ハーネスと首輪どちらを使う?それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説します!

ハーネスと首輪どちらを使う?それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説します!

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ワンちゃんを散歩に連れて行く際、ハーネスにリードを付けるか、首輪にリードを付けるか悩むという飼い主の方も多いのではないでしょうか? どちらを使うにしても愛犬の体に負担がかからず散歩を楽しめる方を選びたいですよね。この記事ではハーネス、首輪それぞれのメリット・デメリットについて詳しく解説します!

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散歩時にはハーネスを付けるべきか

嬉しそうに散歩する犬

Page Light Studios/shutterstock.com

ここまで8の字ハーネスについて様々な説明をしてきましたが、飼い主の中にはハーネスの使用にそれほど積極的ではない人もいるかもしれません。結論から言えば必ずしもハーネスでなければならない訳ではなりません。首輪だけで十分な場合もあります。

ハーネスはワンちゃんの首への負担を減らすというのは事実ですし他にもいろいろなメリットがあります。しかしデメリットもあって、それらを比較考慮したうえで装着するかどうかを検討すべきでしょう。

ハーネスのメリット

ではハーネスのメリットとデメリットをそれぞれ見ていきましょう。まずはメリットからです。

・体全体への負担が少ない ハーネスは、とにかく面で体を支えるため首への負担がほとんどなくなります。とくに重量のある上半身全体を支えるように作られている製品がほとんどであるため、血管や呼吸器官など重要な器官に負担をかけずにリードできるようになります。

引っ張り癖を治すのに時間のかかるワンちゃんもいますが、ハーネスなら負担を軽減しつつ散歩を楽しめるでしょう。粗悪品や設計がデタラメな製品も確認されているため過信は禁物ですが、基本的には後述する首輪のデメリットをほぼすべて解消できます。

特に呼吸器官や循環器系の疾患や不調を抱えているワンちゃんには、首輪が装着できないため必須のアイテムとなります。

・抜けにくい 加えてハーネスは、上半身全体をしっかり支える構造であるため抜けにくく、動きの多いワンちゃんには持って来いの構造となっています。

胴長短足で足が抜けてしまうなど、ベルト状のハーネスでも抜けてしまう子は、面積の広いジャケット状やパッド付のハーネスで対応できます。

ハーネスのデメリット

続いてデメリットを見てみましょう。

・部分的な負担はある ハーネスのデメリットで意外なほど見落とされがちなのが、胸部や腹部への負担です。首輪からハーネスに交換したからと言って、ワンちゃんの体への負担全部が消失するわけではありません。

ハーネスで強く引っ張れば、腹部や大腿部の血管や内臓に負担をかけてしまう危険性が高くなり、やはりワンちゃんの機能障害や障害を生み出す原因になってしまうでしょう。

さきほどご紹介したハーネスは負担軽減の機能や構造を採用しているとはいえ、ハーネスがワンちゃんの体に合っていない場合はどうしても無理な負担をかけてしまいます。

・引っ張り癖は矯正できない ハーネスは引っ張り癖を矯正するのには向いていないアイテムです。強く引っ張ってもさほど苦しくないので、トレーニングしていないワンちゃんの場合は引っ張り癖を引きずったままになってしまいます。

ですからトレーニング時には首輪に変えたりするなどして、目的や場所別に上手く使ってやることが必要になります。

首輪のメリット・デメリットも知ろう

チャーム付きの犬の首輪

Mega Pixel/shutterstock.com

ハーネスにするか首輪にするか判断するには、首輪のメリットとデメリットも知っておく必要があります。まずはメリットから見ていきましょう。

首輪のメリット

・犬をコントロールしやすい 首輪は、なんと言っても飼い主やトレーナーが指示を分かりやすく伝えられるというメリットがあります。ほんの少しアクションを加えるだけで、ワンちゃんには動きがしっかりと伝わります。

そのため引っ張り癖のないワンちゃんはすぐに指示を感じ取ることが可能です。歩くことを促すのも簡単で、少し引っ張るだけで犬の体を起こし前に向かせられます。

・装着が楽 首輪はリングにリードを付けるだけで済むため、装着も簡単です。ネームタグや迷子札も首の真下に来るため、万が一ワンちゃんが迷子になってしまったり逃げてしまった場合でも、簡単に必要な情報を伝えられます。

