犬用のマイクロチップとは?マイクロチップを埋め込むメリット・デメリットを解説していきます!

犬用のマイクロチップとは?マイクロチップを埋め込むメリット・デメリットを解説していきます!

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海外では犬にマイクロチップを装着するのが当たり前のように実施されています。ここ日本でもマイクロチップの装着は年々増加しており、近年ではマイクロチップの装着を義務化する動きも出てきています。では、愛犬にマイクロチップを埋め込むには、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?詳しく解説します。

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犬にマイクロチップを埋め込むデメリットとは?

マイクロチップを埋め込まれて痛がっている犬

WilleeCole Photography/shutterstock.com

マイクロチップを埋め込むことにはメリットがある反面、デメリットもあります。

デメリット①埋め込みには痛みが伴う

マイクロチップの埋め込みは、皮下注射で行われますが、一般的な注射の針と比較するとかなり太くなっています。そのため、ある程度の痛みが伴うことは確かです。

マイクロチップは通常、皮膚が厚いと言われている犬の首の部分に埋め込むので、それほど痛みもないと言われていますが、病院によっては局所麻酔を使うこともあるようです。

また犬が注射を怖がるようなら暴れてしまうかもしれません。不安な場合は、担当の獣医師さんに痛みについて相談してみましょう。

デメリット②埋め込みには費用がかかる

マイクロチップの装着費用は、動物病院によって異なってきます。一般的な相場は、4,000~12,000円ほどのようです。

通常、マイクロチップを埋め込むときには麻酔は使用しませんが、痛みに備えて麻酔をする場合には、麻酔料金がプラスされるので費用もそれなりにかかってきます。

デメリット③マイクロチップリーダーがなければ読み取ることは不可能

迷子になった犬が誰かに拾われても、マイクロチップリーダーがなければ情報を読み取ることができないので、自分の犬であることを証明できません。

動物に関する公的な機関のほとんどの場所にはマイクロチップリーダーは設置されていますが、一般の人は持っていません。なので、万が一に備えて、マイクロチップを埋め込むだけでなく、散歩札を併用しておくことができるかもしれません。

デメリット④エラーで正確な情報を読み取ることができないときもある

マイクロチップを埋め込んだ場所によっては、マイクロチップリーダーで情報を正確に読み取ることができないときもあります。電波がキャッチしにくい皮膚の奥の方に埋め込まないよう、注意しながら埋め込むようお願いしましょう。

デメリット⑤情報更新が必要

マイクロチップには飼い主さんの情報が登録されています。ですから、引っ越しで住所が変更した場合や電話番号が変わった場合には、日本獣医師会に新しい情報を伝える必要があります。

特に引っ越しの場合、ドタバタしているため手続きを忘れてしまいがちですが、マイクロチップを埋め込んでいても飼い主さんの住所が間違っていると意味がありませんので、早めに情報更新をするようにしましょう。

デメリット⑥MRIの撮影に影響を与える

動物病院でMRIをつかった検査をする際、使用する機材によってはマイクロチップがMRI撮影に影響を及ぼすことがあります。画像が乱れてしまうことで、見つかるはずの異常が見つからない・・という可能性もあります。

ちなみにレントゲンやCTスキャンには、マイクロチップ装着の影響はありません。

デメリット⑦アレルギー反応を起こすケースもある

マイクロチップを埋め込むことで一番心配なことは、愛犬の健康への影響です。しかし、ここ日本ではマイクロチップの埋め込みによるショックなどの報告は今現在のところゼロなので、さほど心配する必要はありません。

ただし、海外においてはマイクロチップによる副作用の報告が2件ほどあります。しかし、今までトータルで埋め込まれたマイクロチップの数をみれば、副作用が起こる可能性は限りなく少ないので特に心配する必要はないでしょう。

マイクロチップの装着方法とは?

