犬にたけのこは与えない方が良い?!その理由と食べた時の注意点を解説していきます!

犬にたけのこは与えない方が良い?!その理由と食べた時の注意点を解説していきます!

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春から初夏にかけて旬を迎えるたけのこ。ほのかなえぐ味やシャキシャキとした食感が好きという人も多いことでしょう。最近はたけのこを使った手作りごはんを愛犬にあげている飼い主さんも少なくないようですが、犬にたけのこは与えない方が良いようです。今回はその理由と、たけのこを食べた時の注意点を解説していきます。

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たけのこを食べた時の注意点は?

新鮮なたけのこ

jiangdi/shutterstock.com

たけのこを食べさせるつもりはなくても、「犬が誤って食べてしまったり」とか、「すでに犬がたけのこを食べて好物になってしまっている」という場合があるかもしれません。繰り返しますが、たけのこは食べてしまったら即病院へ行かないといけないような類ではありません。また中毒症状を引き起こしてしまうような食材でもありません。

しかし、犬がたけのこを食べた時には以下のような点を意識してください。

たけのこの状態を確認する

まず、たけのこが調理済みかということを確認します。先ほども触れましたが、たけのこにはシュウ酸が含まれています。貧血や結石を引き起こしてしまうシュウ酸は、茹でるとアクとなって出てきます。アクを入念に取り除くことで、犬が食べても大丈夫なようになります。

また、たけのこは茹でると繊維が生のたけのこよりもずっと柔らかくなります。その状態であれば消化もしやすくなります。きちんと調理がされているたけのこは、生の時よりも安全な状態といえます。ですから犬が食べてしまったたけのこが調理済みかどうかをチェックしてください。

たけのこの大きさのチェック

確認すべきほかの点として、たけのこの大きさがあります。

わたしたちもたけのこを食べる時に、噛み切ることができずに歯に繊維が引っかかってきたりした経験があるのではないでしょうか。同じように、たけのこは犬にとっても噛み切りにくい食材です。特に、小型犬になってきますと、細かく噛み砕くことができずに飲み込んでしまって窒息してしまうこともあります。

ですから愛犬がたけのこを食べてしまったなら、食べたたけのこの大きさを見て下さい。今苦しんでいなくても、後で苦しみ始めるかもしれません。ですから大きさがある程度あった場合、しばらくの間はのどに詰まらせていないか様子を観察したり、歯に挟まって嫌な気持ちになっていないかなどをチェックしてあげてくださいね。

体調の変化を観察する

2番目のポイントと被りますが、犬の体調もしっかりチェックしましょう。

たけのこを食べた後に、犬の体調に変化はないでしょうか。たけのこを食べた後の犬が嘔吐をしたり、下痢をしたりといった消化不良を引き起こしているような症状が見られるようなことはないでしょうか?

また、排便するときにやけに力んでみたり、いつもと違う様子が見られるようなことはないでしょうか?子犬や高齢犬の場合には、消化不良を起してしまうと脱水症状を引き起こしてしまうこともありますので、注意しなければなりません。

いつもと違う様子が見られるなら、すぐに獣医さんに連絡をするようにしてくださいね。

注意すべき点として、腎臓に病気を持っている犬の場合には、生のたけのこを食べさせてしまうと病気が悪化してしまう恐れがあります。ですので生のたけのこを食べた場合には特に注意してください。症状が出ているかどうかにかかわりなく念のための病院へ行って獣医さんに見てもらうようにしてください。

場合によっては吐かせる

飼い犬が生のたけのこや、人間が食べるために作られた料理に入っているたけのこを食べてしまった場合、可能ならすぐに吐かせるようにしてください。もし食べたことが分かったならすぐに病院に行くことをおすすめしますが、夜中などでどうしてもいけない場合などは自分で吐かせてみましょう。直接病院に連絡ができるなら、獣医さんにどのようにしたらよいのかを聞くことがもっともよい方法です。

吐かせる方法を紹介しましょう。

1.塩をなめさせる 犬にティースプーン1杯ほど塩をなめさせてあげるようにします。簡単に塩を舐めてくれるとは限りませんから、なかなか塩を舐めない場合、犬の口を開けるようにして舌の上に塩を乗せてあげるとそのまま飲むことができます。するとほとんどの場合はすぐに食べたものを吐き出すようになりますので、その後はたくさん水を飲ましてあげるようにします。

