犬を多頭飼いするメリットとは?相性のいい犬種や多頭飼いの条件について知る!

犬を多頭飼いするメリットとは?相性のいい犬種や多頭飼いの条件について知る!

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犬が好きな方にとって、愛犬に囲まれて毎日を過ごすこと以上の喜びはないでしょう。犬が複数いると犬同士の交流やコミュニケーションを見て楽しむこともできます。では犬を多頭飼いする場合にどんな点を覚えておくと良いでしょうか?相性の良い犬種や条件についてまとめてみました!

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多頭飼いの喜びやメリットとは

いろんな犬種の犬

Erik Lam/shutterstock.com

犬がお好きですか?であれば、一度は複数の犬を飼うことを想像なさったかもしれません。

犬が好きな方にとって、愛犬に囲まれて毎日を過ごすこと以上の喜びはないでしょう。犬が複数いると、自分が犬を世話するだけでなく、犬同士の交流やコミュニケーションを見て楽しむこともできます。

人間は犬のリーダーになりますが、犬同士のコミュニケーションを超えることはできません。そうした意味でも、犬を多頭飼いすることはまた新たな楽しみを見れるものとなるでしょう。

犬を多頭飼いすることは他のメリットももたらします。飼い主が居ない間に、犬同士で遊ぶことでストレス軽減や問題行動を減らすことができるかもしれません。

一頭だけ家に留守番させると、やはり問題となるのはその間の行動でしょう。外泊してその日は家に帰ってこないようなケースでは、犬にも大きなストレスがかかってしまいます。

この点多頭飼いであれば、犬たちが勝手に遊んでくれるため、飼い主が居ない間の時間も有意義に過ごしてくれるでしょう。特に、子犬のころから飼っているケースでは、犬たちの社会性を育むことができます。

いつも一人で育ってきた子に比べて、多頭飼いで育った犬は人懐っこく、人や他の犬を見てもむやみに警戒したりしない様子も見られます。

先住犬がいて後から他の犬を迎える場合では、先住犬が家のルールを教えてくれることもあります。

これにはお互いの上下関係がきっちりと築かれていることが条件となりますが、先住犬がボスとなってルールを教えてくれると、すべての犬を一からトレーニングするしなくても済むかもしれません。

先住犬が飼い主によく従っていると、後から来た犬たちを教えるのも楽になります。

多頭飼いをする場合の犬の相性

同じ犬種の犬

thka/shutterstock.com

メリットの多い多頭飼いですが、ご想像の通りデメリットもあります。その際たるものが「犬同士の相性」です。

複数の犬が群れている時に相性が合わないと、互いに喧嘩したりやきもちを焼いたりしてしまいます。それで、多頭飼いする場合の相性に関して、幾つか考えるべき点をご紹介していきたいと思います。

日本犬

多頭飼いに一番向いていないと言えるのが日本犬です。残念ながら、日本原産の犬種は外国の犬種に比べて人懐っこくありません。なぜなら、自分とボスの世界に浸り、一匹オオカミを地で行くような性格だからです。

人懐っこい柴犬や秋田犬もいますが、どちらかと言えば珍しい方です。多頭飼いには向いていないため、日本犬を既に飼っておられる方や追加しようとしている犬種が日本犬の方は、慎重に考える必要があると言えます。

しつけやトレーニングもより徹底したものが必要になることが多く、多頭飼いの手間ともなればさらに難易度は上がります。

もちろん、日本犬だからといって多頭飼いが不可能という訳ではありません。1対1であれば仲良くできるケースも多く、仲が悪くてもむしろ無視や距離を置くといった行動に出やすいため、いつも戦って喧嘩するという訳でもありません。

日本犬との相性を考えるのであれば、日本犬が最も適しています。性格の穏やかなゴールデンレトリーバーやラブラドールなどが適していると思ってしまいがちですが、彼らは遊び好きで何かとじゃれたり近づいたりします。

一人で過ごす時間を大切にする日本犬は、いつも遊ぼうと寄ってくる社交的な洋犬とは相性が合わないことが多いです。

静かに距離を置き、いつも適度な量や密度のコミュニケーションを好む日本犬は、やはり同じコミュニケーションスタイルを好む日本犬と仲良く過ごせる可能性が高いでしょう。

あるいは、日本犬の血が入った雑種なども候補に入れられるでしょう。特に、犬種に関係なく性格面で日本犬っぽい振る舞いを見せる犬の場合、純血種の日本犬と組み合わせても上手くいくでしょう。

洋犬

外国原産の犬種の場合、人懐っこく社交性のある性格の犬が多いため、多頭飼いには比較的向いている犬種が多く見られます。

特に、前述のようなゴールデンレトリーバーやラブラドールなどは、他の犬がいた方が楽しく幸せそうに過ごす様子が見受けられます。

外国産の犬種の中にも静かで一人で過ごしたがる犬種もありますが(グレイハウンドなど)、全体的な傾向を見ると多頭飼いに適した性格の犬種が多いのが特徴です。

その他の相性に関係する条件

オスとメスのダックスフンド

Hannamariah/shutterstock.com

ここで、相性を左右するその他の条件を見てみましょう。これらすべてが合致しなければ多頭飼いはできないという訳ではありません。

飼い主さんの意向によって、どれを重視するかも変わってくるはずです。出来るだけトラブルの少ない多頭飼いを実現するため、現在の愛犬との兼ね合いを考えながら参考にしてください。

