犬が散らかった場所を好むのはなぜ?犬が好きなにおいが関係しているかも

犬が散らかった場所を好むのはなぜ?犬が好きなにおいが関係しているかも

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mofmo編集部

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飼い主さんたちの中には、ワンちゃんたちの散らかし癖に頭を悩ませている人がいるに違いありません。ワンちゃんたちの様子をみていると、好んで散らかった場所で生活しているようにも思えます。今回はワンちゃんがそのような散らかった場所を好む理由について考えていきたいと思います。

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ワンちゃんが散らかった場所が好きな理由

犬

Monika Vosahlova/shutterstock.com

ワンちゃんたちが好む場所の条件を知ることができました。

確かにそれらの条件を合わせると、散らかった部屋になりがちですね。

しかし、工夫次第で上手にワンちゃんの要求を満たすことも出来そうです。

これからは、ワンちゃんがそうした場所を好む理由を考えていきたいと思います。

狭く遮蔽物があり、暗い場所を好むのはどうしてでしょうか?

ワンちゃんが飼い主のにおいのついた衣服を好むのはどうしてでしょうか?

これらの理由についてご紹介しましょう。

身の安全を守りやすい

ワンちゃんが狭く暗い場所を好むのは、敵から身を守ることが出来るからです。

ワンちゃんたちは本能的に身の安全を確保しやすい場所に安心感を抱きます。

野生で生活するワンちゃんが、明るく広々とした場所で生活しているならどうでしょうか?

外敵に発見されやすく、見つかってしまったなら、逃げる場所もありませんよね。そうならない場所を自然と望んでいるのです。

もちろん、皆さんのワンちゃんたちが外敵に狙われることはありません。

しかし、本能的に安心できる場所を求めるのは無理もないことです。

できる範囲で協力してあげたいものです。

大事なものを隠すことができる

ワンちゃんたちには大事なものを隠す習性があります

野生のワンちゃんたちは他の犬や外敵などからエサなどを隠してきたでしょう。

そのような本能的な習性が飼い犬にもあります。

おやつだったり、おもちゃだったり、隠したいものはたくさんあります。

散らかっている部屋であれば、そうしたものを隠すことも出来るでしょう。

外であれば穴を掘って埋めることがあります。

部屋の中であれば、いろんなものを集めてその中に埋め込んだり、家具と壁の隙間にねじ込んだりします。

また自分の一番安心できる場所である寝床に隠すこともあるでしょう。

ケージなどがあれば、その中を見てみてください。

毛布などと一緒におもちゃが埋め込まれているかもしれません。

安心できるにおいがある

犬

Javier Brosch/shutterstock.com

ワンちゃんたちにとって嗅覚はとても大事なものです。

においによってたくさんの情報を収集することができます。

ワンちゃん同士はにおいによってテリトリーを判別することさえできるのです。

それだけにおいを重視しているのですから、自分の生活空間のにおいにも当然敏感でしょう。

ワンちゃんたちは自分たちの良く知っているにおいを嗅ぐととても安心します。

逆に良く知らないにおいがあると、不安になり落ち着かないことでしょう。

飼い主さんをご主人さまだと認めているからこそ、飼い主さんのにおいが大好きなのです。

出来るだけ飼い主さんの強いにおいを近くに置いておきたいのです。

ワンちゃんたちが洗濯前の衣類を引っ張ってくるのはそのような理由があるのです。

飼い主さんたちは「また散らかして・・・」と思うのではなく、「安心したいのだな」と考えてあげるようにしましょう。

古着をワンちゃんに与える時も、洗濯する前のほうが喜ばれるでしょう。

散らかっていても清潔でいたい?!

人間からすると「散らかっている」=「不潔」という印象がありますよね。

もちろん、大部分はその通りでしょう。

ワンちゃんは散らかっている場所を好みます

ということは「不潔な状態も好んでいる」ことになるのでしょうか?

この部分もワンちゃんの視点で考えてあげることが大切です。

実は、ワンちゃんとしては不潔な状態を好んでいるわけではありません。

どうしてそのように言えるのでしょうか?

