犬にサバを与えても大丈夫?サバに含まれる栄養や与える際の注意点を解説します!

犬にサバを与えても大丈夫?サバに含まれる栄養や与える際の注意点を解説します!

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煮ても焼いても美味しいサバは、魚の中でも人気の食材です。栄養価も高い魚なので、愛犬にも食べさせたいと思う飼い主さんもいることでしょう。でも犬にサバを与えても大丈夫なのでしょうか?今回はそんな疑問にお答えしたいと思います。またサバに含まれる栄養や、犬にサバを与える際に注意したい点についても解説します。

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犬にサバを与える方法とは?

ごはんを美味しそうに食べる犬

Chendongshan/shutterstock.com

犬にサバを与える際には、正しい下処理が必要です。下処理の基本は茹でることですが、次の手順で行えます。

1、生サバ、もしくは真サバ(味付けの無いサバ)を選びます。 2、丸ごとのサバを購入した場合、内臓を取り出します。 3、水を沸騰させてからサバを入れ、2~3分待ちます。 4、その後、最初の煮汁を捨てます。 5、新しい水を火にかけて、サバに充分に火を通します。 6、火を通したサバの身をほぐし、すべての骨を取り除きます。

犬の場合、脂ののったサバを焼いて与えると、脂の過剰摂取になります。人間の場合は、脂ののった焼きサバや煮込みなどが人気ですが、犬にサバを与える際にはしっかりと茹でたものを与えるようにしましょう。

サバをドックフードにトッピングする分量はどのくらい?

犬にはじめてサバを与える場合、いつものドックフードにトッピングすることができます。まずはいつも与えている一食分のドックフードの10%の量のサバをトッピングしてみましょう。

そして、サバを与えた後、愛犬をよく観察しましょう。サバが好きか嫌いか、下痢や嘔吐などの症状はないかなどを確認することができるでしょう。

ドックフードは完全栄養食なので、犬の栄養素がバランスよく摂れるようレシピ設計されていますが、体重や年齢に応じた適量が決められています。すでに決められている適量のドックフードの20%までが、サバのトッピングの適量になります。

たとえば、1日のドックフードの量が200gの犬の場合、1日に与えることができるサバの量は40gまでになります。ただし、大型犬種の場合は、ドックフードの量が多くても、1日に与えるサバの量は最大50gまでに抑えるようにしましょう。

サバ缶を犬にあげても大丈夫?

犬に人間用のサバ缶を与えても大丈夫なのでしょうか?可能であれば、人間用のサバ缶ではなく、ペット用のサバ缶を与えるようにしましょう。なぜなら、人間用のサバの水煮缶だとしても、塩分がたくさん含まれているので、犬の身体にはよくありません。

人間用に調理されたサバの缶詰、サバ寿司、しめサバ、サバの味噌煮込みなどは控えるようにしてください。

犬にとって魚の骨はとても危険!!

骨だけが残った状態の魚

Santi S/shutterstock.com

犬は、骨から肉をはぎ取ったり、太い骨を噛み壊すことはできますが、意外に細かく噛み砕くことが上手にできません。

そのため、魚の骨から身をはぎ取ることを苦手とします。犬は基本的に食べ物を丸呑みにするため、飲み込むことができる大きさの食べ物はそのまま呑み込んでしまいます。

つまり、サバのような魚は丸呑みして食べるので、身に骨が残っていると喉や食道、胃に刺さってしまう危険性があります。自力で骨を抜くことは難しく、最悪の場合は化膿してしまったり、貫通してしまうことがあります。喉を通過し、食道を通って胃に届く間に、魚の骨が臓器に刺さって貫通してしまう危険性があります。

他の食べ物と一緒に、魚の骨が胃までたどりつき、消化されれば特に問題はありませんが、喉に刺さってしまうと犬は痛がることでしょう。

また、呑み込んだ骨が食道や臓器を邪魔し、食べ物が食道内に詰まって、気道が圧迫されて呼吸困難に陥る危険性もあります。

さらに魚の骨が食道に突き刺さると、出血はもちろん、突き刺さった場所から炎症が少しづつ広がり、痛みや発熱などに陥る恐れもあります。

特にトイプードルやチワワなどの小型犬の場合、すべての臓器や機関が小さくて細いので、小さな骨でも危険を招くので注意が必要です。

サバの骨にはくれぐれも注意を!

サバの骨は大きくて固いのですぐに取り除くことができるかもしれませんが、固い小骨もたくさんあります。

犬が骨を呑み込んでしまったという事例でいちばん多いのは、飼い主さんの食事の前後です。「飼い主さんが目を離した隙に、お皿の食べ残しやゴミ箱に捨てた魚を食べて骨を呑み込んでしまった」というケースがたくさん報告されています。

サバだけでなく、どんな魚であっても大きな骨はもちろん、小さな骨もとても危険です。特に人間が食べ残した骨だけの状態で犬が飲み込まないよう、適切に処分するようにしましょう。

魚の骨が刺さった時に見せる症状とは?

どんなに注意していても、犬が魚の骨を飲んでしまい刺さってしまうことがあるかもしれません。ではもし犬の体内に魚の骨が刺さったとき、犬はどのような行動を見せるのでしょうか?以下のような反応を見せる可能性があります。

・多量のよだれをだす ・喉を掻きむしる ・短く”カッカッ”と咳をし、吐き出そうとする ・呼吸が乱れる ・呼吸困難になる ・甲状腺に腫瘍ができる

犬の喉に骨が刺さってすぐのときは、違和感と痛みから、何度も吐き出そうとする行動をします。刺さった骨の痛みが強い場合は、よだれが大量に垂れてくるので注意しましょう。上記の症状を見過ごし、そのまま放置していると感染症による食欲不振や激痛、嘔吐、発熱などの症状があらわれます。

犬が魚の骨を呑み込んでしまったら?

犬の喉を見ても魚の骨は見えないかもしれません。でも上記のような行動や症状があらわれているなら、動物病院を早めに受診し、検査を受けるようにしましょう。

骨がある程度大きければ、レントゲン検査で骨が見つかることでしょう。犬の体内のどこかに魚の骨が刺さっているかもしれない場合、自宅では何の処置も施すことができません。

痛みには個体差もあり、中には我慢強い子もおり、痛みをじっと耐えていることもあります。もし万が一、愛犬が骨を呑み込んでしまったり、誤飲してしまったなら、たとえ症状がでていなくても、病院で検査を受けるようにしましょう。早期発見であれば、身体への負担も軽減でき、愛犬も違和感や痛みから解放されます。

是非、愛犬の異変にすぐに気付けるようしっかりと観察するようにしましょう。

まとめ

サバには多くの栄養素が含まれているので、犬にサバを与えるなら、さまざまな効果を期待できます。

ただし、犬にサバを与える場合は、くれぐれも骨に気を付けましょう。また、サバの下処理や与える量などにも注意しましょう。是非、愛犬が喜ぶトッピングや手作りフードに挑戦してみるのはどうでしょうか?

万が一、愛犬が骨を呑み込んでしまったり誤飲してしまったなら、すぐに動物病院を受診し、検査を受けることをおすすめします。くれぐれもサバの骨に気を付けながら、愛犬に美味しいサバを愛犬に食べさせてあげてくださいね。

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