犬に生卵を与えても良い?卵は与え方によってはメリットにもデメリットにもなる!

犬に生卵を与えても良い?卵は与え方によってはメリットにもデメリットにもなる!

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「完全栄養食」と呼ばれるほど栄養素をたくさん有している卵ですが、犬に卵を与えても問題ないでしょうか?与えても良いとしたら、どんな点に注意すると良いでしょうか。今回は、生卵やゆで卵の安全性、犬の健康や栄養素にまつわる話を取り上げてみました!

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ドッグフードに食材を追加しても良い場合について

食べてくれない

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食いつきの悪さ

ドライタイプのドッグフードは、犬が気に入らなければ全く食べてくれない時があります。栄養素や安全性などフードに問題がない場合、どうにかしてフードを食べてもらおうと試行錯誤することになりますが、そのままでは一向に食欲を示さないこともあるでしょう。

その場合に有効なのが「食材を追加すること」です。新たな刺激となって再びフードを食べてくれるようになるでしょう。ゆで卵を崩してフードの上に載せると、食欲を刺激するだけでなく栄養素も補給でき、一石二鳥です。

しかし、注意しなければならないのは“依存性”です。美味しいものを与え過ぎると、今度はトッピングが無ければフードを食べなくなったり、その食材が食卓に出ている時にしつこくねだってきたりすることもあるかもしれません。

犬は賢い生き物であるため、「ご飯を我慢すれば美味しいものを出してくれる」と思うようになるかもしれません。今現に追加の食材しか食べなくなっている場合、この傾向はより顕著でしょう。

そのため、トッピングする食材にはバリエーションを付けないようにします。ゆで卵だけであれば、いつもゆで卵を追加するだけでそれ以上の食材は使用しない、などのルールを決めてください。

偏食になるとやはり栄養バランスが偏ることになり、何をしても食いつきが悪いようであれば病気を抱えているのかもしれません。そのような場合は動物病院で相談するのが最善です。

加えて、塩気が濃いものを与えるのも避けましょう。出来るだけ味のないものを選び、量も元々のフードの量を超えないようにします。メインはフードで栄養を摂るようにすれば、偏食にならずに食欲を刺激できるでしょう。

栄養素を増やす

フードだけでは足りない場合、獣医師に勧められて特定の食材を食べさせるように言われた時など、栄養素を増やさなければならないこともあるかもしれません。特定の疾患の場合、食事療法が最適なこともあります。

これにはアレルギーや腸疾患、肝不全などが挙げられます。もちろん、食事を変えるかどうかは専門家の意見が必要です。偏った知識で食材を追加したり控えたりしないようにしましょう。

そのため、フードに食材を追加するリスクやハードルは高くなります。当然、獣医師の指導の下に管理することが出来れば、愛犬の健康を回復したり、アレルギーを抑えたりする手助けになるかもしれません。

フードを手作りに切り替える場合も同じで、栄養バランスや内容には十分に注意する必要があります。犬の体格や肉付きなども毎日観察してやりながら、最適な栄養バランスを目指してください。

追加しても良い食材とダメな食材

どれが食べられる?

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野菜は食物繊維が多いため、犬に与えると健康効果を発揮してくれるものが多くあります。肉も魚も与えることは可能で、もちろん卵も問題ありません。幾つか例を見てみましょう。

与えても良いもの

ジャガイモやかぼちゃ、ニンジンなどは、カロリーもありながら健康的でふさわしい食材です。

「犬は炭水化物を消化できないから与えるべきではない」という意見も聞かれますが、炭水化物を一切抜いた食事は必要なエネルギーを確保できず、逆に栄養失調に陥るケースが多々見られます。必要なエネルギー量を補ってやるためにも、炭水化物は必要十分な量を欠かさず与えておくべきです。

さつまいもは腹持ちが良く、よく食べる子やダイエット中の子に役立ちます。生のだいこんも消化酵素を多く含むため健康的です。野菜を与える点で注意すべきなのは、生で与えると消化不良を起こす可能性があるということです。だいこん等はすりおろして与えると良いでしょう。

