犬の鳴き声の意味を知ってコミュニケーションしよう!【犬の気持ち】
動物病院で犬を観察していると、普段家でリラックスしている時とは違う鳴き方をしていることが分かります。犬の鳴き声を聞き分けられると、犬がどんな気持ちなのかが分かってきますね!今回は犬の鳴き声の意味をご紹介していきます!
犬の鳴き声で感情がわかる!?
犬は人間同様に感情を持っている生き物です。
しかし人間のように言葉を発することができるわけではありません。
とはいえ犬はその感情を鳴き声を変えることによって人間に伝えようとしてくれています。
それで愛犬の鳴き方を注意深く観察するとそのときの犬の気持ちを知ることができるようになるんです。
それは単に気持ちを知るだけではなく願いや要望を知るということにも繋がりますので、飼い主と犬との深い絆も強まっていくに違いありません。
それは飼い主と愛犬だけの深いつながりであって他の人間には理解できない世界になるかもしれませんよ。
言葉を交わしているわけではないのにツーカーで繋がっていられる関係はなかなか作れるものではありませんし、長い時間もかかるものです。
それで辛抱強く愛犬の鳴き声を聞き分けながら今どんな気持ちなのか知るようと努めてみることができます。
そうするなら鳴き方だけで何を言いたいのかわかるようになってきますよ!
犬の鳴き声の聞き分け方
犬の鳴き声にはいくつかのパターンがあります。
それらのパターンをはっきり認識しておくことでその時々の感情に寄り添ってあげることができるようになりますよ。
声の高さや長さ、また吠える回数や鳴き方によって変わってきます。
これらの鳴き方の方法で犬は言葉を発しない分、感情を表わしてくれます。
感情を豊かですので顔の表情だけでなく声の調子だけで気持ちを表現できるんですね。
ではそれらの代表的な気持ちの表し方を見てみることにしましょう。
音程の高さ
BoulderPhoto/shutterstock.com
犬は低い声で鳴くことも高い声で鳴くこともできますので、それぞれに意味を持っています。
低い声で鳴くときは警戒しているときの気持ちです。
見知らぬ人が近づいてくると、人間でも警戒するのではないでしょうか。
大抵「誰ですか!?」と低い声で言ってしまうものです。
恐怖を感じるとき以外は決して高い声で警戒を表すことはありませんね。
それと同じで犬も見知らぬ人が自分に近付いてくると警戒心を抱いて、低い声で声を発します。
それは「誰?近付いてこないで!」と言っているかのようです。
また「ウー!!」とうなるときも低い声ですよね。
決して高い声で「ウー!」とうなることはありません。
自分に近づいてくる者に対して威圧感を出すためにも声は低くしなければならないんです。
これとは逆で、高い声を出すときもあります。
この場合はうれしいときや興奮しているときに声が高くなってしまう傾向があるようです。
一日家を空けていて帰ってくると愛犬が喜んでお出迎えしてくれる時があるのではないでしょうか。
そんなときの鳴き声は高くなっているのに気づくと思います。
「クーン」と高い声で甘えてきたりしますよね。
これはうれしい気持ちを声で表わすのに自然と興奮して高くなってしまうようです。
また犬が高い声を出すときというのは恐怖や不安を感じるときもあるようです。
「キャン!キャン!」と鳴いている声を聞いたことがあるのではないでしょうか。
驚いたり恐怖を感じると降参の意味も込めて弱さを出してしまいます。
大抵は高い声を出しながら尻尾を巻いて逃げて行ってしまいますね。
鳴く回数
鳴く回数が「ワン!」と一回だけだと興味があまりない状態といえるでしょう。
ただ声を出してみて相手の反応を確かめているだけのことなのか、小さい声での一回だけの「ワン」なら一応吠えてみた程度の関心事です。
この場合は、初対面の場合は警戒していないので少し時間をかければ仲良くなれそうですし、飼い犬であれば今は飼い主に興味がないときと見ることができます。
逆に体力が落ちていたり体調が良くないときにもこういった反応がありますので飼い犬であれば少し心配かもしれませんね。
いつもはそうでないのにこの状態が二日三日続くようであれば元気がないのかもしれません。
病院に連れて行ってどこか悪いところがないか見てもらうのもよいでしょう。
一回の鳴き声ではなく何回も鳴き続けるときがあります。
これは警戒心をあらわにしているときといえるでしょう。
飼い犬であれば飼い主へアピールしている証拠ですし危険を発している状態と見ることができます。
それが来客への吠え声であれば、お客さんが来たことは飼い主はわかりますので犬に安心させてあげることが必要でしょう。
また飼い主をチラチラと見ながらずっと吠えることもありますが、これは飼い主へアピールしていて、自分が番犬としての仕事をちゃんとしているよというメッセージになります。
そんな時は褒めてあげて理解を示してあげましょう。
そうしなければ尚更一生懸命吠えはじめて収集が付かなくなる場合もありますので注意が必要です。
