「保護犬の社会化」とは?犬と誠実に向き合うために、知っておいてほしいこと

「保護犬の社会化」とは?犬と誠実に向き合うために、知っておいてほしいこと

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mofmo編集部

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最近ではさまざまなワンちゃんたちが保護犬として保護されています。そうしたワンちゃんたちが幸せに暮らすことができるよう「社会化」が必要になってきます。責任を持ってワンちゃんと向き合う為にも、ワンちゃんを飼おうと考えている人や今現在飼っている人はこのことについて知っておくと良いでしょう。

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ワンちゃんがリラックスできるようにしよう

目を閉じる犬

Kateryna Orlova/shutterstock.com

まずはワンちゃんがリラックスできる環境づくりをしましょう。あなたのワンちゃんにはリラックスできる場所とリラックスできる人がいますか?そうでないなら、まずはそれらを優先しましょう。社会化はもう少し後が良いかもしれませんね。

自分の寝床ではぐっすり寝ることができますか?飼い主であるあなたには気を許しているでしょうか?

保護犬があなたのもとに来た時には当然、そうではなかったでしょう。近づいてもすぐに逃げようとしていたかもしれません。ごはんを与えても、警戒しながらこちらの様子を見てちょっと食べるだけだったかもしれません。

そうしたことも、愛情を与え続けて、時間をかけるなら徐々にほぐされてきたことでしょう。まずは何もしない状態でリラックスできるようになってもらいましょう。普通のワンちゃんたちにはそれが当たり前ですが、保護犬ではそうでないのです。

社会化のトレーニングでは、ワンちゃんに負担がかかります。なるべくリラックスした状態でトレーニングを受けることが出来るよう助けてあげるのはいかがでしょうか?

社会化させるトレーニング

社会化のトレーニングは知らないものに慣れさせることです。ワンちゃんが少しずつ知らない人や、知らないワンちゃんたちと出会い、その絆を深めていくことで、知らないものへの信頼度が増すでしょう。

そうした経験を積み重ねていくなら、徐々に怯えや不信感などが少なくなっていきます。ワンちゃんを社会化させるためには信頼できる友人に協力してもらうことが出来るでしょう。

ワンちゃんにとってその友人は知らない人です。しかし、徐々その人に慣れていくことで人間慣れすることが出来るのです。

協力する人は自分からなるべく近づかないようにしましょう。無理に近づいてしまうなら、さらに警戒心を強めてしまう結果に終わるでしょう。ワンちゃんから興味を抱いて近づこうとすることが大切なのですね。

社会化は少しずつ

優しく犬をなでる様子

MAD.vertise/shutterstock.com

保護犬が社会化する時には少しずつ行うことが大切です。一度にたくさんの事を行なってしまうと、ワンちゃんの許容範囲を超えてしまうでしょう。

最初のうちはトレーニングの時間も短いほうが良いでしょう。初めて出会うワンちゃんと接する時も、最初は短い時間で終わらせるようにしましょう。

相手のワンちゃんが優しくフレンドリーだからと言って、長時間ふれあいを続けてしまうなら、知らず知らずのうちに負担となっていくかもしれません。

これは人と会う時も、知らない場所を訪れるときも同様です。最初はほんの30秒~1分程度で十分でしょう。雰囲気を味わったなら、すぐにその場を離れるようにしましょう。

無理はさせないようにしよう

保護犬の社会化は、無理のない範囲で行うことが大切です。最初は難易度をかなり低くしてあげるようにしましょう。ワンちゃんの落ち着きや、ストレスの状態を常にチェックして、限界を迎えることがないようにしたいものです。

一度のトレーニングの負担は小さくとも、続けて何度も行なうなら、ストレスはたまりやすいものです。長期的に続けていくことも視野に入れながら、難易度を考えてあげるようにしましょう。

新しい経験をしてもらう場合には、ワンちゃんが自信を持つことが大切です。1度や2度、問題なくこなせたからと言って、すぐに難易度を上げないようにしましょう。何度も同じ状況を繰り返すことで、ほとんど自然な状態(リラックスした状態)でいられるようにしましょう。

そうすることで、ワンちゃんも「大丈夫だ」「なんともないよ」と自信をつけていくことが出来るのです。

良く褒めることが大切

愛犬をほめる様子

Bachkova Natalia/shutterstock.com

社会化のトレーニングには褒めることが欠かせません。上手に出来たなら必ず褒めるようにしましょう。ワンちゃんにとってトレーニングは辛いものと感じないようにすることが出来ます。

新しい経験は、ワンちゃんにとって怖かったり、苦しいものであったりはしません。未知の体験は、ワンちゃんに好奇心を抱かせ、ウキウキさせるものであるはずです。最初はそのような気持ちを抱くことが出来ないでしょう。しかし、目指すところはそこです。

そのためにはトレーニングのあらゆる場面で積極的な考えを抱かせることが大切なのです。それは飼い主さんの雰囲気やしぐさ、誉め言葉などで助けてあげることが出来るでしょう。

飼い主さんにたくさん褒められるなら、ワンちゃんにとって、新しい出会いや、新しい場所はとても好印象な場所として記憶されます。そのような「新しい経験=好印象」なものが増えていくならば、ワンちゃんは徐々に積極的な考え方が出来るようになっていくでしょう。

ワンちゃんの気持ちを尊重して気長にトレーニング

保護犬の社会化は本当に難しく、飼い主の粘り強い助けが必要です。ワンちゃんになかなか進歩が見られない時には飼い主さんもモヤモヤしてしまうかもしれませんね。そんな時はなるべくワンちゃんの気持ちを知ってあげるようにしましょう。

ワンちゃんの気持ちは身体のあちこちから知ることができます。仕草や態度、表情をよく観察してみましょう。ワンちゃんの不安な気持ちや緊張、不快感などを知ることが出来るでしょう。

私たちにとっては何でもないことでも、強いストレスを感じていることを知ることが出来るでしょう。そうするならワンちゃんのペースに合わせて待ってあげようという気持ちになるでしょう。

保護犬は過去の経験から、強いトラウマをもっていることが多いでしょう。人間であってもトラウマを解消するには多くの時間が必要です。努力したからと言って、完全に解消されないことも多々あります。ワンちゃんであってもそれは同様です。

皆さんが飼うワンちゃんは、私たちが希望するラインまで必ずしも届くとは限りません。それでも、いくらかの成長はしているはずです。ワンちゃんのペースに合わせて、気長にトレーニングしてあげましょう。

そして、最終的に難しい部分が残っていたとしても、それを受け入れてあげるような心構えが大切でしょう。

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