犬の要求吠え…何を要求しているの?何か対策はある?

犬の要求吠え…何を要求しているの?何か対策はある?

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mofmo編集部

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犬は何かを要求するときに目を見たりすり寄ってきたりしますが、ある犬は吠えてしまったりもします。 日中ならばいいですが、夜も続いてしまうと近隣の方からのクレームにもなりかねません… 今回は、犬が吠える理由、そして対策をご紹介して行きます。

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要求吠えへの対策は?

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Vagengeim/shutterstock.com

こうした要求吠えに、どのように対応したらよいのでしょうか。対策があるのでしょうか。基本的には、犬の要求吠えについては、無視し、要求に従わないようにする姿勢が大切です。飼い主さんの中には、何とかして吠えるのをやめさせるために、すぐに要求に応じてしまうことがあるかもしれません。

しかし、犬は賢いので、要求に応じてしまいますと、吠えれば欲しいものが手に入れられるとインプットされ、要求吠えが習慣になってしまうかもしれません。それで、吠えても欲しい物をくれないんだということを学ばせるためにも、吠えても基本的には要求には応じずに、無視する姿勢が大切です。

飼い主さんにとってはかわいい愛犬ですので、つい何でも要求にこたえたくなってしまうところかもしれませんが、要求に応じない毅然とした姿勢が必要となってきます。辛抱が必要です。

しかし、先ほど、「基本的」には要求には応じずにとお伝えしたように、いつでも全て無視という対応を取りさえすれば犬が吠えなくなるというわけでもありません。犬がどのような状況で吠えているかによって、効果的と言える対処方法が変わる場合もあり得ます。これから、種々の状況に応じた対処法について考えてみましょう。

遊んで欲しいと要求吠えをする場合には?

遊んで欲しいと要求吠えをする場合、どうすれば良いのでしょうか。犬の要求吠えに応じるようにして遊ぶことがないようにしたいと思います。この種の犬の要求吠えに応えてしまいますと、犬に主導権を持たせてしまうことにもなりかねません。

そうなりますと、要求吠えがエスカレートしてしまう可能性があります。そこで、犬と遊ぶ時には、飼い主の側から遊びに誘うようにしてみましょう。そのようにして、飼い主が主導権を握るようにしてゆきたいと思います。

散歩の準備中に要求吠えをする場合には?

散歩の準備中に要求吠えをする場合、どうすれば良いのでしょうか。愛情深い飼い主さんには酷なお願いになるかもしれませんが、この種の要求吠えをする場合には、散歩へ行かないようにして、散歩の準備自体もすぐにやめるようにしましょう。

吠えれば散歩に連れて行ってくれるんだとインプットさせないようにしたいと思います。むしろ、吠えたとしても散歩には連れて行ってくれないんだとインプットさせるようにしましょう。吠えることをやめて静かになり、しばらくしてから、散歩へ連れて行くことができるでしょう。

ケージなどに入れた時に要求吠えをする場合には?

クレートやケージに入れた時に要求吠えをする場合、どうすれば良いのでしょうか。優しい飼い主さんにとってはつらいことかもしれませんが、ここでも無視するようにしましょう。

ここで無視をやめて、犬に声をかけてあげたり、犬のことを気にかけるような行動を取ってしまいますと、要求に応えてくれたとインプットされてしまうかもしれません。むしろ静かになった時に、優しく褒めてあげるようにしてみましょう。それでも再び吠え始めることがあるなら、犬から離れて無視してみましょう。吠えるなら飼い主さんはいなくなってしまうとインプットさせるようにしてみましょう。

では、クレートやケージに入れる時に犬はなぜ要求吠えをするのでしょうか。原因としては、自由を奪われたとか、寂しいと考えるからなのかもしれません。もし、そのようにインプットされてしまっているなら、その点を変えてあげる必要が生じることでしょう。それで、クレートやケージが犬にとって安心できる場所なんだとインプットしてもらうことができます。

例えば、まずは、ケージ内に愛犬が大好きな食べ物をおいて、犬が自らケージ内に入るようにしてあげます。それから、今度は、愛犬がケージに入る直前のところで「ハウス」と言って、愛犬を褒めてあげます。このことを繰り返して行きます。

ケージ内に食べ物を置かずに、「ハウス」と言うだけでケージに戻れるようになったら、褒めてあげて、戻ったところで好物をあげるようにしてみましょう。このことを繰り返して行くことで、いずれ、好物がなくても、ケージに戻るようになることでしょう。そして、ケージが、自分にとって安心できる場所であることを認識してくれるようになるでしょう。

間違っても、ケージを反省部屋のような場所にしないようにしましょう。ケージはこりごりだと犬にインプットされてしまいますと、どうしてもケージに入れなければならないような時、例えば、災害の時や、犬を連れて車で出かける時などに、愛犬がケージに入ってくれなくなってしまいます。ケージは犬にとって安心できる場所にしてあげましょう。

飼い主や家族が帰宅した時に要求吠えをする場合には?

飼い主や家族が帰宅した時に要求吠えをする場合、どうすれば良いのでしょうか。飼い主や家族が帰宅した時、玄関が開くとテンションが上がり、吠えることがあります。

泣き止まない場合、帰宅してもすぐに犬のところへは行かずに、他の部屋でひとまず用事を済ませるようにしているなら、大抵の場合、犬は吠えるのに飽きておとなしくなることでしょう。それでも吠え続けるような場合には、犬のいるところをのぞき、犬が興奮し吠えたり鳴いたりすると、そのままそこから出て行くようにしてみることもできるでしょう。

餌が欲しいと要求吠えをしている場合には?

