犬にレモンを食べさせても大丈夫?レモンに含まれる成分と与える時の注意点を解説していきます!

犬にレモンを食べさせても大丈夫?レモンに含まれる成分と与える時の注意点を解説していきます!

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爽やかな香りと刺激的な酸っぱさが特徴のレモン。レモンはビタミンCが豊富に含まれており、健康や美容にも良い食材の一つです。そのため、愛犬の健康のために食べさせたいと思う飼い主も多いことでしょう。でも、犬にレモンを食べさせても良いのでしょうか?今回は、レモンに含まれる成分と与える時の注意点を解説します。

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ビタミンCが足りない他の原因

病院で薬をのまされる犬

Ilike/shutterstock.com

繰り返しますが犬は体内でビタミンCを生成することができます。ただ生成量は必要量には届かないので外部からの摂取が必要です。それとは別に色々な要因でビタミンCが不足してしまうこともあります。その原因となってしまうのは何でしょうか?

いくつかご紹介いたします。

老化と病気

ビタミンCが不足してしまう原因の1つは、「老化」です。

高齢になるにつれ、肝機能も衰えてしまい、体内でビタミンCを生成する力も衰えていってしまいます。また、肝臓に何かしらの病気を抱えている場合も、肝機能が低下しているため、ビタミンCが不足してしまいます。

薬の服用

病気などで薬を服用している場合もビタミンCが不足しがちと言われています。

人間と同様、犬も薬を服用することで肝臓に負担がかかってしまい、ビタミンCをうまく生成することが出来なくなってしまいます。

タバコを吸う家族がいる場合

受動喫煙は、犬にとって大きなストレスの原因です。受動喫煙による影響は、体内のビタミンCにも影響を及ぼしてしまいます。タバコの煙を吸うことで体内に活性化酸素が発生します。

その活性化酸素を攻撃するために必要になるのがビタミンCです。タバコの煙を吸うと、活性化酸素を攻撃するためにビタミンCが消費されてしまいます。つまり栄養として消化される分が無くなってしまうわけです。

人間の場合、喫煙者は非喫煙者と比べて2倍のビタミンCが必要になると言うデータもあります。犬の場合も、受動喫煙によってビタミンCが消費されてしまいます。

ビタミンCが不足するだけでなく、たばこの煙は犬の健康にあまり良くない影響を及ぼしますので、犬の生活環境の中ではたばこを控えるようにしたいですね。

レモンを食べさせる方法

カットされたレモンと器に入ったレモン果汁

Joshua Resnick/shutterstock.com

レモンには、犬の健康にとって不可欠な栄養素が含まれていること、犬はビタミンCを自分で生成することができること、ビタミンCが不足してしまう原因について説明してきました。

では、どのようにレモンを食べさせればよいのでしょうか?またどれくらいレモンを食べさせればよいのでしょうか?次にその点をご紹介します。

量は適量を

ビタミンCが体に良いからといって、大量に摂取させるのはよくありません。レモンを食べたことがある方でしたら、少し舐めただけでも感じる強烈なすっぱさをご存知だと思います。そのように感じるのは犬も同じです。

むしろ、感覚が鋭い犬にとってはかなり刺激が強いので、大量にあげることは決してしないようにしましょう。なにごとも多すぎるのは良くないですね。

そのまま食べさせるのはNG

レモンを食べても良いといいますが、レモンをまるごとそのまま食べさせても良いのでしょうか?結論から言いますと、まるごとそのまま食べさせるのはよくありません。

レモンの果肉や果汁は、食べたことがある方ならお分かりになる通り、強烈な酸っぱさを持っています。感覚が鋭い犬にとってはかなり刺激が強いため、そのままあげることはしないようにしましょう。

また、レモンの皮と白い薄皮の部分は繊維質が多いため、消化不良を起こしてしまう可能性があります。消化されずにそのまま排泄されている場合もあり、皮と白い薄皮の部分を食べさせることはしないようにしましょう。

前述の通り、レモンは香りが強い果物ですし、「リモネン」というリラックス効果があるにおいがします。ですので、犬が寄ってきて食べてしまうということもありますので、犬にそのまま食べさせることがないよう注意しましょう。

