グルーミングが苦手なわんちゃんでも家なら安心して受けるとこができるかも?

グルーミングが苦手なわんちゃんでも家なら安心して受けるとこができるかも?

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mofmo編集部

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グルーミングが嫌いというわんちゃんは多いですが、初めから嫌いな子もいれば、途中で嫌いになってしまったわんちゃんもいます。しかし『グルーミング』は「全身をお手入れし、清潔に保つこと」なのでとても大切なことです。ですからグルーミング嫌いにならないように育てて、あげたいですね。

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自宅でできるグルーミング方法

Brushing black and white dogs ears

Te9l/shutterstock.com

① ブラッシング ② シャンプーで体を洗う ③ ドライヤーで乾かす ④ 足裏/肛門周りの毛をカットする ⑤ 爪を切る ⑥ 耳の掃除をする

このような手順で行うと良いかもしれません。では細かく見ていきたいと思います。

ステップ①ブラッシングをする

グルーミング嫌いなわんちゃんにブラッシングをする時には、いきなりブラシをかけては克服なんてされるわけがありません。始めが肝心です。まずはブラシを見せるだけにします。ブラッシングがトラウマだったとしたらもしかしたら見せただけでも興奮するかもしれません。まずはブラシを『置いて見せるだけ』のレベルにして大丈夫そうならばブラシを置いたままの状態で『おやつ』をあげるなどして「ブラシがあるといいことがある」と印象つけるところからスタートしてみてください。なんだかもどかしさを感じるスタートですが決して飼い主さんが焦らないことが大切です。

なんとなく近づいてくるようでしたら、しっかりと手でマッサージをしてあげた後、1〜2回ブラシで撫でてあげると良いでしょう。愛犬が無抵抗ならばあと1回増やすなどして様子を見ることも良いですが「いやだなぁ〜」と感じる前に辞めると良いでしょう。

愛犬の体を触りながら毛玉ができているか確認をしてみてください。毛玉ができやすいところは被毛と被毛の擦れるところです。『脇の下』や『内腿』はわんちゃんが歩く時に擦れて毛玉ができやすいところです。

毛玉が見つかったらここからが再び肝心です。痛みを生じさせないように対処しなければせっかくブラシを当てることができたのにブラシ嫌いに戻ってしまいます。まずは指でほぐしてから、痛みを発生させないため皮膚と毛玉の間の毛の根元を押さえながら毛玉をブラシを使ってほぐしていきます。わんちゃんの皮膚は非常に薄く、少しの痛みでも激痛に感じてしまいます。優しく優しくほぐしてあげてください。

ステップ②シャンプーで体を洗う

シャンプー嫌いなわんちゃんの体を洗うために飼い主さんができることをご紹介したいと思います。

まずはお風呂場の見学からスタートです。「ここはお風呂場よ〜」とコミュニケーションをとりながら見せてあげてください。そしてシャワーや蛇口からお水が出るのを見せやはり「お水が出るね〜」などと声をかけながら見学させます。こうしたことを何日か繰り返してお風呂場になれてもらうことから始めます。愛犬の大好きなおもちゃなどを持って行くのも良いかもしれません。

お風呂場になれてきたらいよいよシャンプーです。シャワーを出すときはわんちゃんのお尻側の足元にシャワーヘッドを下に向けて出しますが、一気に出すとシャワーの『音』にびっくりするので半分くらいの勢いで出します。

お湯が飛んでくるのが見えると怖がるわんちゃんが多いのでシャワーヘッドはわんちゃんに密着させると良いかもしれません。

シャワーをかける順番は怖がりでなければ頭からかけると効率的ですが、シャワー嫌いなわんちゃんには、 『尻尾→お尻→下半身(後ろ足や股など)→お腹→背中→上半身(前足、肩、内腿)→胸→首→頭』 の順番が良いでしょう。

シャワーはやはり嫌というわんちゃんならタライにお湯を入れスポンジなどでわんちゃんを洗ってあげることもできます。タライに入ることが嫌がらないようならばお湯を何度か入れ替えながら全身を洗うことができるでしょう。

ステップ③ドライヤーで乾かす

ドライヤーで乾かすこともかなりの挑戦です。いきなりドライヤーをかけると『音』にびっくりしてしまいます。しかし出来るだけ早く乾かしてあげなければなりません。まずは愛犬に「ブルブル」と震えてもらい愛犬自身に自分の体を脱水してもらうようにすると良いでしょう。もし「ブルブル」をしてくれない時には「ブルブル」をコマンドとして教えておくと良いでしょう。