性別

1つ目に挙げるのがオス×メスの組み合わせです。これが最も楽な組み合わせだと言われています。自然の摂理から、カップルを育むこの性別の組み合わせが、性格や役割の明確な住み分けが出来ているために上手くいくことが多いようです。

メスは概して大人っぽく、落ち着いている個体が多く見られます。一般的に言われることですが、子どもを守るという重要な役割を持つために気が強く、警戒心を強く持っている個体がほとんどで、オスとの違いはほとんどの場合にはっきりと見られます。

対して、オスは行動を読みやすい単純な性格が特徴で、より本能に忠実ながら浮き沈みの少なさが特徴として挙げられます。飼い主が居ればより甘えん坊になるのがオスで、遊んでストレス発散する傾向もより強くなります。

甘えさせてあげて、遊んであげれば幸せでいられるというより単純な性格は、体力は必要としますが扱いやすく予想しやすいものです。

このメスとオスの組み合わせは、多頭飼い、特に2頭を飼う際には最も簡単で楽な組み合わせとなります。

注意すべきなのは発情期です。子犬が欲しいという方であれば特に問題ないかもしれませんが、とりあえず増やす気はないという方には去勢・避妊手術は必須となります。

子犬の状態で二匹を迎えた場合は生後6か月を迎える前に、そうでなければ任意の時期に手術を受けさせましょう。可能であれば、費用はかさみますが両方に不妊処置を受けさせるのが最善です。

2つ目は、オス×オスの組み合わせです。オス×オスは、多頭飼いの難易度が最も高いと考えられます。縄張り意識が強く、上下関係において絶えず争いが発生しやすいからです。

後述するように、体格差や年齢などで自然と決まる場合もありますが、どちらも似たような個体の場合には何かとケンカがちになってしまうこともあります。

どちらも出来るだけ遊ばせてストレスを発散させてやったり、ある程度扱いにも差をつけて上下関係を守ってやったりなどの工夫が必要になるかもしれません。

どちらも飼い主との上下関係をしっかりと築いていれば、コントロールしやすくなるのも特徴の一つです。先住犬へのしつけが行き届いていれば苦労が減ることもあるため、この辺りは飼い主の責任としてしっかりと取り組んでおきたいところです。

3つ目は、メス×メスの組み合わせです。これは、オス×オスに比べてトラブルが少ないと言われます。メスそのものの性格が他への干渉をそれほど好まず、縄張り争いにもオスほどの関心を示さないためです。

しかし、やはり犬という動物の性質上、メスの個体もしっかりと上下関係を築いておかなければなりません。気が強い個体であれば、オスよりてこずることもあり、こればかりは個体差を見てみなければ分からないこともあります。

性格

犬の性格は、性別以上に多頭飼いに影響を及ぼします。

おっとりした犬同士が最も飼いやすくなります。どちらもゆったりとした行動や順序を好むため、激しいケンカや逆上するようなシチュエーションを避けやすくなるでしょう。

デメリットを挙げるとすれば、どちらもストレスを抱えがちになる可能性があることです。自分から積極的に感情や本能的な行動を示さないからです。飼い主の側から積極的に世話してやる必要があるため、面倒に感じられる方もいらっしゃることでしょう。

好みの問題とも言えますが、大人しすぎるゆえによりこまめなケアが必要になる可能性を想定しておきましょう。

やんちゃな性格同士はどうでしょうか?激しく喧嘩しているようでなければ、にぎやかで楽しい愛犬との生活になるでしょう。

どちらも悪ふざけやいたずらが過ぎることもあるかもしれませんが、エネルギーがあって笑わせてくれる素敵な思い出も増やしてくれるはずです。

デメリットは、やはり賑やかなゆえに手間がかかることです。いつも2匹ともが構ってくれと要求してくることに、最初は嬉しさや喜びを感じるかもしれません。しかし時間がない時や、休日にゆっくりしたい時にも元気で遊びを要求してくることを想定しておかなければなりません。

あるいは、上手に時間を活用して上手くエネルギーを逃がしてやるような扱い方が求められるでしょう。

加えて、2匹が一緒になって物を壊したり荒らしたりすることもあるでしょう。

破壊の規模や程度もそれだけ大きなものになるため、1匹飼いのケースに比べて家の中の物の管理や配置、素材や強度などに関してより苦労するかもしれません。そういった苦労は、やんちゃな2匹(あるいはそれ以上)を飼うケースならではの苦労です。

3つ目は、おっとりとやんちゃの組み合わせです。やんちゃ同士のように、いつも“戦争”が起きたり派手に物を壊したりすることはないと考えられますが、最も心配なのはおっとり側の犬がストレスを溜めることです。

やんちゃな方はいつも遊ぼうとしたりちょっかいを出そうとしたりして、おっとりの方を悩ませるかもしれません。

もちろんこれは必ずしも起きるとは限りません。例によって個体差や相性があり、やんちゃな方を上手く扱って可愛がってくれることもあれば、一緒になって遊んでくれることさえあるからです。すべては一緒に飼ってみて見えてくる相性次第、ということもあるでしょう。

しかし基本的に先住犬や同時に迎えた片方がおっとりした性格の場合、活動量や好みの違いから一方だけがストレスを溜めないように、飼い主が気を使ってやる必要があるでしょう。

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