
どうやってお世話するの?寝たきりワンちゃんの介護

mofmo編集部です。
愛犬も年齢を重ねるごとに身体が弱くなっていくものです。 わたしたち飼い主にとってそれはとても悲しいことすが、しっかりと高齢犬のお世話の仕方を知っているなら愛犬に幸せなままでいてもらえるでしょう。 今回は特に「寝たきりになったワンちゃん」をどのようにお世話できるかお伝えしたいと思います!

シャンプー
寝たきりのワンちゃんでも清潔さには気を配ってあげるようにしましょう。
お風呂場まで運んであげて洗ってあげることができるかもしれません。
しかし、丸洗いに応じる体力がない場合がほとんどではないでしょうか。
そうした場合は、水を使用しないシャンプーが販売されていますので、そちらを使用することができるでしょう。
これは洗い流す必要がない拭き取り用のシャンプーです。
また蒸しタオルなどで拭いてあげることも出来るかもしれません。
特におしりや陰部は汚れやすいのでしっかりと洗ってあげるようにしましょう。
夜鳴き
寝たきりになってしまったワンちゃんの中には、夜鳴きするようになるワンちゃんもいるようです。
原因はワンちゃんの高齢化による認知症だと考えられます。
もちろんそうでない場合もあります。
先ほども紹介した床ずれによって痛みを感じ、それが原因で鳴いたり、助けを求めたりする場合もあるからです。
しかし、ひどい床ずれがない場合は大抵認知症でしょう。
認知症の症状がなかったワンちゃんでも、急に歩けなくなって寝たきりになることで一気に症状が悪化することがあります。
夜鳴きするワンちゃんの場合、生活パターンが昼夜逆転していることが多いです。
お昼に日光を浴びることができるような場所に移動させてあげたり、ワンちゃんをマッサージしてあげて血行を良くしたりすると改善することがあります。
ワンちゃんの夜鳴きは飼い主にとってとても大変なことかもしれません。
だからといってワンちゃんを放置しておくことがないようにしましょう。
できるなら同じ寝室に置いたり、近くで寝てあげたりしましょう。
飼い主が近くにいてくれるならワンちゃんは安心して眠るようになるかもしれません。
認知症は発症した後に治るということはありません。
ずっと付き合っていくことになります。
飼い主の皆さんは辛抱強くワンちゃんをお世話してあげてください。

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寝たきりワンちゃんのごはん
寝たきりのワンちゃんにごはんを与えることは大変です。
自分から食べることができるうちは食べさせてあげるようにしましょう。
しかしながら、噛む力や消化能力は衰えているはずなので対策が必要となってきます。
ドライフードであれば水でふやかしたり、細かく砕いたりすることができます。
また今までの1度の食事の同じ量を与えるなら、ワンちゃんはすべてを消化吸収できないかもしれません。
ですから、1回分の食事を数回に分けて少量ずつ与えるようにしましょう。
当然、1日のご飯の回数が増えることになるのですが、その分、しっかりと消化してくれるでしょう。
ワンちゃんの咀嚼力や消化能力が更に衰えてきてしまったなら、流動食を与えることができます。
スプーンや注射器、スポイト、シリンジなどを使用してワンちゃんの口の中の奥に流し込んであげてください。
流動食にはどのようなものがよいのでしょうか?
たくさん食べることができませんから、少量でも栄養がたくさん取れるものが良いと言えます。
病院などで流動食を処方してもらうことも出来るかもしれませんし、お店でワンちゃん専用の流動食を買うことも出来るでしょう。
自分で流動食を作りたい場合は肉や魚、野菜や海藻などを煮込んでスープを作ったり、具材をスープと一緒にミキサーにかけたりして流動食にすることができるでしょう。
流動食ですら与えることが難しくなったり、あまり量を食べることができなくなったりしたなら、栄養補助食品を使用できるでしょう。
寝たきりのワンちゃんにおすすめできる栄養補助食品として「ニュートリカル犬用」が挙げられます。
これはワンちゃん用の高カロリーサプリメントです。
ペースト状の食品でチューブに入っています。
非常に高カロリー、高栄養で少量しか食べることができないワンちゃんでも必要な栄養を摂取することができます。
さらに非常に嗜好性が高いものとして作られており、ごはんを食べたがらないワンちゃんもおいしそうに舐めて摂取してくれるでしょう。
ワンちゃんたちの中には、寝たきりになって異常なほどの食欲を示すも子もいます。
これは認知症の症状と言えます。
満腹中枢や記憶力が衰えることによって、いつでもごはんを食べようとするのです。
ワンちゃんの求めに応じてごはんをあげてしまうと、大抵の場合は消化不良を起こしてしまいます。
体が対応できないのです。
そうなってしまうとさらに体調が悪化し、体力が落ちてしまいますので、与えるごはんの量をしっかりと管理しましょう。
どうしてもごはんを欲しがるなら、少量ずつ分けてこまめに食事させましょう。
寝たきりになってしまったワンちゃんの食事にはかなりの気配りが必要です。
もし十分な栄養が取れないと一気に体力がなくなって弱っていくからです。
是非とも段階的に食事の内容を変更して、ワンちゃんに合わせたごはんを食べさせてあげましょう。

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寝たきりワンちゃんの排泄
寝たきりのワンちゃんの場合、排せつのお世話も大変になってきますよね。
自分でトイレまで出かけていくことができませんから、動かなくても排泄し、かつ清潔さを守る配慮が必要になってきます。
オムツをしてあげることができるかもしれません。
犬用の紙おむつもありますし、人間の赤ちゃん用のオムツを使用している方もいるようです。
人間用のオムツを使用することで皮膚の荒れを防ぐことができたワンちゃんもいるようです。
オムツのほかにもペットシートを用いる方法もあります。
腰より下に敷いてあげることでワンちゃんがその場で排泄してもすぐに取り換えることによって清潔に保つことができます。
オムツやペットシートを使用する場合でも、排泄があったならすぐに交換し、ワンちゃんの下腹部を拭いてあげることが大切です。
おしぼりや水を使わないシャンプーで拭いたり、きれいにしてあげたりすることができるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
寝たきりのワンちゃんにどのようにお世話をしてあげることができるかを知ることができましたね。
皆さんのワンちゃんはまだ元気でしょうか?
まだ歩き回ることができるのであれば、今のうちに予防策を講じるようになさってください。
体のあちこちを触ってあげて、チェックしてあげましょう。
問題の早期発見はワンちゃんが元気に老後を送るための大切なポイントです。
ワンちゃんが寝たきりになってしまったならどうすべきですか?
飼い主である皆さんは不安に感じるかもしれません。
しかし、しっかりと情報を収集してできることを行なうようにしましょう。
そうするならワンちゃんにとって的確な対応をすることができるはずです。
かなりの手間が増えることでしょう。
家族で協力することができるかもしれませんし、ペットサービスの業者に依頼できるかもしれません。
自分にできることをしっかりと把握して無茶をしないようにしましょう。
そうするなら、最後までワンちゃんにとって本当に良い飼い主、良い家族でいることができるでしょう。
長年、あなたと一緒に生活をしてたくさんの思い出を与えてくれたワンちゃんには最後まで幸せに生きて欲しいですよね。
だからこそ、寝たきりになっても、しっかりとお世話をして愛を表わしてあげましょう。

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