犬の鳴き声の意味を知ってコミュニケーションしよう!【犬の気持ち】

犬の鳴き声の意味を知ってコミュニケーションしよう!【犬の気持ち】

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動物病院で犬を観察していると、普段家でリラックスしている時とは違う鳴き方をしていることが分かります。犬の鳴き声を聞き分けられると、犬がどんな気持ちなのかが分かってきますね!今回は犬の鳴き声の意味をご紹介していきます!

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犬の鳴き声の意味「吠える声の違いに注目!」

犬が吠える時は、10分以上も続く時があります。

先祖のオオカミでは、それほど長い時間吠え続けることはないんですよ!

それだけ犬の感情を表わす豊かさを象徴しているといえますね。

鳴き声が高いときや低いときで吠え方の意味合いが変わってきますし、吠える回数によってもその理由は違ってきます。

当然鳴き方によってもその意味合いが変わってきますのでそれぞれの鳴き方の意味を知っておくのは飼い主にとってコミュニケーションを図る大変重要になってきます。

しっかり把握して飼い犬との良い関係を築いていくようにしましょう。

高い鳴き声が長く続く吠え方の時

Puppy of  Miniature Pinscher (Zwergpinscher, Min Pin) barking

pirita/shutterstock.com

独りで寂しいという気持ちが出るときにこの鳴き方をします。

顔の表情にもそれが表れて飼い主からの抱擁や優しい掛け言葉、ただそばに居ることなど、何らかのコンタクトが必要になります。

また、仲間を求めている時に高い声で長く鳴き続けることもあります。

これは遠吠えになりますが、夜であれ日中であれ、長くこの声を発すると近所にも迷惑になってしまいますよね。

犬にとってはコミュニケーションの一環ですが、余り鳴きすぎると近所付き合いも気になってしまいますので早めの対処をしてしつけてしまうと良いでしょう。

そうでないと癖になってしょっちゅう遠吠えする愛犬になってしまいます。

さらに飼い主さんの姿が見えない時や、閉じこめられた場合にこういう鳴き声を出しますね。

やはり不安な気持ちのときにもこの鳴き方になるわけです。

そう考えると飼い主としてこのタイプの声はあまり聞きたくない声ですよね。

見知らぬ人や犬が嫌っているバイクのエンジン音などが近付いたときもこの鳴き声をします。

「ここに立ち入るのは許せない!」という不快感や、「怪しいやつがいるよ!」と飼い主さんに知らせるためのメッセージを発します。

ただ単に高い声でワンワンと鳴いているときは極端に威圧しているというよりもアピールしている程度の事ですが、もっとストレスが高くなってくると、声がより高くなって「キャンキャン」という吠え方になっていきます。

こうなってくるとかなりの興奮状態ですので注意が必要です。

気持ちをなだめさせるのに苦労することになりますので飼い主であればそうなる前の段階で対処してしまうのが良いでしょう。

高い鳴き声で短く1、2回吠える時

短く強く高い声で吠える場合は「こんにちは!」などの挨拶の意味が強いです。

散歩しているとよく見かける相手に対しては犬同士の親しい関係が築かれていますので人間同様にあいさつを交わします。

このときにこういった鳴き方をするんですね。

また親しい仲間の犬に対してこういう社交的な挨拶をします。

親しい関係かどうかがわかりますね。

このように、よその飼い犬に「ワン!」と快活に吠えたときは「やあ!遊ぼうよ!」と言っています。

表情にもそれが良く表れていて、犬の口角が心なしか上がっているように見えますのでそのような楽しそうな表情も見逃さないようにしましょう。

それが特によく表れるのは飼い主さんが帰宅した時です。

愛犬にとって飼い主が一番の友達です。

それで一日会っていなくて夜帰宅してきた時の愛犬は喜びの感情で沸き立ちます。

すでに遠くで聞こえる飼い主の車の音にも反応するほどです。

このような時は短く強く高い声で迎えてくれると思います。

これは「お帰り!!」の意味なんですね。

愛犬からすれば待ちに待ったお友達の帰宅ですから喜び全開で迎えてくれているわけですので、しっかりそれに応えてあげるようにしましょう。

低い声で短く1、2回吠える時

Belgian Shepherd lying in attack posture and barking against white background

Eric Isselee/shutterstock.com

低い声の時は基本的に警戒しているときです。

この警戒心が、短い1回程度の「ワン」であればまだ警戒心にも余裕があるときといえます。

何か見えないところで物音がしたときなど、念のため吠えておいて自分が居ることを知らせます。

そうすることで危険を回避しようとしているわけですね。

飼い主にも、物音がしたよ!と教えていますので、反応してあげるのも良いですね。

低い声で何度も吠える時

低い声が一度だけでなく複数回続くようになると犬の警戒レベルが上がってきている証拠になります。

見えていなかった物音の正体がわかり、不審者が近づいてくるようになると、ストップ!という意味合いを込めて何度も吠えるようになります。

これが危険度マックスに近付くにつれ声の調子も上がってきますし、興奮状態に入っていきます。

犬の鳴き声の意味「うなる声の違いに注目!」

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Volodymyr Plysiuk/shutterstock.com

