保護犬のことを知ることで、わたしたちにできることを考えてみよう

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今回は保護犬についてです。保護犬の話題は常に世の中にありますね。どうするべきなのか、多くの方が考えさせられる話題です。今回はその保護犬についてお話していきたいと思います。

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里親になるために:必要な知識と注意点

必要な知識

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さて保護犬を飼うことを選択したら、まずは知っておきたい知識や注意点があります。

犬の幸せを願い里親になるとは思うのですが、もう一度しっかりと理解して、保護犬を安心して幸せに過ごせるように心がけてあげてください。

犬たちの過去を知る

保護犬たちは、様々な経緯で保護犬になります。ブリーダーさんが放棄したり飼い主さんのいろいろな事情で飼えなくなってしまったり、震災などで飼い主さんとはぐれてしまったり。

ペットショップやブリーダーさんから購入して犬を飼う時とは、状況が違うことが殆どです。

わんちゃんによっては、人間のことを信じられないと思っているわんちゃんもいてます。

人への信頼がなく、恐怖を持って犬、そして怖さのあまり威嚇行動を見せる犬などの過去は計り知れないものがあります。

そんなわんちゃんはなかなか心を開いてくれないので、ゆっくり時間をかけて信頼関係を築いていくしかありません。

犬との10の約束をしよう

これは保護犬だけではなく、犬を飼う人全ての人が犬と約束をしてほしいと思います。

生まれてから死ぬまで、犬と生活をすると決めたら約束をしましょう。

1.私と気長に付き合ってください。 2.私を信じてください。それだけで私は幸せです。 3.いうことを聞かないことがある時には、理由があります。 4.私にも心があることを忘れないでください。 5.私にたくさん話しかけて下さい。人の言葉は話せないけれど、わかっています。 6.私を叩かないでください。本気になったら私の方が強いことを忘れないで。 7.私が年をとっても、仲良くしてください。 8.私は十数年しか生きられません。だからできるだけ一緒にいてください。 9.あなたは学校もあるし友達もいます。でも私にはあなたしかいません。 10.私が死ぬ時、おねがい、そばにいてください。どうか覚えてください。私があなたをずっと愛していることを。

里親になるには条件があります。

保健所、各NPO団体、個人のボランティアなどから犬を譲り受けて里親になるためには、いくつかの条件があります。これは保護犬が再び悲しい思いをしないための条件です。

それぞれの団体で条件は異なるのですが、どれも犬の幸せを思ってのことです。 里親詐欺や動物の飼育不適な人から犬を守るためにあります。 里親になりたいと手をあげても、里親になれない場合もあります。そこも理解して手をあげましょう。

里親になるための条件の一例です。

  • 年齢(里親さんが高齢すぎると犬を飼えなくなる可能性があるため)
  • 一人暮らし不可
  • ワンルーム不可
  • 予防接種の義務を果たせるか
  • お留守番の時間(一人でいる時間が長いと犬が寂しがります)
  • 同性カップル不可
  • 多頭飼育不可(愛情のアンバランスや犬同士のストレスを考慮)
  • 完全室内飼育可能かどうか
  • 避妊去勢ができるか

などです。

これはあくまで一例ですので、各団体の方に相談して里親に慣れるかどうか判断してもらいましょう。

里親になるための費用

里親になるためにかかる費用を知っておきましょう。

保健所、愛護センター、ボランティアなどいろいろな施設で保護犬は保護されています。

各自治体や団体によって費用が異なるので、あらかじめ問い合わせてみましょう。

ただペットショップで購入するよりも、はるかに安価です。その安価さと命の重さは全く測れませんので、どうか命を大切にしてあげてください。

またNPO団体などからの犬を受け取る場合には、「譲渡金」「寄付金」という名目で費用がかかります。

これは譲渡する際に、去勢をしたり医療費がかかる場合、里親の方に負担してもらうことがあります。また胃医療費などの費用全額なのか、半額なのかどうかも団体によって異なります。

そして実際に里親さんの家に保護犬が来る時に、団体の方が自宅まで連れて来てくれることがあります。その時にも交通費などは里親さんが負担するケースが多いようです。

このように見えない費用がかかることがあり、トラブルになってしまうこともあります。ですので最初に契約書をしっかりと交わし、細かな点まで聞くようにしておきましょう。

問題行動が出る可能性があります

新しい環境になり、犬たちが少しずつ慣れてきた頃、愛情に飢えていた保護犬たちの中には、問題行動を起こしてしまうケースがあります。

それも含めての犬との生活です。

出来てきたこともしっかりと目を向けながら、苦手なこと、嫌なことも時間をかけてしっかりと理解してあげて、問題行動が出ないような関係性を築いていきたいものです。

1日では、なかなか治らないので、忍耐力が必要ですが、少しずつの変化を楽しめる心の余裕が大切です。

保護犬だからと諦めないで!

保護犬

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犬は成犬になっても新しいことを覚えることはできる動物です。

ですので、子犬じゃないと難しいと成犬を嫌がる人がいますが、犬は何歳になってもルールや言葉を覚えます。

ただ時間がかかるので、飼い主さんがしっかりとルールやしつけを教えることで、少しずつ保護犬の行動が変わってきます。

また保護団体やボランティアさんがしつけや接し方を教えてくれますので、里親になったら一人で抱え込まずに、困ったことがあったら、相談しましょう。

日本の犬たちの現実を知ると、犬たちの環境の格差があることがよくわかります。劣悪な環境で生活を強いられていたわんちゃんや虐待されていたわんちゃん、そして飼育を放棄されたわんちゃんなど、それぞれの過去があります。

そのわんちゃんたちが幸せに安心して暮らせるサポートをしている団体があり、活動があることを知ること、そしてそんな過去を持った保護犬たちの飼い主になること。

または飼うことはできなくても、できるサポートがあることを知ることで、自分ができることが見えてきます。

ただすべての団体が誠実でないこともしっかりと見極める必要ですね。

改めて、自分になにができ、どんな形でサポートできるのかを見直したいと思います。

また、日本全体のモラルが向上して、動物後進国から動物先進国になれるように、小さなことから初めて、広めていきたいですね。

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