごろの刺激が少ないかどうか確かめてみることが出来るでしょう。

例えば、日ごろからワンちゃんとのコミュニケーションは取れているでしょうか?スキンシップを増やすことで、飼い主さんと接することに慣らしていきましょう。

運動量を見直すことも大切です。毎日散歩に行っているでしょうか?また定期的な運動を行なえているでしょうか?特に身体が大きいワンちゃんたちにはたくさんの筋肉があります。それらを十分活用できる場を作ってあげるようにしましょう。

広場や公園で一緒に遊んであげることが大切です。外でたくさんの情報を得ることは程よい刺激となりますし、運動によっても刺激を得て、ストレスを解消することが出来ます。

加えて、他のワンちゃんや人と接する機会を増やすことも出来るでしょう。ずっとお留守番しているワンちゃんは人とあることが無く、唯一会える飼い主が帰ってきたときに強く興奮を覚えます。

そうならないように、日ごろからいろんな人やワンちゃんと接するようにするのです。散歩、公園、ドッグランなどを上手に活用するのはいかがでしょうか?

もちろん、これらを行なったとしても、症状が治まらない場合もあります。そうしたときには、獣医さんの指導の下、尻尾を意図的に短く切断するということがあるかもしれません。

コールドテイル症候群になるかも!?

Tail, paws a cute dog in green lawn.

Yuliya Evstratenko/shutterstock.com

ここまでハッピーテイル症候群について考えてきました。似たような表現を聞いたことがあるかもしれません。それは「コールドテイル症候群」です。

実は、ハッピーテイル症候群と同様の原因で、この「コールドテイル症候群」を患うワンちゃんもいるのです。コールドテイル症候群とは、どんなものなのでしょうか?また、ハッピーテイル症候群とはどのような関わりがあるのでしょうか?

コールドテイル症候群とは

コールドテイル症候群は「冷えた尻尾」のような状態になることです。

ワンちゃんの尻尾が冷えると、尻尾の筋肉が固まります。そうなると、尻尾に力が入らなくなり、垂れたまま動かなくなります。そのような尻尾の状態の事をコールドテイル症候群と言います。尻尾が動かないので、原因はワンちゃんの筋肉によるものです。

コールドテイル症候群の原因

どうしてコールドテイル症候群になるのでしょうか?文字通り、冷えることでそうなることがあります。そして、筋肉の使い過ぎによって腱鞘炎となることでも同様の症状があらわれます。

特に多いのは、泳ぐことが得意なワンちゃんです。ワンちゃんが水の中を泳ぐときには尻尾が活躍します。尻尾をかじ取りのように活用することが出来るのです。水の中を長期間泳ぐなら、どうなるでしょうか?

ワンちゃんの尻尾は冷え、かつ酷使されます。そのおかげで動かなくなるのです。

泳ぐことが無いワンちゃんでも、コールドテイル症候群になり得ます。尻尾をたくさん振るワンちゃんは同様に腱鞘炎になってしまうのです。

ここで、ハッピーテイル症候群とのつながりが見えてきましたね。ハッピーテイル症候群のワンちゃんは強い興奮のあまり尻尾を振り続けます。壁などに当たることで外傷を負えば、そのままハッピーテイル症候群となります。

壁に当たることが少ない場合は問題が無いでしょうか?そうではありません。尻尾を振りすぎることで、コールドテイル症候群になる可能性があるからです。

表れる症状は異なるのですが、どちらも尻尾の振りすぎからくるのです。その背後には強い興奮があります。

皆さんのワンちゃんがコールドテイル症候群になったときには、その原因もしっかりと見極めると良いでしょう。もしかしたら、そのワンちゃんはハッピーテイル症候群となる可能性もあるからです。外傷を負う前に、ケアして防ぐことが出来ればベストですね。

まとめ

今回はハッピーテイル症候群についてご紹介することが出来ました。「ハッピーテイル症候群」という名前だけだと、華やかなものを想像しがちですが、実際は出血が伴うような非常に痛々しいものです。

その原因は何だったでしょうか?過剰な興奮が原因でした。それにより、尻尾を振りすぎてしまうのですね。

ハッピーテイル症候群を予防するためには、日ごろの刺激を大切にしましょう。ワンちゃんのために適度な刺激を与えることを考えてみましょう。

散歩や運動、飼い主さんとのスキンシップ、他の人やワンちゃんとのふれあいを意識しましょう。そうすることで、刺激に対して慣らしてあげることが出来るでしょう。

コールドテイル症候群になったワンちゃんは、その原因によってはハッピーテイル症候群にもなるかもしれません。そのようなことが無いようにしっかりと原因と対応策を知っておきたいものです。特にテンションの高いワンちゃんには注意が必要です。

ハッピーテイル症候群は「うれしさのあまり、身体を傷つけてしまう」症状です。こうした稀な症状も知っておいて、上手に対応できると良いですね。

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