うなり声というと、何となく怒っていたり警戒している印象がありますね。

でもその背景にある犬の気持ちは色々あります。

人間の言葉の発し方もそうですね。

同じ言葉を使っていても気持ちの入り方が違う場合もあるものです。

犬の気持ちも単純ではありませんからうなる声一つとってもその感情には違いがあったりします。

その違いを聞き分けてあげてくださいね。

鳴き声が低いうなり声の時

典型的なうなり声です。

この場合は相手に対して「向こうへ行け!」という意味になり、味方に対しては「気を付けるように!」という意味になります。

うなり声だけで危険が回避できれば良いのですが、このまま続くと本格的なケンカになってしまうので注意が必要です!

うなっているときの犬の顔を見てみましょう。

パグやフレンチブルドッグなど鼻が低い犬種だとわかりにくいのですが、鼻(マズル)にしわを寄せて前の歯をむき出している場合は、相手を威嚇しています。

実は先にこの顔になってから続いてうなりはじめます。

さらにうなり続けているとますます鼻のしわは深くなり前歯だけでなく犬歯までむき出しになってきます。

犬は相手を威嚇していますが正直な気持ちは「相手のことがイヤ」なのです。

静かに、しかし迅速にその場から犬を連れて離れましょう。

鳴き声が高い声で歯を見せないうなり声の時

威嚇の声に似てはいるのですが、歯を見せていない場合は「楽しい!面白い!」という気持ちの表れなんです。

そのような鳴き方をしているときは尻尾を確認しましょう。

尻尾も感情が表れる部分ですので、喜びを表している尻尾は大きく早く揺れています。

遊んでいる時によく出す声なので、飼い主さんは警戒している威嚇していると勘違いしないであげてくださいね!

逆にもっと遊んでほしいという気持ちの表れですので愛犬との時間を楽しむようにしましょう。

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23 名無しさん
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いつもの基本的な鳴き方を覚えておくことで、その違いを読み取ればコミュニケーションが取れそうです。どういう感じで違うのかを聞き分けてちゃんと会話ができるように、耳に意識を全集中させて取り組もうと思います。

22 名無しさん
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犬に嫌われているんですが...どうしたらよいですか?

21 名無しさん
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音程の高さで感情が読み取れるんですね。今までは泣き方だけに特に注目していたんですけど、泣くときの声が高いか低いかという点でも判断できるんですね。他にも色々な判断の仕方があったので、参考にしながら想いを読み取ります。

20 名無しさん
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鳴き声ってその時その時で違いがあるな、くらいには受け止めてました。でも、鳴き声から意味を知ってコミュニケーションが取れるとは思ってなかったので、それができたらすごくいいなぁと思いました。会話ができたら嬉しいです!

19 名無しさん
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鳴き声はその時々で違うのは認識できていますけど、感情までは読み取れません。聞き分け方をお教え頂いたので、繰り返し読んで、コミュニケーションが図れるようになれるまで頑張ります。会話ができたらどんだけ良いだろうか。

18 名無しさん
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うちの犬、普段はおとなしいんだけど、姑が来た時だけうなります。苦笑。私が嫌ってるのが分かるのかもしれないなぁ。そのせいで、ちゃんと躾をしろってまたなじられちゃうんですけどね。

17 僕ら
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唸ってる時の顔があまりにも怖すぎて、その時の顔を見ようにも見れません。顔を覗き込んだら余計、唸られそうなんですけど・・・。あの迫力は恐ろしいです。後ずさりしてしまうくらい怖いんです。

17 犬の気持ち猫の気持ち
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犬の鳴き声でこんなにコミュニケーションがとれるようになるってすごいと思いました!自分の飼ってる犬の気持ちがすこしでもわかれば、本当に会話してるみたいに意志疎通できますもんね!翻訳機みたいなのもありますけど、もっと画期的なのがあればいいのになー

17 いぬ=
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犬の鳴き声って飼ってると大体わかってくるものですよね。うねり声を上げるような時は、何かしら機嫌が悪かったりこっちに非がある場合は殆どですし。他の犬の鳴き声に釣られて鳴くような場合もありますが、あれは犬同士のコミュニケーションみたいなものなんでしょうか。まあ、奥深いですが全てを理解するのは犬になってみないとね?

