白い被毛をもつ犬種のまとめー原産国や歴史、サイズや性格すべて紹介します！

大型犬の白い犬種まとめ

では次に、大型犬の中で白い被毛を持つ犬種を見ていくことにしましょう。

サモエド

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■サモエドの原産国と歴史 サモエドはロシアのシベリアが原産国で、遊牧民族であるサモエド族と生活を共にしてきた土着の犬です。民族の名前がそのまま名称として名付けられました。

サモエドは荷物をソリで運んだり、飼い主と一緒に猟に出掛けたり、オオカミに牧畜が襲われないように警護をしたりといった役目を果たしてきました。

別名は「シベリアン・スピッツ」と呼ばれています。その名称の通り、体型や被毛、性格などの特徴がスピッツに非常に似ています。

極寒の地で長い間暮らしてきたサモエドは、その後南極探検隊の作業犬として、ノルウェーやイギリスなど各国に持ち込まれるようになります。

イギリスに持ち込まれたころのサモエドは、真っ白い被毛だけでなくブラウンやブラックといった被毛の犬もいたようですが、イギリスでは白い被毛が好まれたことで、選択繁殖を繰り返すうちに白い犬だけになっていきます。

1912年に、イギリスのケネルクラブにおいてサモエドは正式な犬種として公認されました。日本では住宅が狭いといった事情で、サモエドにジャーマンスピッツを交配した「日本スピッツ」のほうが人気がありましたが、近年サモエドの人気は高まっています。

■サモエドの体高や体長、被毛の特徴 サモエドの平均体高は54～60センチほどで、体重は16～30kgが平均の大きさです。オスの方がメスよりもやや大きめのサイズとなっています。

体高よりも体長の方がやや長いのが特徴的で、立ち耳、ふんわりとゆるやかに巻いてある飾り毛のあるしっぽ、うるんだ瞳、微笑んでいるかのように見える長めのマズルに上向きに切り込んだ口角、そしてなんといっても長くて真っ白い被毛で覆われた体に特徴があります。

この微笑んでいるかのように見える口元は「サモエド・スマイル」と呼ばれることがあります。

■サモエドの性格や気質 誰に対しても、他の犬に対してもフレンドリーで優しい性格をしています。非常に温和な気質で、辛抱強いのも特徴です。

人間への信頼が強く、常にそばにいたがる性格です。穏やかで辛抱強いことから、子どもの遊び相手にも適していると言われています。人見知りをせずなつっこいので、番犬には向いていないかもしれません。

サモエドは非常に体力があり遊ぶことも大好きなので、散歩は毎日欠かせません。また、広々とした場所でたっぷり遊ばせてあげることも必要になるでしょう。

グレートピレニーズ

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■グレートピレニーズの原産国と歴史 グレートピレニーズの原産国はフランスです。祖先は、遊牧民や行商人によって中央アジアやシベリアから持ち込まれた、チベタン・マスティフ系の大型犬であると考えられています。

グレートピレニーズは、山岳の牧羊犬や番犬として飼われてきました。大きな体と警戒心が強い性格で、クマやオオカミから家畜を守り、時には戦う役目を果たしていました。

17世紀に入ると、グレートピレニーズはフランス宮廷に迎え入れられるようになり、護衛犬としての役割を果たすようになります。優雅な風貌と、忠誠心の強い性格から、フランス王室の公式犬として王族や貴族から愛されるようになりました。

■グレートピレニーズの体高や体長、被毛の特徴 グレートピレニーズの体高は65～81センチが平均で、体重は50～60kg程度です。

体長の方が体高よりもやや長めで、がっしりとした体格は迫力があります。大きな頭と垂れた耳、さらにはダブルコートの厚い被毛が特徴です。

■グレートピレニーズの性格や気質 グレートピレニーズはおっとりした性格に見えますが、もともと牧羊犬や番犬として働いてきたこともあり、警戒心が強く、防衛能力や運動能力がとても優れている犬種です。

また自立心も強く、自分で考えて判断したり行動したりする能力も持っています。

その他の白い大型犬

白い大型犬として他に、「コモンドール」「ゴールデンレトリーバー」「ホワイト・スイス・シェパードドッグ」「スタンダードプードル」「クヴァーズ」などを挙げることができます。