世界中の犬種の中で最も古い犬種は何?代表的な10の犬種を紹介!

世界中の犬種の中で最も古い犬種は何?代表的な10の犬種を紹介!

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世界中で愛され、ペットとしても人気が高い犬ですが、世界中にはいったいどれくらいの犬種が存在するのでしょうか。またたくさん存在する犬種の中で「最古の犬種」っていったいどれなんでしょうか。ここでは、いまの時点で「世界中で最も古いであろう」とされている代表的な犬種を10種ご紹介します。

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⑥チャウチャウ

チャウチャウ

Liliya Kulianionak/shutterstock.com

チャウチャウは中国が原産の犬種で、その特徴的な容姿は中国の最古犬種の一つであるハン・ドッグやシャーペイと非常に似通っており、親戚関係にあるとされています。また、やはり最古の犬種であるサモエドとチベタン・マスチフの交配によってできた犬種という説もあります。

いずれにしてもチャウチャウの歴史は非常に古く、紀元前206年前にチャウチャウと体の特徴がとても似通った犬の化石が見つかっています。中国では2000年以上も前から土着犬として飼育されてきました。

チャウチャウはもともと猟犬として飼育されていましたが、その後番犬や闘犬などに用途が分かれていきます。19世紀までは中国のみで存在していたチャウチャウですが、1880年にイギリスのロンドンで「中国の野生の犬」として紹介されたことをきっかけに、ロンドン動物園で展示されるようになります。

愛犬家であったビクトリア女王の関心を引いたチャウチャウは、その後ペット犬として改良されていきました。日本ではテレビコマーシャルでこの犬が使われたことで、爆発的な人気を集めるようになります。

⑦バセンジー

バセンジー

Eric Isselee/shutterstock.com

尖った立ち耳と、短毛でがっしりした骨格や筋肉質な体、長い足が特徴のバセンジーは、アフリカのコンゴが発祥の犬種です。

バセンジーがよく知られるようになったのはごく最近ではありますが、その歴史は非常に古く、紀元前7000年~5000年頃には存在していたという説もあります。最古の犬種の一つであることは間違いないと言えるでしょう。

バセンジーは長い間アフリカのごく限られた場所だけで存在していましたが、その後アフリカからエジプトの王ファラオへの貢ぎ物として渡っていきます。そしてさらに1930年代に入ると、アフリカからイギリス、アメリカへと渡り、繁殖や交配が進んで広まっていくようになった犬種です。

⑧アラスカンマラミュート

アラスカンマラミュート

Liliya Kulianionak/shutterstock.com

アラスカンマラミュートは、犬の祖先とされるオオカミと非常に似通った見た目の特徴を持つ犬種で、近年の研究ではオオカミとDNAが極めて近いことも分かっています。

アラスカの部族であるエスキモーのマラミュート族に飼われ続けてきたことで、そこからちなんだ名前が取られています。非常に古くから存在していることが分かっている犬種です。

そり犬や狩猟犬として人間と共存してきたアラスカンマラミュートは、その後18世紀にアラスカに渡ったアメリカ人によって発見されます。

他の犬種との交配などにより純血種がいなくなる危険もありましたが、純血種のアラスカンマラミュートを残そうとする動きがあり、1935年にアメリカを原産国として登録されました。

⑨秋田犬

秋田犬

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秋田犬(あきたいぬ)は、日本で国の天然記念物に指定されている6つの犬種のうちの一つです。北方のマタギ犬を由来とした「秋田マタギ犬」が祖先ではないかと言われています。

江戸時代から明治時代には、闘犬のために土佐犬やジャーマンシェパード、グレートデンといった他の犬種と交配して、品種改良した秋田犬が増えるようになりました。そのため純血種としての秋田犬が激減してしまい、血統が途絶えてしまう危険が生じてしまいます。

それで大正時代に入ると、純血種としての秋田犬を残そうとする保存運動が起こり、それによって現在の犬種標準に沿った容姿の秋田犬がまた増えるようになります。努力を重ねた結果、1931年には天然記念物として登録されました。

しかし第二次世界大戦が終わるころには、再び純粋な秋田犬がわずか20頭にも満たなくなってしまいます。これらの犬を基本とし、秋田犬の繁殖が改めて行われることとなります。

戦争後には秋田犬は海外にも持ち込まれるようになり、ジャーマンシェパードとの混血である「アメリカン・アキタ」と呼ばれる新たな犬種も誕生しています。

⑩アフガンハウンド

アフガンハウンド

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アフガンハウンドは現存する犬種の中で最古の犬種と言われている犬です。その起源は紀元前5000年~4000年と言われているほど、最も古い犬種の一つです。

ノアの箱舟に乗せられたという言い伝えもあるほどで、紀元前4000年~3000年頃には、古代エジプトのピラミッドやパピルス、土石などの記録の中に、アフガンハウンドに非常に似た犬の存在が残っているようです。

アフガンハウンドの原産国はアフガニスタンで、猟犬として活躍しました。アフガニスタンの険しい山岳地帯や砂漠にも対応するための強くてしっかりとした脚、地面を踏みしめるための広い足裏、早いスピードで走りまわるだけの脚力がより発達していくようになります。

18世紀に入ると、アフガンハウンドはイギリスに持ち込まれることとなります。そして、サイト・ハウンド犬種として他の犬種との交配が進められていきます。優雅で美しい長毛と威厳のある雰囲気が貴族の間で人気を博し、世界中の富裕層の間で飼われるようになっていきました。

現在のアフガンハウンドになる前の原種となった犬はまだアフガニスタンの山岳地帯に生息しているようですが、絶滅危惧の恐れがあるとされているようです。

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