「ブルブル」の後はタオルドライでしっかり水気をとってあげましょう。マイクロファイバーのタオルを使うと効果的です。

いよいよドライヤーを当てますが、「嫌がるところから」という考え方もありますが、「嫌がるところは最後に」とさまざまな考えかたがあります。シャンプーと同様に顔周りは嫌がりますのでそれ以外のところからが良いかとおもいます。しかし耳の長いわんちゃんは耳から乾かしてあげたほうが良いでしょう。なぜならば耳の毛を濡れたままにしておくと癖がつきやすくなってしまうからです。そのままの流れで首、背中、腰と体の真上から乾かせると思います。愛犬の体勢にもよりますが乾かし残しが無いようにしっかりと乾かしてあげてください。出来るだけ早く乾かすテクニックとしては、毛を逆立てて乾かすと根元から乾きやすいといわれています。

ステップ④足裏/肛門周りの毛をカットする

◆足裏の毛をカットする 忘れてはならないお手入れとして足の裏の毛です。足の裏の毛が伸びて肉球を覆ってしまうと思わぬ事故につながってしまいます。肉球には滑り止めの役割がありますので、足の裏の毛が伸びて肉球が隠れてしまうと、ただでさえ滑りやすいフローリングが苦手なのに、足の裏の毛によってますます滑りやすくなってしまいます。その結果、滑って転んで骨折や脱臼などということにならないためにも足裏の毛はカットしておかなければなりません。

自宅でできる足裏のお手入れ方法はハサミを使うのではなくわんちゃん用のバリカンを使ってください。なぜならば犬用のバリカンは人間のバリカンと比べて、怪我をしにくいように歯が細かくなっていて安全に作られているからです。

音に敏感なわんちゃんは、バリカンの『音』で驚いてしまうかもしれません。まずはわんちゃんの近くでバリカンの電源を入れてみて様子を見ることから始めると良いかもしれません。怖がるようでしたら『バリカンの電源を入れると同時におやつ』を与え、「バリカンの音がするといいことがおきる」と覚えてもらうことが効果的と言われています。

◆肛門周りの毛をカットする 少し難易度が上がる場所ですが肛門周りの毛が伸びてしまうと汚れが付きやすく不衛生になってしまうのでカットしてあげたいと思います。まずはわんちゃんのしっぽをそっと上に持ち上げます。道具はやはりバリカンがよいでしょう。肛門にバリカンの刃が直接触れないようにサッと撫でるように、優しく刈ってあげてください。

ステップ⑤爪を切る

犬の爪の中には血管があり、それを切ると痛みと共に結構な出血をしてしまいますので気をつけなければなりません。爪の黒いわんちゃんはどこに血管があるのかわからないため時間がかかりがちですが、爪切りは短時間で済ませることがポイントです。先を少しだけ切って素早く終わらせ爪切りになれてもらう方法でも良いかもしれません。

ステップ⑥耳の掃除をする

自宅で出来る簡単な耳掃除の方法をご紹介します。まずは耳の中を触っても嫌がらないように慣らせておくことが必要です。耳の中を触っても嫌がらないようでしたらおやつなどのご褒美をあげてください。耳を触ることができるようになったら耳掃除です。

イヤークリーナーを耳に数滴さして耳の付け根をマッサージするイメージで液体を耳になじませます。しばらく愛犬が動かないようにして数分後に耳をブルブルと震わせます。コットンで耳の中を拭いてあげます。病気を持っていない健康な耳の汚れでしたらこれできれいになります。

しかし犬種や耳のタイプによっても掃除の仕方は変わってきますのであらかじめ獣医さんやトリマーさんに聞いておくと良いかもしれませんね。

グルーミングに頻度

dog dachshund, black and tan, relaxed from spa procedures on face with cucumber, covered with a towel

Masarik/shutterstock.com

一通りの手順をお伝えしましたが、すべての手順を毎回やらなければならないというわけではありません。シャンプーは月に1回くらいで良いと思いますが、耳かきは一週間に1回もしくは二週間に1回くらいの目安で良いと思います。しかしブラッシングは毎日行うほうが良いでしょう。それぞれ周期が異なるので計画的に、また愛犬の機嫌の良い時に行うように段取りを組むと良いでしょう。

まとめ

『グルーミング』は「全身をお手入れし、清潔に保つこと」なのでとても大切です。しかしグルーミングが嫌いなわんちゃんはたくさんいるようです。シャワーの音、ドライヤーの音、バリカンの音など『音』だけとってもわんちゃんにとっては恐怖です。きっとなんらかのことが原因でトラウマになってしまったのかもしれませんが、そうしたトラウマを取り除いてあげることができるのは飼い主さんしかいないのではないでしょうか。トラウマを取り除きグルーミングが心地よいものだと愛犬が感じるには時間がかかるかもしれません。

しかし時間をかけコミュニケーションやスキンシップを取ることによっていつしかグルーミングが愛犬と自分自身の癒しの時間に変わり、絆はますます強まることでしょう。

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