犬のヒゲはカットしても問題ない?感覚器官としてのヒゲの役割を詳しく解説!

犬のヒゲはカットしても問題ない?感覚器官としてのヒゲの役割を詳しく解説!

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犬種によって生え方は様々ですが、どの犬にもヒゲが生えています。犬のヒゲはセンサーのような働きをする大事な器官です。なくても問題ないという説もありますが、犬のヒゲには大きな役割があります。そこで今回は、犬のヒゲにはどんな役割があるのか、ヒゲを切ってもいいのかという点について解説します。

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犬のヒゲはカットしても問題ない?感覚器官としてのヒゲの役割を詳しく解説!

犬のヒゲの基礎知識

犬の鼻

KPhrom/shutterstock.com

犬のヒゲはあまり目立ちませんが、口周りを中心にあごなどにも生えています。顔を覆っている被毛よりも太くて硬いので、注意してみると必ず見つけることができます。

基本的な色は、白・黒・茶色で、犬種や被毛の色によって異なります。老化すると、黒かったヒゲが白くなるなど色の変化も見られるようです。平均的に半年に一度の周期で生え変わり、切ってもまた伸びてきます。

犬のヒゲは、「触毛」と呼ばれる感覚器なので、被毛とは全く異なります。感覚器官とは、生きていくのに必要な情報を取り入れる器官のことです。音・光・温度・圧力などを感知する、探知機や感知器とも表現できるでしょう。感覚器官には、「視覚・嗅覚・触覚・味覚・聴覚」などが挙げられます。

犬のヒゲは非常に敏感です。根元には神経もたくさん通っています。そのため、触ろうとすると嫌がる犬は多いようです。

ヒゲの役割

ごはんを食べる犬

LightField Studios/shutterstock.com

普段は愛犬のヒゲについて特に気にすることはないかもしれませんが、トリミングサロンでヒゲを短くカットするように勧められたり、トリミングが終わったら犬のヒゲが無くなっていたという経験をすると、「犬のヒゲは何のためについているのだろう」「短くカットしたり、根元から切っても大丈夫なのだろうか」と疑問に思われることでしょう。

ここでは、犬のヒゲが果たしている5つの役割をご紹介します。感覚器官であるヒゲにどのような役割があるのかを知るなら、ヒゲをカットするのが本当に愛犬のためになるかどうか正しく判断することができます。

目を守る

ヒゲを触ったら、犬は反射的に目を閉じます。右側のヒゲを触ったら右目を、左側のヒゲを触ったら左目を閉じます。そうすることによって、異物が目に入るのを防いでいるのです。

野生時代には草木が生い茂っている中や林の中を歩き回っていたので、ヒゲのおかげで目を傷つけないように守られていたようです。

位置を把握する

犬は嗅覚が優れていますが、視力はそれほど発達していません。平均して0.2~0.3程度で、焦点を合わせるのも苦手です。物の輪郭がはっきり捉えることができず、細部もぼやけてしまいます。そのため、近くにある物の位置情報をヒゲを通してキャッチしているのです。

エサを食べる時や、狭い場所を通る時は、ヒゲを通して様々な情報を把握することができます。食べ物がどこに、どれくらいあるのかヒゲが触れるとはっきりとわかるので、見えなくて食べ残すということはありません。また、ヒゲのおかげで狭い小屋の入り口にもぶつからずに入ることができます。

犬は弱い視力をカバーするために、嗅覚や聴覚など発達している感覚器官を用います。しかし、ヒゲも大事なサポートをしているのです。

温度や風向きを感知する

車から顔を出す犬

Jaromir Chalabala/shutterstock.com

犬のヒゲは、温度や湿度、風向きを敏感に感知することができます。わずかな気流の変動もヒゲで感じ取ることができるので、身を守るために必要な行動をすばやく取ることができるのです。

平衡感覚を保つ

犬のヒゲは平衡感覚を保つ上でも重要な役割があります。ヒゲは物との距離を測ったり、周囲の障害物を把握したりできます。そのようにして、物にぶつかったり、転ぶことがないよう犬のバランス感覚をサポートしているのです。

感情表現に使う

群れで生活していた野生時代の犬たちは、仲間とのコミュニケーションや他の動物との対決の時にヒゲを活用していたといわれています。

今でも、怒っていたり興奮していたり、緊張している時にはヒゲをピンとさせ、針のように立てることがあります。また、リラックスしている時や甘えている時にはヒゲを下げた状態にします。

ヒゲだけで犬の微妙な感情まで読み取ることはできませんが、ヒゲの状態からある程度犬の気持ちを知ることができます。

犬のヒゲを切る理由

カットしてもらう犬

Ihor Bulyhin/shutterstock.com

これだけ重要な役割を担っているのに、なぜヒゲを切るのでしょうか?それは、見た目をよくするためです。

「ヒゲがない方がかわいく見える」とか、「シャープな顔立ちを目立たせるため」など、トリミングのデザインの一部として短くカットしたり、根元から切ったりするのです。

確かに、犬のヒゲをカットしても犬の行動や能力に大きな影響を及ぼすことはありません。また、ヒゲがない見た目の方が好みという飼い主さんもいることでしょう。

しかし、この記事を通して見てきたように犬のヒゲにはたくさんの役割があります。そのことを知ると本当に切る必要があるのかよく考えなければなりません。

この判断は飼い主さんに任せられています。特に五感が弱ってくるシニア犬を飼育されている場合は、真剣に考慮することをおすすめします。

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