犬にマイクロチップを埋め込んでいる獣医

WilleeCole Photography/shutterstock.com

マイクロチップの装着は、医療行為になります。そのため、動物病院で獣医師さんが行います。マイクロチップ装着専用のインジェクターを使い、動物の体内に埋め込みますが、短時間で埋め込みます。

犬の場合は、生後2週間頃から装着可能と言われていますが、個体差もあるのでまずは獣医師さんに相談してみましょう。

マイクロチップの登録団体について

現在、犬や猫のマイクロチップの情報を正式に管理している団体は、「動物ID普及推進会議(AIPO)」です。この団体は、「全国動物愛護推進協議会」や「日本獣医師会」などで構成されている組織です。

実は、マイクロチップの登録団体は動物ID愛護普及推進会議だけでなく、ほかの団体も存在しています。そのため、犬の購入先によっては動物ID愛護普及推進会議以外の団体に情報を登録することもあります。しかし、動物病院や保護施設、保健所などに動物ID愛護普及推進会議専用のリーダーしか用意されていない場所も少なくありません。

せっかくマイクロチップを埋め込んだのに、情報を読み取ることができなければ意味がありません。ですから、愛犬がきちんと登録されているかどうかを、かかりつけの動物病院のリーダーでかざしてもらい確認しておきましょう。

マイクロチップを埋め込んだのに情報を読み取れない場合は、ほかの団体に登録されている可能性があります。15桁の数字が分かれば、動物ID愛護普及推進会議に登録することができます。

1,000円の登録料がかかりますが、動物ID愛護普及推進会議の登録をしていれば、ほとんどの場所に設置されてある専用のリーダーで情報を読み取ることができるので安心です。

海外に行く場合はマイクロチップを装着しよう!

 愛犬と旅行に行く男性

Monika Wisniewska/shutterstock.com

日本にいる場合は、愛犬にマイクロチップを埋め込むか、埋め込まないかの決定権は飼い主さんにあります。しかし、海外に行く場合は、マイクロチップを装着することが義務となるケースもあります。

それには次の2つの理由が関係しています。

理由①日本へ動物を輸入する場合はマイクロチップの埋め込みが義務化されている

2004年、日本は「犬などの輸出入検疫規則」が改正され、それにより日本へ動物を輸入する場合は、マイクロチップの埋め込みが義務化されました。つまり、日本へ帰国する際には、マイクロチップの装着が絶対に必要となります。

理由②海外の国によってはマイクロチップの装着が義務化されている。

訪問したい入国先の国でも、マイクロチップの装着が義務化されている国が多くあります。

日本に帰国しない予定の方でも、入国する国はマイクロチップの装着が義務化されているかいないかを、渡航前に入国する国の大使館で確認されることをおすすめします。

マイクロチップを愛犬に装着させた飼い主のコメント

パソコンを使用している女性

Pressmaster/shutterstock.com

マイクロチップをすでに活用しているという飼い主のコメントをいくつかご紹介しましょう。

「我が家の犬は小型犬ですが、すでに迎えいれた時にはマイクロチップがすでに装着されていました。先日、愛犬が気管支炎にかかってしまい、レントゲン撮影をした際、マイクロチップがしっかり映っていました。今のところ愛犬は脱走や迷子などになっていないので、マイクロチップ自体の効果を得てはいませんが、万が一に備えておくという意味で安心だと思います。」

「マイクロチップは米粒くらいの小さなものを想像していたら、思ったよりも大きくてびっくりしました。購入先ですすめられてマイクロチップを埋め込むことにしましたが、装着時は一瞬痛みがあったようでキャン!と鳴いていました。痛みがあるようなら、麻酔を打ってあげればよかったと後悔しています。」

「マイクロチップはとてもいいと思いますが、まだうちの子にはしていません。マイクロチップの装着が義務化されていれば行いますが、実物が大きいことや痛みがあることなどを考えると、躊躇してしまいます。」

「日本ではまだマイクロチップを装着していない愛犬も多いですが、わたしはマイクロチップ装着に賛成です。うちの子にもマイクロチップを装着されています。マイクロチップ装着することで飼い主さんのペットに対する認識を高めることもできますし、災害の際にも役立ちます。」

まとめ

愛犬にマイクロチップを埋め込むことは、世界中で広く普及しています。世界でひとつの個体識別番号やデーターベースに登録された飼い主さんの情報などは、マイクロチップの最大のメリットと言えるでしょう。

マイクロチップを埋め込むことで多くのメリットを得られますが、デメリットももちろんあります。ですから、愛犬にマイクロチップを埋め込む前に、デメリットもしっかり理解した上で利用の検討を考慮することはとても大切です。

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