2.オキシドールを使う 吐かせるための他の方法としては、市販で売られている濃度3%のオキシドールを使って吐かせる方法があります。犬の体重1kgに対してオキシドールを1mlほどを飲ませるようにします。大型犬の場合には、シリンジなどを使ってオキシドールを口の中にいれるようにして飲み込ませることで吐くことができます。

オキシドールを使用して吐かせる場合には、胃の中が荒れてしまうため後々のケアが必要になりますので、なるべく避けて使用するようにしたいものです。

以上が吐かせる代表的な吐かせる方法ですが、この方法はあまりおすすめできるものではありません。あくまで獣医師に診てもらえない場合の最終手段のようなものです。何度も繰り返していますが、たけのこはたまネギやチョコレートのような超危険食材ではありません。ですから一方的にパニックになる必要はないのです。

吐くという行為は、私たち人間にとっても辛いものですよね。同じように、犬も胃の中に入ったもものを吐くという行為は苦しいものです。ですから上記のような吐かせる方法は犬にとってはかなり刺激が強いものとなりますので、後々にしっかりとケアをするようにしなければなりません。

ちなみに生のたけのこの他にも、玉ねぎなどのネギ類やチョコレートを食べてしまった時にはすぐに吐かせるとよいと言われていますが、すでに中毒症状が現れてしまっている時には無理やり吐かせないようにしなければなりません。特に意識が朦朧としてしまっている場合には決して行わないようにしましょう。逆にそれが負担となってしまう可能性もあるからです。

ですから、まずは獣医師に相談してください。診てもらえるようなら病院に直行しましょう。そのどちらもできないようなら、重篤な状態に陥っていない場合に限り、吐かせてみても良いでしょう。

ドッグフード以外のものを与える時はアレルギーに注意

目が充血している犬

Marie-Soleil Chabot/shutterstock.com

今回はたけのこにフォーカスをあてて説明してきましたが、たけのこであれそれ以外のものであれ、犬に人間の食べ物を与える場合は必ず毒性があるかどうかチェックしましょう。それに加えて犬にアレルギーがあるという場合があるかもしれないのでそれもチェックしてください。

たけのこだけに限りませんが、人間にも食物アレルギーがあるように、犬も同じように食物アレルギーがあります。それぞれの食べ物によってアレルギーの反応も違ってきますので、たくさん食べさせる前に1度食べさせてみて、食べた後の様子に変化がないか様子を確認する習慣をつけておきましょう

アレルギー症状としては、目が充血してきたり、耳が腫れてきたり、からだを痒そうに掻いていたりする様子が見られます。もしアレルギーの可能性があると感じたなら、今後はあげないように気を付けてあげないといけないですね。

愛犬のために、アレルギーを引き起こしてしまうものがあるなら、それをノートにまとめ、症状と食べられないものを書くようにしておくとアレルギー発作の予防にもなります。

まとめ

いかがだったでしょうか。ご紹介したように、たけのこは犬に与えない方が無難な食材と言えます。とはいえたけのこを食べたといってすぐに何か大変なことが起きるわけではありません。ですから食べてしまってもパニックにならないようにしましょう。

同時に積極的に与えることはしないようにしましょう。シュウ酸によって結石のリスクを高めることになってしまったり、生のたけのこを食べてしまうと繊維がのどに詰まってしまったり、最悪な状況では窒息してしまうという恐れもあるからです。

もしどうしてもたけのこを与える場合には、必ず茹でて、アクを抜き、柔らかくして食べやすい大きさに切ってから食べさせてあげるようにしましょう。しかし常習的にあげるのはお勧めしません。たけのこは決して犬とは相性の良い食材ではありません。

あげるメリットは特にありません。もちろんこれは現段階で知られている限りの話ですが、あげる必要性が特別ない以上あげなくても良いのです。

もし目を離した隙に生のままのたけのこを勝手に食べてしまっていたら、紹介したようなポイントをチェックしてあげましょう。食べてしまったたけのこのサイズや調理状態を確認します。体調を見て特に問題がないようなら良いですが、病気持ちの犬など特別なケアが必要ならば獣医師に相談してください。

犬という動物は、本能で自分が食べることができるものと、食べることができないものの区別をつけることができます。人間が与えることがなければ、よほどのことがない限り自分からたけのこを口にするということはありません。

とはいえ犬が届かないところにたけのこを置くようにするとか、下処理をしっかりして細かく切っておくなど、何かあった時のための対応をしておくこともできるかもしれませんね。

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