引退後の盲導犬の生活や待遇は?引き取ることは出来るの??

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盲導犬の生涯というのをまだ多くの人は知らないかもしれません。世の中には心無い人もおり、盲導犬という使役犬の役割を動物虐待とまでいう人がいます。果たして盲導犬の生涯はどうなっているのでしょうか?引退後の盲導犬の活躍、そして一般の人が退役した盲導犬を引き取れるのか、素朴な疑問にお答えします。

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引退後の盲導犬の生活や待遇は?引き取ることは出来るの??

盲導犬の本当の生活を知ろう!

盲導犬 ラブラドール・レトリバー

Africa Studio/shutterstock.com

日本にある盲導犬の訓練施設は、たった9施設しかありません。実に少ない数だと思いませんか?しかも、パピーウォーカーと呼ばれる専門の「育ての親」から離れ、訓練所で盲導犬になれるのは、僅かな頭数だけです。実は全てが盲導犬になれるわけでは無いのです。従い、盲導犬が引退まで働ける頭数自体は極めて限られているんですね。

盲導犬として活躍できる期間はどれくらい?

盲導犬候補生となる犬は、生まれて1ヶ月半は母犬と過ごし、生後1ヶ月半で親から離して訓練所が適格として選んだ、パピーウォーカーのご家庭で1年間預けられ、人の生活と簡単な日常的なしつけと愛情を注がれることになります。 その後盲導犬訓練所で引き取ることで、今度は7ヶ月間の訓練に入るのです。そして目の不自由な方と一緒に訓練を重ね、盲導犬訓練所を卒業するのは生後2歳ぐらいです。犬の寿命を考えると、引退まで働ける期間はおよそ10年未満ということになります。

盲導犬引退後はどうなるの?

盲導犬 自宅

shutterstock.com

盲導犬として活躍する限界は、約10歳前後~12歳までと言われています。これは、犬の寿命と人間との寿命の差でありますが、目の不自由な方が、生きておられる間はその眼の代わりであり、寿命は人間の方が健康であれば犬より遥かに長いです。従い、目の不自由な方がまだ存命中のうちに、盲導犬は引退するケースは多いですね。

盲導犬は寿命の限界まで働きます。

つまり、盲導犬が引退する頃はかなりな老齢犬になっているとうことです。全国にある盲導犬訓練所の規定では、大体12歳を目処に、盲導犬訓練所の指導員が盲導犬として続けられるかどうかを判断します。 つまり引退させた方が犬にとって良いのかどうかは、専門家が判断しているということです。

盲導犬を引き取れる資格がある人は限られている

ラブラドール・レトリバー 散歩

Rohappy/shutterstock.com

パピーウォーカーが引き取る

盲導犬の老後、つまりは引退後は3つの引き取る方法が取られます。一つは育ての親であるパピーウォーカーが引き取るというものです。盲導犬はその活躍中は全く知らない人と生活はします。しかし性格の特徴を活かして訓練され、相性の良い人の元で使役犬として働きますが、その性格はまず変わることがありません。引退後も子犬の頃の特性はそのままであることも多いです。 またパピーウォーカーも盲導犬協会の説明会を受け、資格がある人だけですからそうした経験があるなら、引退後もパピーウォーカーが引き取るのは極めて自然なことなのです。

盲導犬専用の老犬ホームが引き取る

北海道盲導犬協会では、現役の盲導犬生活を終えた高齢犬を引き取る「老犬ホーム」を運営しています。昭和53年に日本で初めて設立され、協会職員とボランティアにより24時間体制で、引退した盲導犬を引き取りお世話をしています。

引退した後の盲導犬はもう既に高齢犬ですから、単に犬を飼っているからという理由だけでは引き取ることは出来ません。キチンと老齢犬を引き取り介護やお世話を24時間体制で出来る老犬ホームは、今後もっと増えて欲しいと願うばかりです。

盲導犬老犬ホームでのボランティアになるためには?

