
柴犬のおしりには情報が沢山?!肛門の役割や注意したいおしりの病気について解説!
柴犬の体には魅力的な部分がいっぱいあります。その中でも、モフモフのおしりはかわいくて、いつまで見ていても飽きないですよね。柴犬のおしりはかわいいだけではなく、実は気持ちをもっとも表現している部分なんです。この記事では、様々な角度から柴犬のおしりから分かることをご紹介していきます。

肛門の役割は?

MitchyPQ/shutterstock.com
人間と同じく、肛門は排泄物が出る部分です。上でも取り上げたように、犬には肛門嚢があります。この肛門嚢には、排泄物に自分のニオイをつける役割があります。そうすることで、自分の存在をアピールしたり、縄張りを確保するといわれています。
ただ、現在では柴犬のほとんどが飼い犬なので、この役割はそんなに重要ではないようです。ただし、習性としては残っています。
飼い主ならマスターしたい肛門絞り
前述の通り、現代の柴犬にとって肛門嚢の役割はあまり重要ではありません。しかし、肛門嚢に分泌液が溜まり続けると肛門腺が炎症を起こしてしまうので、そうなる前に分泌液を排出させてあげる必要があります。
日本犬の一部である柴犬は、肛門腺を分泌する管の開口部が広く、分泌液が詰まることは少ないようです。個体差はありますが、平均して1〜3ヶ月の周期で肛門絞りを行なってあげるとよいでしょう。
犬が嫌がったり、飼い主さんでは難しい場合は、獣医師やトリマーにお願いすることも可能です。
肛門絞りは以下の3つのステップで行います。
1.犬を高い台に乗せて固定します。できれば2人で行い、1人は固定に専念するようにしましょう。
2.次に、肛門下側の時計の4時と8時の部分に指をグッと押入れて(高くても3時と9時の部分)、肛門と粘膜の間に肛門腺の入口があるかを確認してください。
3.ティッシュを持ちながら、指を横に広げ、奥から肛門を引き出すようにして絞ってください。この時、ニオイがとても強烈なので、シャンプー時など浴室で行うことをおすすめします。
おしりから分かる柴犬の病気

thirawatana phaisalratana/shutterstock.com
犬のおしりには情報がたくさんあります。ここでは犬のおしりから分かる病気をいくつかを紹介します。
肛門嚢炎
犬は、普段はおしりを触られても反応しないのに、時折異常に嫌がることがあります。また、常におしりを気にするようなしぐさをする時があります。そのような時は、肛門嚢炎などの異常があることが考えられます。
肛門嚢炎は肛門嚢に細菌などが入り、炎症を起こしてしまう症状です。進行すると腫れたり、痛みが激しくなるので、早めに獣医師に診てもらうようにしてください。
しこりやできもの
排泄後に肛門を拭いてあげる時には、必ずしこりがないかを確認してください。そうすることで、肛門付近にできるポリープやガンなどの病気を早期発見することができます。
寄生虫
犬がおしりを気にする場合には、寄生虫がついていることがあります。犬の体に寄生する瓜実条虫(サナダ虫など)が肛門の周囲について、違和感を訴えることがあります。
ノミアレルギー反応
しっぽの付け根の部分はノミが最もつきやすい部分です。ノミによってアレルギーが発症すると痒くなり、おしり付近に違和感を訴えることがあります。
おしりで健康状態がある程度分かるので、おしりを触らせてもらえるようになることはとても大事です。柴犬を子犬から飼った場合は、小さい時から全身を触って慣れさせてください。このように信頼関係を築くなら、大きくなっても、おしりを含めて体のどの部分でも触れるようになります。