犬にイカはOK!食べてもいい量と与えるときの注意点!

犬にイカはOK!食べてもいい量と与えるときの注意点!

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よく加熱したイカであれば、犬に与えても基本的に問題はありません。イカそのものには犬が中毒症状を起こすような成分は含まれていないからです。しかし、与え過ぎないことや与え方をよく守ることが大切です。ここでは、犬にイカを与える際の注意点や与えていい量を犬の体重別に見てみることにしましょう。

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犬にイカを与えても問題ない?

イカ

Sergey Fatin/shutterstock.com

イカは生の刺身で食しても、煮たり焼いたりして食べても美味しい海の食材の一つです。飼い主が食事や晩酌のお供にイカを食べていると、香りに誘われて愛犬が食べたそうに近づいてくることがあるかもしれません。

イカを犬に与えても特に問題はありません。イカそのものには犬が中毒を起こしかねない成分は含まれていないので、イカにアレルギーを持っていないのであれば安心して食べさせることができます。ただし、「しっかりと加熱していること」が条件です。この理由については後ほど詳しく取り上げます。

また、煮物にイカが入っている場合など味付けされているものは与えないようにしてください。犬には塩分や糖分過剰になってしまう可能性がありますし、犬が食べてはいけない食材がイカの料理に含まれていると犬の健康を害する恐れがあるからです。

犬にイカを与えてもいい量

犬とフードボウル

Gladskikh Tatiana/shutterstock.com

犬にイカを与えても問題はありませんが、与える量によく気を付けなければなりません。よく「猫がイカを食べると腰を抜かす」という言葉を聞くことがあります。これは、猫がイカを食べ過ぎるとビタミンB1欠乏症になってしまう危険があることからきています。

イカを食べ過ぎるとビタミンB1が欠乏してしまうのは犬も同様です。しかし、与え過ぎなければ問題はないので、与える量をきちんと守って与えることが大切といえます。ここでは、犬に与えて良いイカの量を犬の体重や犬種別に取り上げてみたいと思います。

超小型犬の場合

超小型犬とは体重が4kg未満の犬のことで、トイプードルやポメラニアン、マルチーズやチワワ、マメシバ、ヨークシャーテリアといった犬種がその中に含まれています。

超小型犬の場合、1日の食事量は約100g~200gの間です。犬に主食以外の副食を与える際は食事量の10%程度を目安に与えると良い、とされています。ですから、超小型犬に与えられる副食量は10g~20g程度です。仮に、イカだけを副食として1日に与えた場合、お寿司の上に乗っているイカの大きさで約8gなので、1,2枚程度を目安量になります。

小型犬の場合

小型犬は体重が10kg以下の犬のことです。ボストンテリアやペキニーズ、パグ、シーズー、ミニチュアダックスフンドや狆(チン)といった犬種がいます。

小型犬の1日の食事量は300g~500gの間で調整するので、副食はその10%の30~50gが目安になります。

中型犬の場合

中型犬とは体重が25kg以下の犬種を指します。例えば、ブルドッグやフレンチブル、ビーグル、ボーダーコリー、日本スピッツ、バセンジーといった犬種です。

中型犬は体重に合わせて500g~1000gが1日の食事量となります。ですから、中型犬に副食を与える時は50g~100gがちょうど良い量といえます。だからとってイカだけを一度に与えると消化に良くないので、他の食材も組み合わせてイカはもっと少ない量で調整するようになさってください。

大型犬の場合

大型犬は体重が25kg以上の犬種のことです。セントバーナードやダルメシアン、ドーベルマン、ラブラドルレトリバーやゴールデンレトリバー、ボクサーやロットワイラーといった犬が大型犬に含まれます。大型犬の食事量は1000g以上なので、副食は100g前後を目安に与えると良いでしょう。

子犬の場合は注意が必要

子犬は成犬と比べると、まだ消化器官がきちんと発達していません。ゆえに、ちょっとしたことで嘔吐や下痢などの消化不良を起こしやすい傾向があります。

イカは消化に良くない食べ物であることを考えると、子犬の犬種や体重に関わりなく、わざわざ子犬にイカを与える必要はないといえるでしょう。

犬にイカを与えることで期待できる効果

イカ

Gayvoronskaya_Yana/shutterstock.com

イカには良質のたんぱく質が含まれており、なおかつカロリーも低い食材です。イカにはビタミンD以外のすべてのビタミン類が含まれており、特にナイアシンが多いのが特長です。ナイアシンには皮膚や粘膜を強化したり、神経細胞の働きを活性化したりする効果があります。

他にも、イカはタウリンが豊富に含まれていることでも知られています。タウリンにはコレステロールの低下や疲労回復を促進する働きがあります。

犬にイカを与えるときの注意点

イカにはビタミンB1の吸収を阻害する「チアミナーゼ」という成分が含まれているため、犬にイカを与え過ぎてしまうと、ビタミンB1欠乏症になる恐れがあります。犬のビタミンB1が不足してしまうと、ふらつきや歩行障害を引き起こす危険があるため、日常的に与え過ぎないように気を付けましょう。

また、イカを犬に与える時は必ず「加熱してから」与えるようになさってください。生のイカにはアニサキスと呼ばれる寄生虫が潜んでいる場合があるからです。アニサキスが体内に入ると、激しい腹痛など中毒症状を引き起こします。アニサキスは火を通すことで死滅するので、必ず加熱したものを与えるようにしましょう。加えて、イカは消化に良くない食べ物なので、できるだけ細かく刻んで与えることも大切です。

すべての犬がイカを食べても絶対に問題ない、ということは決してありません。イカにアレルギー反応を示す犬もいます。もし、愛犬がイカを食べた後に体調に変化があるなら、迷わずに獣医師に相談するようになさってください。

タコやスルメイカは与えても問題ない?

タコも犬がアレルギーを持っていない限り、与えても問題はありません。しかし、やはりイカと同じようにタコも消化に良くありません。また、食べ過ぎるとビタミンB1欠乏症になってしまう可能性があるため、与え方や量に注意するようになさってください。

スルメイカは加工された食品で、犬にとっては非常に塩分が強すぎる食べ物です。また、スルメイカは弾力もあり、そのまま飲み込んでしまうと胃腸が膨らんだり、詰まってしまったりする危険があるため、与えないようにしてください。

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