【獣医師監修】愛犬のSOSに気づいて!犬はSOSの時にどんな行動をする?【2023年版】

【獣医師監修】愛犬のSOSに気づいて!犬はSOSの時にどんな行動をする?【2023年版】

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mofmo編集部

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頼定 大和

獣医師

頼定 大和

日本獣医生命科学大学卒。大学卒業後、沖縄の病院にて臨床経験を積み、関東、北陸で動物病院の院長として病院経営を行う。 現在は企業病院およびペット関連事業のコンサルティングに携わる。 また、猫の感染症や遺伝病の分野において大学と共同研究に取り組んでいる。講師歴:広島アニマルケア専門学校、日本獣医生命科学大学 動物病院経営学etc. https://okinawa-ahg.com/

犬は人間のように気持ちは体調不良を言葉にして伝えることができません。ですから飼い主さんは愛犬が発する「SOS」を察知しなければなりません。犬が出すSOSのサインはいろいろあります。ではここでは犬のSOSのサインをいくつか紹介したいと思います。

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愛犬が草を食べるのは病気のSOS?

small old dog runs and flies over a green meadow in spring - Jack Russell Terrier Hound 10 years old

thka/shutterstock.com

愛犬を散歩に連れて行くと道端の草や花を食べていることはありませんか?

これも愛犬から発せられているSOSのサインなのです。

胃腸の調子が悪い

犬が道端の草を食べるのは、胃腸の調子がよくないサインかもしれません。

犬が消化不良を起こしていたり、毛づくろいによって体内に入ってしまった毛玉がおなかにたまっている場合、吐き出したいのでそのために草を食べることがあります。

草を食べるとそれが刺激となって嘔吐できるので、こうして胃をすっきりさせようとしているのです。犬の本能による行動です。

胃腸の調子が改善すれば草を食べることはないでしょう。

ビタミン、繊維質が不足

普段食べているフードにビタミンや繊維質が足りていないと、犬は不足したビタミンや繊維質を草から補おうとします。

普段食べているフードの栄養素を見てみてください。ビタミンや繊維は十分足りていますか?野菜やくだものをたっぷり使用している栄養バランスの整ったフードに替えてみてはいかがでしょうか?

こんなのも体調不良のSOSのサイン

Young Fawn Mixed Breed Puppy Laying on Striped Bed

Anna Hoychuk/shutterstock.com

愛犬が普段と何か違うな。ということがあるでしょう。

例えば「以前よりもおとなしくなったなぁ。」「遊ばなくなったなぁ。」「以前はできていたことができなくなってきたなぁ。」

こういった変化は年齢とともに変化してくるものもありますが、それだけではないこともあります。

では愛犬が発するその他のSOSについても見てみましょう。

毛艶が無くなった

美しい毛艶、毛並みの良さは犬の特徴でもあります。その愛犬の毛艶がなくなってきたりぱさぱさしてきたなぁと感じることがあるかもしれません。ただ単に年だからと年齢のせいにしないでください。

栄養状態が良くないと被毛まで栄養がいかないため、毛艶が悪くなることがあります。

例えば愛犬が食べるドッグフードの脂質が少ないと、エネルギーにだけ消費されて毛艶を良くするところまで回らないかもしれません。また毛艶を良くするための不飽和脂肪酸であるオメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸が不足しても毛艶は悪くなります。

栄養豊かなドッグフードに替えることで毛艶が改善するということもあります。今与えているフードの栄養成分をチェックしてきてはいかがですか?

トイレの失敗をする

今まではちゃんと指定された場所でトイレができていたのに、失敗が増えてきた。と感じることがあるでしょうか?これもただ単に年齢のせいにしないでください。

もしかしたらトイレまでいくのもしんどい状態なのかもしれません。腎臓や泌尿器系の病気のこともあります。

また太っている犬の場合は膀胱に余計な圧力がかかってしまい失禁をすることがあります。興奮した時に失禁してしまうことがあります。

他にはストレスが原因のこともあります。以前に粗相をした時にきつく怒ったことがありますか?もしかしたらその時のことが愛犬にとって大きなストレスとなっている可能性があります。排泄の仕方を怒ったつもりが、愛犬からしてみれば排泄行為を怒られていると思い、隠れて排泄をするようになることがあります。

犬は非常にデリケートな動物なんですね。

嫌いだったことができるようになった

以前は嫌いだったことができるようになったと聞くと、すごく良いことのように思えますね。

例えば歯ブラシやブラッシングなどがあげられます。以前だったらブラシを見ただけで逃げ回っていた犬が、嫌がることもなくすんなり受け入れるようになったということがあるかもしれません。

たしかにしつけの成果で徐々に受け入れるようになるということもありますが、もしかしたらからだに不調があるため嫌がる気力もないという可能性もあります。

常に頭を傾げている

犬に話しかけると首をかしげることがありますね。非常にかわいいしぐさですので、癒しを感じる人もいます。

犬は聞きなれない音が聞こえてきたときに、よく聞こうとして頭を傾けて音を聞こうとすることがあり、これ自体は正常なしぐさなのです。

しかし「常に」頭を傾けている場合は、耳の奥の平衡器官をつかさどる器官に障害があるかもしれません。

犬の寂しいを表すSOSのサイン

Man hands holding dog

279photo Studio/shutterstock.com

大抵の犬は人間が大好きで、一人でのお留守番が苦手です。特に室内飼いをしていて、人間と接する時間の多い犬でしたらなおさらかもしれませんね。そんな犬たちが発する「寂しい」SOSにはどんなものがあるでしょうか?

寂しいSOSを感じたら、たっぷりかまって愛情を注いでください。

くっついてくる

飼い主が行くところにはどこにでもついてくることがあります。これは犬が発する寂しいのSOSのひとつです。

飼い主が移動すると後を追ってずっとそばにいようとします。

見つめる

寂しい時、犬は悲しそうな目でじっと見つめてきます。

ご飯が食べたい、散歩に行きたいときもじっと見つめて自身の欲求を訴えることがありますが、これらの欲求がある程度満たされているにも関わらず、じっと見つめてくるときは、寂しさのSOSでしょう。

破壊行動

破壊行動は問題行動の一つでもありますが、その原因は「寂しさ」であることがあります。寂しい気持ちを破壊することで発散したり、アピールしたりしているのです。

寂しいというストレスが大きくなると、破壊行動も大きくなることでしょう。ですから一緒にいる時間を増やしたり、一緒に散歩に行くなどしてストレスを発散させてあげることが大切です。

出迎えが激しい

飼い主が外から帰ってきたときに愛犬が迎えてくれるのはとてもうれしいものですね。

特に長時間外出していて帰ってきたときなどは、激しいお迎えをしてくれることがあります。中にはうれしくて興奮のあまりおしっこを漏らす(嬉しょん)犬もいるでしょう。感情の強い犬は全身で寂しさ、うれしさを表現してきます。

足でツンツンついてくる

前足でツンツン突っついてくる犬がいます。自分に注意を向けたい犬がよく取る行動です。まるで人間が「ねぇねぇ」と呼ぶ時のようです。

まとめ

犬のSOSについてお話していましたが、皆さんの愛犬は大丈夫でしたか? SOSのサインに気づかないと後々大変なことになりかねません。

しっかり愛犬の変化に気づいていきましょう!

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