犬が届く場所にレモンを置かないなどの工夫をするとよいでしょう。

レモンの食べさせ方

はちみつとレモン

matka_Wariatka/shutterstock.com

まるごと食べさせることができないなら、どのようにレモンを食べさせたらよいのでしょうか。食べさせ方と注意点をいくつかご紹介いたします。

絞ったレモン汁にはちみつを加える

皮や繊維は消化によくありませんので、レモンを絞り果汁を出します。果汁をそのまま食べれる犬もいますが、刺激を少なくするために、はちみつと合わせてはちみつレモンを作ることもできます。まろやかな甘みが加わり、かなり食べやすくなるでしょう。

ただ、はちみつは糖分が高く、過剰に取りすぎると肥満の原因となってしまいます。はちみつに関しても、ごく少量を混ぜるなど、与えすぎないように注意しましょう。またはちみつは虫歯にもなりやすいので、食べた後はしっかり歯を磨きましょう。

水に絞ったレモン汁を混ぜる

水を飲ませる際に、少量のレモン汁を混ぜると取り入れやすくなります。種や繊維が入らないように注意しましょう。

注意したいレモンの加工品

カップに入ったレモンティー

Yasonya/shutterstock.com

愛犬がレモンを嫌がるから、レモンを使用したものを食べさせたらよいのでは・・・?と思われる方もいるかもしれません。しかし、以下の加工品は注意が必要ですので、愛犬には与えないよう注意しましょう。

レモングラス

レモングラスはイネ科の多年草です。レモンと同じ香り成分のシトラール(ゲラニアール)を含んでいますので、「レモン」という名前が付けられましたが、実際はレモンではありません。

手作りご飯用にハーブとして使われることもあります。

アロマで使う精油は成分が凝縮され、なめたり体についてしまうと体調を崩す危険性がありますので、使用する際は注意してください。

レモンティー

レモンティーには、レモンの栄養素が入っているかもしれませんが、紅茶自体にカフェインが入っているため注意が必要です。紅茶100mlあたり30mgほどのカフェインが含まれています。

100mlあたり60mgほどカフェインが含まれているコーヒーに比べれば少ないですが、犬によってカフェインの耐性に違いがあります。

摂取し続けると中毒になってしまう場合がありますので、犬にレモンティーをあげないようにしたほうが良いと言えます。飼い主さんが飲んでいるレモンティーが机の上などにあると誤って飲んでしまうことがありますので、注意しましょう。

レモンをしつけに使うのはいいの?

犬にスプレーを向ける飼い主

Markus Gann/shutterstock.com

レモン水をいれたスプレーを使ったしつけが効果的であるともいわれています。これは、レモンの皮に含まれている柑橘精油という成分が犬にとって不快に感じるニオイといわれているからです。

例えば、何か悪さをしてしまった直後にレモンスプレーをふきかけるとします。そうすると「今した行動=不快なニオイ」と学習します。

一方、しつけにおいてのレモンはあまり効果がないという見解もあります。犬はもともと野生において獲物の肉を食べ、生き残るために腐ったものでも食べていました。そのため、酸っぱいニオイや酸味に惹かれる動物とも言われていました。そうなると、犬にとってレモンスプレーは、それほど不快なにおいではなくなります。

レモンスプレーの使用でしつけ効果がみられたのは、レモンのニオイに対してではなく、スプレーをかけられたことに対して「驚いたから」との考えもあります。

実際にレモンスプレーがしつけに役立ったという意見もありますので、しつけの方法を探している方は、一度試してみることができるかもしれませんね。

まとめ

今回は犬とレモンとの相性を見てきました。レモンには様々な栄養素が含まれていますが、中でも犬の健康維持に必要な栄養素と言えばビタミンCです。

犬は自身の体でビタミンCを生成することができますが、不足するビタミンを補うためにレモンを食べさせることもできます。ただ、レモンを丸ごとそのままあげてしまうと刺激が強く食べづらいので、工夫して食べさせるようにしましょう。食べすぎはよくないので、少しずつあげてくださいね。

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