鳴き声の長さ
BIGANDT.COM/shutterstock.com
犬は長くうなることがあります。
これは相手への警戒心と闘争心が沸いているときの気持ちです。
ですから喧嘩になる可能性が高いといえるでしょう。
その対象が人間であれば危険です。
噛みついてくる恐れがあるからです。
今はワクチンをしなければならないと法令で定められていますので大丈夫かとは思いますが、場合によってはワクチンが摂取されておらず、噛まれたことによって狂犬病になってしまう恐れもあります。
「ウーーー!」と低い声でうなってくる犬と対峙したなら十分注意しましょう。
このときは人間も怖いですが犬も恐怖を感じています。
防御のために攻撃を仕掛けてくるわけなので人間の方からは余計なことはせずにその場を後ずさりしながら立ち去るのが良いでしょう。
さらに長い鳴き声の象徴として犬は遠吠えを行います。
その理由にはいくつかあるようですが、その一つには飼い主への気を引くためであると考えられるようです。
遠吠えは周りの注意を引く鳴き方ですので気になってしまいますよね。
犬もそれがわかっていて自分の存在をアピールするために一生懸命長く鳴くんです。
また飼い主だけでなく犬同士でのコミュニケーションを図っているためとも考えられます。
犬の祖先はオオカミですがオオカミはこの理由で遠吠えを行っているようです。
犬も本能で遠くにいる同じ仲間へ存在を示したり何が起きているかを示すために遠吠えをします。
ときおり愛犬が物音ひとつしないのに遠吠えを始めるのを見ることがあるのではないでしょうか。
これは飼い主には聞こえないレベルでの遠くの犬の鳴き声に反応しているとも考えられます。
人間には不思議な光景ですが犬にとっては遠くの仲間と会話しているのかもしれませんね。
これが短い鳴き声であれば相手にそれほど関心がなく関わりたくない気分のときに鳴く鳴き方です。
このようなときにはあまり関わらないようにして犬の気持ちを優先させてあげるとよいでしょう。
鳴き声の強さ
強く大きな声で鳴いているときは状況にもよりますが警戒心を表にしているときといえます。
例えば比較的遠くの方で見知らぬ人が歩いているのが見えます。
犬は警戒を示してうなり始めますが、これがだんだんこちらに近付いてくるのがわかります。
そうすると犬の声の調子も上がり始め、「こっちへ来るな!」という意味を込めてより強く吠え始めます。
また他にも、不安や降参しているときに鳴く「キャンキャン」という鳴き声も強くなればなるほどその気持ちの表れになるといえるでしょう。
人間も恐怖を抱いた瞬間「ギャー」という声を発したりするものですが怖ければ怖いほど大きな声がでますよね。
虫嫌いな人がいきなり虫を発見してしまったときの発するような声のあの感じです。
恐怖の気持ちが強くなればなるほど大きな声になっていくんですね。
このように歯をむき出しにして強く鳴くようなときは気持ちのふり幅が大きくなっているときといえるでしょう。
このような時は優しくなだめることが必要ですが、恐怖のあまり攻撃に出ることもありますのでそれぞれの犬の性格に合わせた対処が必要になります。
飼い主であれば愛犬の性格をよく把握して強く吠えているときには目で合図してダメッ!と怒ればいいのか、優しく撫でてあげて言い聞かせればいいのかを判断しましょう。
強く鳴くときだけではなく弱い声で鳴くときもあります。
時と場合によって感情の意味合いは変わってきますが、このような時は気持ちがそれほど入っていないときか気持ちが萎えているときと判断することができます。
無関心の状態ともいえるかも知れませんね。
このような時は他の事に夢中になっているのかもしれませんし、体力が落ちていて元気のないときかもしれません。
状況にもよりますので飼い主が正しい判断を下してその時はほおっておいたら良いのか、どこか外傷はないかとか、バテているのかとか判断する必要が出てくるでしょう。
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- コメント
家を出る時に必ず玄関まで送りに来てくれますね。行ってらっしゃい、気をつけてって言ってるのかなと思ってます。
いつもの基本的な鳴き方を覚えておくことで、その違いを読み取ればコミュニケーションが取れそうです。どういう感じで違うのかを聞き分けてちゃんと会話ができるように、耳に意識を全集中させて取り組もうと思います。
音程の高さで感情が読み取れるんですね。今までは泣き方だけに特に注目していたんですけど、泣くときの声が高いか低いかという点でも判断できるんですね。他にも色々な判断の仕方があったので、参考にしながら想いを読み取ります。
鳴き声ってその時その時で違いがあるな、くらいには受け止めてました。でも、鳴き声から意味を知ってコミュニケーションが取れるとは思ってなかったので、それができたらすごくいいなぁと思いました。会話ができたら嬉しいです!