首輪のデメリット

・首の負担が大きい 首輪の代表的なデメリットは、やはり首への負担です。首輪に伝える力やアクションだけでワンちゃんの体をコントロールしなければならないため、力が強いワンちゃんや引っ張り癖のあるワンちゃんには骨格のずれや首の神経・血管の圧迫の原因になります。

ワンちゃんが体重のある体格の場合、引っ張ることによる首への負担はさらに大きくなります。さらに、環椎軸椎不安定症を患っているワンちゃんには症状を悪化させてしまうという難点もあります。これは、首の骨の1番目と2番目の関節が不安定になる症状のことで、内部の脊髄を圧迫することで痛みを引き起こします。

その痛みによって、歩行困難や首の可動域減少などの症状(最悪の場合、呼吸困難による窒息死)にまで発展することがありますが、これは特に胴長短足が多い小型犬によく見られます。

外科手術で治療可能ですが、普段首輪にリードをつないで歩きまわっていると突然悪化することがあります。

・抜けやすい 抜けやすいこともデメリットです。首は重要な部位であるためきつく締めつけることができず抜けやすいです。一度抜け癖ができたり抜き方を覚えてしまうと、すぐに首輪が外れて事故やケガの原因になります。

場所や目的別に使い分けよう

首輪とハーネス両方のメリット・デメリットを見ていると、結局のところどちらを使うべきか迷ってしまいますよね。首輪の方がハーネスよりも絶対的に負担が大きいとは言い切れず、何かしら悪い症状が出るとも限りません。

また引っ張り癖を辞めさせるトレーニングには首輪が必須です。こうしたことを考えると、どちらか一つに限定するよりも首輪とハーネス両方のメリットを上手く活用しながら世話してやるのが理想的です。

しかしもし首輪がどうしても難しいという場合は、「イージーウォークハーネス」や「ジェントルリーダー」といった引っ張り癖防止用のハーネスを探す方法もあります。

引っ張り癖を直す方法

犬にリーダーウォークを覚えさせている女性

New Africa/shutterstock.com

引っ張り癖を直す、つまりワンちゃんが飼い主の横にしっかりついて歩くようにしつける「リーダーウォーク」を覚えさせるには正しい上下関係が必要です。

犬が飼い主を上の存在と認めて、いつもその歩行ペースや位置を見て歩くようになれば、指示にきっちりと従わせることができ、急な飛び出しや飛びつきもなくなります。

リーダーウォークのしつけ方

ではリーダーウォークをどのように達成できるか見てみましょう。

1.まずは、停止状態で横に付かせる訓練を行いましょう。リラックスさせ褒めてやりながら、飼い主の横に居ることを心地よいことだと覚えさせます。すぐに来ないからと言って叱ったり叩いたりすることは絶対に避けてください。

2.ワンちゃんを落ち着かせたら、今度は少し歩いてから名前を呼んで側に来るように教えます。「まて」で現在地にとどまらせてください。名前を呼んでも来なければ、しゃがんで名前を呼んだり低い声ではなく普通の声で名前を呼んでみてください。

3.ワンちゃんが側に来たときは、毎回必ず大げさなほど褒めてください。“行くと褒めてもらえる”と覚えるようにするのがポイントです。

4.追い越そうとしたり走り抜けようとする場合は、体をつかって防いでください。“追い越そうとするとぶつかる(あるいは、止められる)”と認識させることも重要です。

5.気が散って何かの臭いをかぎだしたり他へ行こうとする場合、短く低い声で叱るか引き続き名前を呼んでください。くり返しになりますが、こちらに向かってきている際に叱ることは厳禁です。

これらを可能な限り毎日繰り返すと、約2週間前後、長くても1ヶ月程度でリーダーウォークができるようになるでしょう。

まとめ

ハーネスは体への負担が比較的少ないので好んで使っている飼い主さんは多いと思います。特に8の字ハーネスは種類も多いので人気が高いでしょう。

首輪を使うという人もいますが、理想的なのは状況に応じてハーネスと首輪を使い分けることです。またリーダーウォークを実施することで、どちらを使うにしても負担軽減になるでしょう。紹介したハーネスもぜひ参考にチェックしてみてください。

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