肉も、犬にとって必須のタンパク質を補給するうえで非常に効果的な食材です。牛肉、豚肉、鶏肉、羊肉、馬肉と、人間が食べて問題ない肉は与えても大丈夫です(アレルギーに注意)。

人間の生食用に用意されたものなら生で与えることもできますが、基本は加熱して与えるのが最善です。骨も取り除いておきましょう。特に、鶏肉の骨は折れると鋭利になるため危険です。必ず肉の部分だけを割いてあげるようにしてください。

魚も同じで、白身でも赤身でもミネラルを豊富に含んでいます。刺身などの生食用以外は必ず加熱し、骨は必ず取り除いて与えましょう。

煮干しや干物は塩分を多く含んでいるため与えないでください。犬用の煮干しでさえ、与え過ぎは結石などの原因となります。

与えてはいけないもの

よく言われることですが、たまねぎや青ねぎなどのねぎ類は犬にとって猛毒と同じです。アリルプロピルジスルフィドという有機硫黄化合物が赤血球に作用することで酸化させ、溶血性貧血という専門の治療が必要な貧血を引き起こします。

下痢や嘔吐、発熱などに始まり、最悪の場合死に至る危険性があるため、ねぎ類は一切与えないでください。ニンニクもこれに含まれます。たまねぎが入っていたスープや煮物も厳禁です。

チョコレートも玉ねぎと同じく、犬にとっては非常に毒性の強い食材です。カカオに含まれるテオブロミンという苦み成分が、神経に作用して興奮させ、人間の何倍も強烈に作用してしまいます。

人間でもチョコレートを食べ過ぎると死に至るとされています(しかし、一度に食べるのは不可能な量による)。そのため、犬はより少量で中毒症状を引き濾す危険性があります。

これも、下痢や嘔吐、興奮状態、けいれんなどを引き起こすため、犬には絶対にチョコレートを与えないでください。特に、テオブロミンを多く含むダークチョコレートや「カカオ○○パーセント」などの苦いチョコレートは致死率も高くなります。

ほんの少ししか食べていなくても、死に至らなくても中毒症状を起こす場合があり、胃洗浄などの処置が遅れると症状が悪化する危険性が高まるため、どんなに少量でも犬には与えないようにします。

犬は猫と違って甘味を感じる味覚を有しているため、偶然口にした記憶や甘い香りに誘われて食べてしまうことがあるようです。チョコレートは冷蔵庫に閉まっておくか、必ず手の届かない場所で管理するなどの対策が必要です。

卵に限らず食事を改善する場合は要調査

卵を与えるにしても何かの食材を追加するにしても、フードを食べない理由を考えるのは重要です。繰り返しになりますが、フードを食べないことは必ずしも体調や好き嫌いだけが原因なのではありません。

ある犬はフードの香りが好きではなくて食べないのが理由でも、他の犬の場合は口腔内や歯の疾患が原因かもしれません。そのため、最初は幾らか調査する必要があるでしょう。好き嫌いだけが原因でフードを食べないのか、普段は元気でおやつは喜んで食べているとか、運動や睡眠に問題はないか、などです。

口のトラブルで食べない場合、歯が抜けていたり口臭がきつかったり、よだれが多い等の症状が見られたりするかもしれません。体調が悪いとか、何らかの疾患を抱えている場合は、そもそも普段の様子に元気がなかったり震えや下痢などの体調不良が見られたりすることがあります。

あるいは、ご飯を食べている近くに洗面所や化粧棚があり、芳香剤や化粧品の臭いが嫌でご飯を食べられないのかもしれません。いくつか原因を探ってみて、分からなければ素直に動物病院で尋ねるのが最善です。

まとめ

卵を食べる犬

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卵に話を戻すと、犬は卵によって様々な栄養を一度に摂取できます。人間でも食べられる安全な生卵であれば、犬も生食しても大丈夫なことがほとんどです。

念のためゆで卵でリスクを減らすのが賢明ですが、卵そのものに毒性や危険性はありません。食欲を刺激するためにも、時おりゆで卵を崩したものをフードにトッピングしてあげると良いでしょう。

偏食にならなければ、卵は犬にとっても栄養満点の素晴らしい食材だからです。

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