犬にも「飽きる」という感情はある?飽きさせないために飼い主ができること

犬にも「飽きる」という感情はある?飽きさせないために飼い主ができること

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人間は毎日同じ食べ物だったり、同じような行動が続いたりする作業は飽きることがあるものですが、犬にも飽きるという感情はあるのでしょうか?もし飽きてしまったら、飼い主さんはどのように対処すればいいのでしょうか?今回はそうした点に焦点を当てて考えていきたいと思います!

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同じ散歩コースだと飽きるのか?

散歩をする犬

Africa Studio/shutterstock.com

では次に、散歩についても考えていきましょう。

毎日ほとんど決まった散歩コースで、しかも同じ時間に犬を散歩する飼い主さんは多いことでしょう。人間であれば同じコースだとつまらないな…と感じ、今日は違う道で行ってみようとか、このルートだとどうだろう?と考えて少し変化をつけますよね。

しかし犬の場合は嗅覚や聴覚が優れているので、私たちがいつもと同じ道と感じていても、犬にとっては新しい匂いがしたり、出会う人や他の犬、天気の変化があったりして、新鮮な気持ちで散歩に行くことができるんです。つまり、同じ道や同じ散歩コースであっても常に刺激を感じているわけです。

特に犬はあまり視力が良くありません。人間に例えるならば0.3から0.5程度です。そのため嗅覚や聴覚を使って、天気や温度、空気の変化、小鳥のさえずり、虫の羽音や草木の露の香りや、他の犬のおしっこの匂いなどを確かめます。

興味のあるものはたくさんあり、それを一つづつ確認していくだけでも膨大な時間になるでしょう。そうしていると、同じ散歩コースでも飽きるということはないようです。

しかし、散歩コースを変えるメリットもいくつかあります。例えば、犬の認知症予防となります。犬も老化により脳細胞が減少したり死滅したりして、脳の機能が低下してしまいます。

そのため認知機能が衰え、今まで出来ていたことがだんだんと出来なくなってします。これが犬の認知症です。散歩コースを変えてあげることでこの老化現象を遅らせたり、予防したりできるようです。

その理由は、散歩コースを変えていつもと違う匂いや景色、また音を感じることで脳が活性化するからです。毎日の散歩自体が刺激となりますが、少し散歩コースを変えてあげることで、より一層刺激となるようです。

また、散歩コースを変えるメリットとして、領域意識が強くなるのを防ぐことができます。毎日同じ散歩コースで決まった環境しか知らない犬は、その地域に対する領域意識が強くなります。

領域意識が強くなると、そのエリア一帯を支配したいという気持ちになり、いつもの散歩コースに知らない犬や人間がいると敵だ!と思い込み、吠えたり攻撃に出たりすることさえあります。

他の人や犬を見て吠えるような傾向が見られるのであれば、もしかするとこの領域意識が強くなってきているのかもしれませんので、散歩コースを変えてみてあげましょう。

このように、散歩コースを少し変えるメリットはあるものの、どのように変えたらいいのか分からないという場合もあることでしょう。毎日散歩コースを変えるのは大変でしょうから、いつもの散歩コースを逆に回ってみたり、いつもは通らないような細い路地を通ってみたり、いつも曲がる道を曲がらないなど、小さな変化で十分だと思います。

散歩コースに変化をもたらす注意点としては、犬に合わせて散歩コースを決めてあげることです。散歩コースが変更になって刺激を受ける犬もいれば、変更することで不安になりストレスになってしまう子もいますから、自分の愛犬の性格や状況をみて決めましょう。一気に散歩コースを変えなくても、少しずつコースを変えて行くのもいいでしょう。

まとめ

飼い主と犬

Ovchinnikova Stanislava/shutterstock.com

犬が飽きる分野と、飽きない分野について知ることが出来ましたね。飼い主さんは犬の性格も考えて、食事やおもちゃ、散歩を調整できるかをよく見極めてあげてください。

どの分野にしても、飼い主さんが犬に愛情をたっぷり注いであげれば、犬も飽きるどころか、飼い主さんと一緒に楽しく過ごすことができるでしょう。

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