餌が欲しいと要求吠えをしている場合、どうすれば良いのでしょうか。この場合には徹底的に無視することが必要となります。犬の方を見たりもしませんし、犬を撫でることもしないようにします。

そうすれば、犬には吠えても無駄だ、何も出ないんだとインプットされることでしょう。この場合にも、飼い主さんには辛抱が必要になることでしょう。かわいい愛犬の吠え声に、つい気持ちが緩んでしまいそうになるかもしれません。それでもここが頑張り時です。愛犬に負けてしまわないように、犬が吠えるのをやめるまで、しっかりと無視を続けるようにしましょう。

頑張って無視を続けたら犬が吠えるのをやめたとします。やめたら、その時こそ褒め時です。頭をなでて優しい声で褒めてあげましょう。吠えるのをやめて静かになってから褒めることで、ああ、飼い主さんは静かにしていると褒めてくれるんだと覚えることでしょう。そのようにして、要求吠えを減らして行きます。

他にも、犬が餌が欲しいと要求吠えをしている場合、「だめ」という声を出して、机をたたくなど、大きな音を出すようにすることもできます。言葉と音により、飼い主さんが怒っているという感情が伝わるようにするわけです。

餌が欲しいとの要求吠えは、過去に飼い主さんや家族の誰かが食事中に自分の食べ物を犬に分け与えたことかがきっかけであることもあります。その過去の行為により、犬が、飼い主さんの食事を自分ももらえるんだと間違ってインプットしてしまったのかもしれません。餌をねだる要求吠えを発生させないためにも、そして、餌をねだる要求吠えを再発させないためにも、食事中に人間の食べ物を犬に与えることがないようにしましょう。

場合によっては、食事の時間に、犬を別の部屋に移動させるようにしつけることもできるかもしれません。

犬が要求吠えをした時の飼い主の行動はとても大切であることがわかりました。少し大げさに聞こえるかもしれませんが、要求吠えをした後の飼い主さんの行動が、犬のその後の行動を左右するということを忘れないようにいたしましょう。

夜中や朝に吠える場合には?

夜中や朝に吠える場合ですが、お腹が減っている場合やトイレに行きたい場合、構ってほしい時などが考えられます。まずは無視をしてみますが、無視しない方が良いケースもあるかもしれませんので、そうしつつも、少しの時間をかけて、次のような事柄を思い起こしてみましょう。

愛犬が最後に排泄をしたのはいつだっただろうか。散歩など、運動の時間は足りていただろうか。最後に食事をあげたのはいつだっただろうかといった点です。

もし、犬が落ち着かずにそわそわしているようであれば、外でしか排泄しない犬の排泄や運動不足が原因かもしれませんので、大変ではありますが、そのような場合には、散歩など少し体を動かしてあげて、気分転換できるようにしてあげましょう。そうすれば落ち着くことでしょう。

そのうえで、運動不足で吠えていた場合には、それから散歩を多少多くしてあげたり、ドックランなどのたくさん運動できる所に連れていってあげたりすることができるでしょう。

運動不足が原因であるのに、飼い主さんが無視を続けていると、犬は破壊行動を起こしてしまう場合があります。運動したいのに運動できないので、あり余った体力を破壊するという方法で発散するようになってしまうのです。そのような状況は避けたいものです。未然に防ぐようにいたしましょう。

排泄が原因で吠えていた場合、外でしか排泄しない犬には、寝る前に外に連れて行ってあげて、排泄をさせるようにしてあげましょう。

空腹で吠えてしまう場合も考えられます。もし、空腹が原因であることが分かったなら、対策をすることができます。食事内容を再検討してあげることができるでしょう。犬の場合、成長の時期などは、適正な食事の分量が変化することがあります。それまでの適正な量が、もはや不足しているといったこともあり得ます。

それで、体重を測り直して、果たして現在の食事量が愛犬にとって適正な量なのか考えてあげます。そして、足りないなら、適正な食事の量に調整してあげましょう。もし、増やさなくても、既に適正な量なのであれば、1日の食事の量は変えないものの、1日の食事の回数を増やすことで対応することもできます。その際、1日の最後の食事を多少、これまでより遅めにあげることもできるかもしれません。

要求吠えにはしつけが大切

これまで考えてきた要求吠えですが、子犬のころは特に要求吠えが多いようです。基本的に、要求吠えはしつけないとやめることはありませんので、できれば子犬の時にしっかりしつけてあげたいものです。

飼い主と家族の間で話し合って、統一したルールを決めて、しつけを進めて行くようにいたしましょう。もちろん、時間はかかるかもしれませんが、成犬や老犬であっても、要求吠えをなおすことは不可能ではありません。手遅れであるなどとは決して思わないようにしましょう。

要求吠えは犬が悪いというよりも、一般的には飼い主の行動の中にその原因があると考えられます。要求吠えに悩んでいる飼い主の皆さん、こうした情報を参考にしつつ、普段の飼い主としての行動を思い起こすようにしてみましょう。飼い主として取っている何らかのちょっとした行動が、さらにその犬が吠える原因になってはいないでしょうか。

もし、気になる行動があったら、この機会に思い切って変えて様子を見てみるようにしましょう。もしかすると、飼い主の側のちょっとした変化が、犬の側に劇的な変化をもたらすかもしれません。大切な愛犬ですから、要求吠えをなくし、よりたくさんの人たちに愛されるワンちゃんになれるようにしつけてあげましょう。

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