犬ちぐらって何?犬ちぐらを作るために必要な材料や作り方を紹介!

犬ちぐらって何?犬ちぐらを作るために必要な材料や作り方を紹介!

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ちぐら(つぐら)は、稲わらを編んで作られた伝統民芸品です。保湿性が高く通気性があるという特徴から、ペットの寝床にも快適なものとして使用する飼い主が増えています。是非愛犬のためにオリジナルのちぐらを自分で作ってみるのはいかがですか?今回は、犬ちぐらを作るために必要な材料や作り方を詳しく説明します!

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犬ちぐらを作ってみよう!(編み方編)

編んだ状態のわら

mypokcik/shutterstock.com

すべての稲わらの下準備が終わったら、犬ちぐらをさっそく編み始めていきましょう。

犬ちぐらは土台から始まり、底面、側面と続いていきます。まずは土台の編み方からみていきましょう。

(土台の編み方)

1、1本の稲わらを人差し指に巻きつける。 2、巻きつけされていない稲わらがおおよそ15㎝ほどになったら、人差し指から稲わらを抜く。 3、新しい稲わらを人差し指が入っていた場所に、稲わらを10~15㎝程度挿す。 4、入ったら、短い方の稲わらで長い方の稲わらの周りを1周させる。 5、長い稲わらと短い稲わらの両方を手に持ち、クルクルと右方向にねじり倒していく。

(底面の編み方)

土台が完成したら、つづいて犬ちぐらの底面を編んでいきます。編み方は土台と同じです。

1、土台の中心から少し離れているところに、とじ針を刺す。 2、とじ針の穴に、稲わらを2本入れて編む。 3、土台と同じ編み方で、右回りにすすめていく。

(底面から側面への立ち上げ方)

側面が完成したら、底面から側面への立ち上げに進みます。今までと同じ編み方ですが、少しづつ上向きに編んでいくことで、側面を編みあげていくことができます。

愛犬の大きさにもよりますが、猫とほぼ同じ大きさの小型犬の場合は、側面の高さが下から3段になるまで編みの作業を続けましょう。

(入口の作り方)

底面から側面への立ち上げができたら、続いてちぐらの入り口の編みに進みます。犬ちぐら作りの中でも、一番入り口が難しいと言われています。愛犬の大きさにもよりますが、側面を3~3段半の側面を編むことができたら、いよいよ入り口作りです。

以下の手順で、入り口作りの準備をしましょう。

1、芯わら、つまり、編んでいる稲わらの束を全部片手でつかみ、そのうちの下半分の稲わらを全部カットする。 2、愛犬の大きさに合ったちぐらの入り口のおよをの幅を決める。 3、とび針を使って入り口となる予定の場所の真下、つまり、2段目の位置に、稲わらを7ヵ所2本ずつ挿していく。 4、1のカットで残した方の稲わらを持ち上げ、3段目に2段目に挿した稲わらと水平の高さになるように稲わらを7ヵ所に3本づつ置いていく。その際、上の暖は奇数、下の段は偶数の数の稲わらを置くのがポイント。 5、2段目に8ヵ所の稲わらを挿す感じでビニール紐を通す。そして、3段目の稲わらの位置がずれないように、カットで残した部分の稲わらをしっかりと結ぶ。

入り口を編む準備ができたら、入り口の編み込みを始めることができます。

次の方法で編み込んでいきましょう。

1、左上の稲わら、つまり、3段目にある一番左の稲わらの中でも、ちぐらの中心に向かって生えている稲わらを外側、つまり逆側に倒す。 2、左上の稲わらのうち、ちぐらの外側に向かって生えている稲わらを内側に倒す。 3、両側の稲わらを反対側に倒すことができたら、それぞれを左回りに90度ねじる。(1の稲わらは右側に、2の稲わらは左側になっていればOK) 4、左下の稲わら、つまり、2段目にある一番左の稲わらの中でも、ちぐらの中心に向かって生えている稲わらを外側、つまり逆側に倒す。 5、左下の稲わらのうち、ちぐらの外側に向かって生えている稲わらを内側に倒す。 6、元々左側にあった稲わらを右側に倒す。 7、この一連の作業を、上段と下段で交互に繰り返していく。

(入口の折り返し方)

入り口を作る作業が、右端の稲わらまで編み終えることができたら、折り返しの作業に入ります。

折り返しは次のように行います。

1、芯わら、つまり編んでいる最中のすべての稲わらの束の一段下の段に、とじ針を使って稲わらを10~15㎝程度2本のみを挿す。 2、刺した稲わらのうち、短い稲わらを長い稲わらに巻きつける。 3、短い稲わらの少し残った部分と、長い稲わらを一緒に持ち、芯わらの周りに巻きつける。 4、この一連の作業を繰り返す。 5、折り返しが終わったら、再び側面の編み込みをする。 6、側面の編み込みをし、入り口付近に近づいたら、再び逆に折り返す作業を続けて行う。