鳴き声はその時々で違うのは認識できていますけど、感情までは読み取れません。聞き分け方をお教え頂いたので、繰り返し読んで、コミュニケーションが図れるようになれるまで頑張ります。会話ができたらどんだけ良いだろうか。
うちの犬、普段はおとなしいんだけど、姑が来た時だけうなります。苦笑。私が嫌ってるのが分かるのかもしれないなぁ。そのせいで、ちゃんと躾をしろってまたなじられちゃうんですけどね。
唸ってる時の顔があまりにも怖すぎて、その時の顔を見ようにも見れません。顔を覗き込んだら余計、唸られそうなんですけど・・・。あの迫力は恐ろしいです。後ずさりしてしまうくらい怖いんです。
犬の鳴き声でこんなにコミュニケーションがとれるようになるってすごいと思いました!自分の飼ってる犬の気持ちがすこしでもわかれば、本当に会話してるみたいに意志疎通できますもんね!翻訳機みたいなのもありますけど、もっと画期的なのがあればいいのになー
犬の鳴き声って飼ってると大体わかってくるものですよね。うねり声を上げるような時は、何かしら機嫌が悪かったりこっちに非がある場合は殆どですし。他の犬の鳴き声に釣られて鳴くような場合もありますが、あれは犬同士のコミュニケーションみたいなものなんでしょうか。まあ、奥深いですが全てを理解するのは犬になってみないとね?
同じわんちゃんでも、その時々によって鳴き方とか長さとかが違う時がありますもんね。これを踏まえると、確かに鳴き声で自分の考えっていうか、気持ちを外へ出しているんだろうなって感じですね。興味深く最後まで読ませてもらいました。
犬の鳴き声は人で言うところの会話に当たるものですから、何て言ってるのかが理解できれば嬉しいなと前々から考え思ってました。当記事で、意味合いを詳しく知れましたので、鳴き声に注目して、日々のコミュニケーションを図っていければなと思います。
単に鳴き声といっても、声の違いやため息の違いなど、着目点はいくつかあるんですね。鳴き声のみならず、その時の表情と併せて気持ちを読み取ることがポイントになってきそうです。表情や声などで意思表示をしてくれているので、どんな気持ちなのかを悟れるようになりたいものですね。
犬の鳴き声はどれも同じに聞こえていたので、鳴き声にそれぞれ意味があるとは意外でした。声の高さや鳴き方を掘り下げると、いろんなことが物の見事に分かるんだなと思うと、なんだか感慨深いです。今度犬を見たら、その鳴き声に耳を澄ましてみようと思いました。
ずっと一緒にいると、鳴き声でなんとなく訴えてることとか、こんな状況だから鳴くんだなーとかわかってくる気がするんですが、最後のため息ってとこがなかなか興味深く参考になりました。ため息でも仕方によって、全く違う気持ちを表しているんだなーって。気持ちを少しでもわかってあげれたらいいですよね。
歯を見せない高い唸り声が「楽しい面白い」と思ってる証拠とありましたが、そうでない場合もあるので気をつけたほうがいいのでは?と少し思いました。唸り声を上げているのはたいていの場合警戒している時が多いですから、飼い犬の場合でない時はその場を離れるのが一番だと思います。何かあってからでは遅いですからね。
犬の鳴き声にいろんな意味があるのは面白いですね。自分で飼っている犬ならある程度、鳴き声で状態がわかるでしょうから、コミュニケーションをとるのは比較的簡単かもしれません。でも野良だったり、他の人が飼ってる犬になるとちょっと難しいかなぁ?お互い腹の探り合いをして慣れるまでは時間かかるかもしれませんね~
鳴き声に注目すると、色々なことが分かって面白いですね。声の低い・高いだけではなくて、鳴き方にも違いがあって感心しました。鳴き声は人間でいうところの言葉に当たるものなので、今後は鳴き声にも気を配って見てみたいと思いました。
人も話す言葉だけでなく、話す音の違いによってもニュアンスが変わってくるのと同じなのかなとも思ってしまいました。起こっている時でも怒鳴り声のような声の時もあれば、低い声で怒っている時もあります。猫も鳴き声の音の違いや長さによって違いがあるんですね。
鳴き声からその犬の思ってることが読み取れるようになったら本当にいいですね。普段から愛犬の鳴き声によく耳を向けておきたいと思います。特に痛みがあるときや調子が悪い時の鳴き声には注意したいと思ました。
犬の鳴き声にいろんな意味があることは知っていましたが、ここまで細かく分類していると助かりますね。犬の気持ちっていうのもありますが、ああいうものに頼らなくてもちょっと注意深く観察するだけで犬のことが良くわかるようになりたいものです。ため息しているのを見たことがありますが、理由もなく癒されますよね。
鳴き声の意味がわかると、本当に奥が深いですよね。犬は話せないので、飼い主さんが複数の鳴き声の意味を知っておくことによって、会話がスムーズに成り立つと思いました。ため息をついている時には、ため息と表情を併せて確認するのが良さそうです。
自分の愛犬なら声の違いは分かるかもしれないけど、初めてあったワンちゃんの声の違いは分かりにくいですね〜。違いをしっかり見分けていかないとお互いにとってストレスになるので「向こうへ行け!」と言っているのか、それとも「こんにちは!」と挨拶されて受け入れてくれているのか感じ取る必要があるなぁと思いました。