現実には、盲導犬を最終的に最初に引き取るのは、全国の盲導犬協会です。その意味では、一般の人が引退した盲導犬を引き取るというのは難しいといえます。優先順位としては盲導犬協会の次に、引退した盲導犬を引き取る権利があるのはパピーウォーカーです。 それ以外は、盲導犬協会が運営している老犬ホームでボランティアとして働く以外にはありませんね。あるいは貴方がパピーウォーカーになるかどうかでしょう。

引退犬オーナーになろう!

ところが嬉しい事に、最近では全国の盲導犬協会では、協会に寄付をするなどして引退した盲導犬を引き取る、老齢犬のオーナーになる仕組みを取り入れているところがあります。

引退した盲導犬のオーナーになる条件は?

原則は一日中家にいる方がおられるご家庭と、室内飼育、当然最後まで面倒を見られる犬を最後まで飼育してきた人が、引退後の盲導犬のオーナーになるための資格です。 そして、譲渡時に数万円の寄付金などの条件もあるので、各地の盲導犬協会で引き取ることが出来るかどうか、問い合わせてみると良いでしょうね。「キャリアチェンジ犬」などとも呼ばれているので、検索してみてください。

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7 名無しさん
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盲導犬が老犬になった時にいつもどうしているのだろうと思っていたので、この記事を読んでかなり勉強になりました。引き取りの一つの方法として、育ての親であるパーピーウォーカーが引き取るというのが、とてもいいなと思いました。

6 名無しさん
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本当に盲導犬の犬は素晴らしいと感じています。人間の為に最後の最後まで働くなんて、本当に働き者だし、人間よりも賢く働き者なのではと思います。専門家が最終的な判断をしているとはいえ、幸せな人生を送って欲しいです。

5 名無しさん
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老人ホームならぬ老犬ホームというものがあるんですね。一生懸命御主人のために働いたので、老後は幸せいっぱいの毎日を過ごしてもらいたいなと思うな。犬にとっての幸せって何か難しいけど、家族と一緒に過ごせるのが1番な気がする。

4 名無しさん
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なるほど、すごく勉強になりました。まずはどちらも登録が必要なんですね。保護犬を引き取りたいと思っていたのですが、犬の飼育に慣れているわけではないので、いきなり問題を抱えた子を引き取るのは難しいと思っていました。キャリアチェンジ犬や引退犬なら引き取れそうです。

3 名無しさん
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盲導犬を一般の人が引き取るのは無理、という記載は間違いです。パピーウォーカーでなくとも、引退盲導犬の引き取りに応募登録しておき、審査が通れば、時期が来ると連絡が来ます。パピーウォーカーでない人の方が登録は多いです。

キャリアチェンジ犬は、引退犬とは全く別です。記載が間違っています。キャリアチェンジ犬とは、パピーウォーカーから離れたあとの訓練課程で、盲導犬としては合わないと判断された子達です。とても優秀で良い子達ですが、盲導犬より普通の家庭犬向きだと判断された子達です。

こちらも、キャリアチェンジ犬の引き取りに応募登録しておくと、選ばれて引き取る事ができます。

盲導犬として過酷な一生を送るのは、素質があるとされた、大人しく我慢強く聡明な子達です。家庭犬として暮らせたらどんなに幸せだったろうと考えてしまいます。

いずれにせよ、引退盲導犬も、キャリアチェンジ犬も、半端な覚悟では引き取れません。犬に費やす充分な時間と費用、そして整った住環境がなければ難しいでしょう。

2 穴場
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盲導犬の訓練施設が九つしかないそうで、あまりの驚きに、えぇぇと声が出てしまったくらいです。そもそも、盲導犬の数が少ないというのはテレビで聞き知ってはいたんですけど、訓練施設も少ないのは初耳でした。本当に初めて知る内容ばかりで、感慨深いものがありました、

2 名無しさん
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盲導犬についてはいろんな意見があると思います。人間に使えているという面では使役していることになりますし、動物からしたら本来の生き方ではない可能性は高いですよね。引退=寿命っていうのもちょっと儚い感じがしますね。

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