ワンちゃんなりの清潔さ

ワンちゃんは、ワンちゃんなりの清潔さの基準を持っています

ワンちゃんは基本的に自分の寝床で排泄しません。

これにはにおいで自分の居場所がばれないようにすることも含まれているようです。

散らかった場所が好きだからと言って、不潔になることを好んでいるわけではないのです。

ワンちゃんたちは自分の皮膚や被毛を舐めて手入れを施すことがあります。

シャンプーなどを嫌うワンちゃんはいますが、それは水が嫌いなのであって、清潔になることが嫌いなわけではありません。

お母さんワンちゃんは、幼いワンちゃんを良く舐めてきれいにしてあげています。

においと清潔さの関係

ワンちゃんたちは飼い主さんの強いにおいが付いたものを好みます

使用した後の衣服や靴下、下着なのには強いにおいが付いているので、よく咥えていたりするかもしれません。

人間からすると、不潔なものを集めているように感じますね。

しかし、これも実は不潔であることを望んでいるわけではないのです。

ワンちゃんにとって飼い主さんのにおいが強いものを欲しているだけであって、不潔な物という認識がありません。

においが強くとも、自分たちに悪影響があるものは避ける傾向があります。

例えば、腐ったものがそうです。

腐ったものは強いにおいを発しますが、ワンちゃんたちはそれを取り入れようとはしません。

ワンちゃんが強いにおいを好む理由を知るなら、清潔さとの両立も可能であることを知ることが出来るでしょう。

ワンちゃんと人間の共存

犬

Olena Yakobchuk/shutterstock.com

飼い主と飼い犬は一緒に生活しなければいけません。

ですから、ワンちゃんたちが好む場所や理由をしりつつ、さまざまな試行錯誤が必要になってくるでしょう。

極端は避けましょう

整理整頓、清潔さ重視で、ワンちゃんの好みを一切考えないような生活空間にしないようにしましょう。

また、ワンちゃんが好むからと言って、好き放題にさせて、散らかり放題にすることもさけましょう。

極端な選択をせずに、道理の取れた判断をしたいものですね。

極端な方法はどちらか片方に大きなストレスを与えます。

飼い主であるなら、ワンちゃんの事をしっかりと考えてあげつつも、自分たちがご主人様であることを忘れないことが大切です。

どちらの要望も取り入れた部屋にしよう

飼い主とワンちゃん、どちらもがこのむ生活空間をつくることができるでしょうか?

できます。簡単なのは生活空間を分けることです。

生活空間が分かれているなら、ワンちゃんの好みをしっかりと反映させてあげることが出来るでしょう。

その場合は、コミュニケーションの時間が少なくなる可能性もあるので、ふれあいの時間は大切にしたいものです。

同じ空間に住んでいるとしても、ワンちゃんが安心できる寝床をつくってあげることは大切です。

狭くて薄暗い寝床を用意し、その中に飼い主さんのにおいがついた古着を入れてあげましょう。

ワンちゃんは普段は明るく、広い場所で過ごすかもしれませんが、自分でゆっくりしたい時にはその寝床で静かに過ごすことができるでしょう。

まとめ

犬

Andreina Nunez/shutterstock.com

ワンちゃんが好む場所の特徴や散らかった場所を好む理由をご紹介することが出来ました。

それらはワンちゃんの本能からくる部分です。

ワンちゃんが安心できるようにしっかりとそうした好みを把握してあげるのはいかがでしょうか?

そのように深く知っていくなら、「ワンちゃんの好み」=「散らかっている」ではないことも分かります。

しっかりと工夫するなら、散らからずとも、ワンちゃんが好む場所を提供することはできます。

私たちにとって、自分の家は落ち着くことが出来る本当に幸せな空間であるに違いありません。

そうであれば、飼い犬であるワンちゃんたちにも同様の気持ちになってほしいのではないでしょうか?

ぜひワンちゃんたちに心地よく、安心できる空間を与えてあげるようにしましょう。

飼い主とワンちゃんが共に好きになれる空間をつくることは出来るはずです。

是非そのような空間づくりにチャレンジしてはいかがでしょう

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1 名無しさん
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何もない部屋に入ると不安になるから、散らかっている場所が好きなんですね。これ聴いて今までのモヤモヤとしたものが全部一気に解消されました!謎だったんですよね。うちの散らかっているところにいつも移動してることが。