(入口上部の作り始め)

入口ができたら、入り口上部を作る作業へ進みます。

芯わら、つまり編んでいる最中のすべての稲わらの束を、2本セットの稲わらをつかってしっかり固定します。入り口上部ができたら、今までと同じように再び編み進めていきましょう。

(天井フタの作り方)

入り口を作ることができたら、天井のフタ作りに入ります。次の手順で行いましょう。

1、20~30本程度の適量の稲わらを掴み、針金て真ん中を固定する。 2、バナナをむくようなイメージで、針金を均等に降ろしていく。 3、稲わらの上から3分の1のところで、針金を固定する。 4、稲わらの向きを逆さまにする。その後、長い稲わらのみをバナナをむくようなイメージで均等に下へおろしていく。 5、2回目の固定した針金から、おおよを親指1本くらいの位置で針金を固定する。 6、3回目の固定した針金の位置からおおよそ3㎝以下にあるすべての稲わらをカットする。

天井フタが出来上がったら、一度、猫ちぐらの天辺に入れてみましょう。ぴったりはまった場合は、最後の仕上げへと進むことができます。

一方、少しでも隙間があったり、手を離すと天井フタが落ちてしまうようなら、側面を編み込む作業をもう少し進める必要があります。

(最後のちぐら仕上げ)

猫ちぐらの天辺の空洞が、天井フタにピッタリはまった、最後の仕上げにすすみましょう。

1、芯わらの半分を、根本からおおよそ5㎝のところでカットする。 2、天井フタをねじ込み、残りの芯わらも根本からおおよそ5㎝のところでカットする。 3、天井からおおよそ5㎝下の側面に、とじ針を挿す。 4、とじ針に天井フタの稲わらを2本セットし、反対側から引っ張る。

最後の仕上げのコツは、犬ちぐらを上から見て、天井フタの稲わらが十字架になるよう均等に稲わらを配分して作業を始めると、きれいに仕上がります。是非見た目の良い犬ちぐらになるように稲わらを均等にして、最後の仕上げを行いましょう。

稲わら以外でも作れる犬ちぐら

新聞紙を加える犬

Ljupco Smokovski/shutterstock.com

本家猫ちぐらは稲わらを材料としていますが、犬ちぐら編みが初心者の方は、紙紐や麻紐、クラフ紙、新聞紙などを稲わらの代用とすることもできます。

稲わらを使った犬ちぐらと基本的に作り方は同じですが、紙紐や麻紐などを材料とする犬ちぐらはコストを抑えることや重さが軽い、手軽に作れるなどのメリットがあります。

紙紐の犬ちぐら

犬ちぐら作りが初めての方は、紙紐を使ってまずは犬ちぐら作りを練習し、その後、稲わらの犬ちぐら作りに挑戦することもひとつの方法です。

ただし、紙紐を使って犬ちぐらを作る場合、犬の大きさにもよりますが、1つのちぐらにおおよそ1,600~2,000本ほどの紙紐を必要とします。

稲わらも編み込む前にした準備をしたように、紙紐も紐をまっすぐになじませる下準備が必要になります。少しでも下準備を早く済ませたいなら、柔らかい素材でできている紙紐を選ぶなら紙紐を解く作業の時間を短縮できるでしょう。

クラフト紙の犬ちぐら

クラフト紙は、主に包み紙や封筒などに使われている素材です。紙紐のように解く作業は不必要ですが、そのままのクラフト紙は伸縮性に欠けているので、別の下準備が必要となります。

まず60㎝×4㎝の大きさにカットし、その後、1本1本ねじる作業をします。そうすることで、編み込みやすくて丈夫な紐になります。

新聞紙の犬ちぐら

新聞紙を使った犬ちぐらは、何といってもコストを抑えられるというメリットがあります。編み込むためにカットする必要はありますが、1本1本ねじる必要はありません。

ただし、新聞紙のインクの影響で、飼い主さんの手や愛犬の肉球や被毛などが黒く汚れてしまうかもしれない、というデメリットがあります。汚れ予防のために、犬ちぐら完成後は、中に毛布などを敷いてあげるようにしましょう。

まとめ

猫ちぐらをベースとした犬ちぐらの作り方をご紹介しました。

そもそも伝統工芸品である稲わらで作られた猫ちぐらは、編み目が綺麗なだけでなく、機能性も抜群です。近年では猫だけでなく、犬のための犬ちぐらも販売されています。もちろん、愛犬のために犬ちぐらを購入することもできますが、この機会に愛犬のために作ってみるのはどうでしょうか?

飼い主さんにとってはもちろん、愛犬も間違いなく喜んでくれることでしょう。またインスタグラムなどSNS上でも映えること間違いなしです。

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