14 ヒコーキ
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同じわんちゃんでも、その時々によって鳴き方とか長さとかが違う時がありますもんね。これを踏まえると、確かに鳴き声で自分の考えっていうか、気持ちを外へ出しているんだろうなって感じですね。興味深く最後まで読ませてもらいました。

13 こよみ
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犬の鳴き声は人で言うところの会話に当たるものですから、何て言ってるのかが理解できれば嬉しいなと前々から考え思ってました。当記事で、意味合いを詳しく知れましたので、鳴き声に注目して、日々のコミュニケーションを図っていければなと思います。

12 天津
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単に鳴き声といっても、声の違いやため息の違いなど、着目点はいくつかあるんですね。鳴き声のみならず、その時の表情と併せて気持ちを読み取ることがポイントになってきそうです。表情や声などで意思表示をしてくれているので、どんな気持ちなのかを悟れるようになりたいものですね。

11 秋の訪れ
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犬の鳴き声はどれも同じに聞こえていたので、鳴き声にそれぞれ意味があるとは意外でした。声の高さや鳴き方を掘り下げると、いろんなことが物の見事に分かるんだなと思うと、なんだか感慨深いです。今度犬を見たら、その鳴き声に耳を澄ましてみようと思いました。

10 名無しさん
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ずっと一緒にいると、鳴き声でなんとなく訴えてることとか、こんな状況だから鳴くんだなーとかわかってくる気がするんですが、最後のため息ってとこがなかなか興味深く参考になりました。ため息でも仕方によって、全く違う気持ちを表しているんだなーって。気持ちを少しでもわかってあげれたらいいですよね。

9 ケイ
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歯を見せない高い唸り声が「楽しい面白い」と思ってる証拠とありましたが、そうでない場合もあるので気をつけたほうがいいのでは?と少し思いました。唸り声を上げているのはたいていの場合警戒している時が多いですから、飼い犬の場合でない時はその場を離れるのが一番だと思います。何かあってからでは遅いですからね。

8 わーん
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犬の鳴き声にいろんな意味があるのは面白いですね。自分で飼っている犬ならある程度、鳴き声で状態がわかるでしょうから、コミュニケーションをとるのは比較的簡単かもしれません。でも野良だったり、他の人が飼ってる犬になるとちょっと難しいかなぁ?お互い腹の探り合いをして慣れるまでは時間かかるかもしれませんね~

7 化粧台
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鳴き声に注目すると、色々なことが分かって面白いですね。声の低い・高いだけではなくて、鳴き方にも違いがあって感心しました。鳴き声は人間でいうところの言葉に当たるものなので、今後は鳴き声にも気を配って見てみたいと思いました。

6 PPP
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人も話す言葉だけでなく、話す音の違いによってもニュアンスが変わってくるのと同じなのかなとも思ってしまいました。起こっている時でも怒鳴り声のような声の時もあれば、低い声で怒っている時もあります。猫も鳴き声の音の違いや長さによって違いがあるんですね。

5
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鳴き声からその犬の思ってることが読み取れるようになったら本当にいいですね。普段から愛犬の鳴き声によく耳を向けておきたいと思います。特に痛みがあるときや調子が悪い時の鳴き声には注意したいと思ました。

4 いぬだいじん
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犬の鳴き声にいろんな意味があることは知っていましたが、ここまで細かく分類していると助かりますね。犬の気持ちっていうのもありますが、ああいうものに頼らなくてもちょっと注意深く観察するだけで犬のことが良くわかるようになりたいものです。ため息しているのを見たことがありますが、理由もなく癒されますよね。

3 スピーク
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鳴き声の意味がわかると、本当に奥が深いですよね。犬は話せないので、飼い主さんが複数の鳴き声の意味を知っておくことによって、会話がスムーズに成り立つと思いました。ため息をついている時には、ため息と表情を併せて確認するのが良さそうです。

2
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自分の愛犬なら声の違いは分かるかもしれないけど、初めてあったワンちゃんの声の違いは分かりにくいですね〜。違いをしっかり見分けていかないとお互いにとってストレスになるので「向こうへ行け!」と言っているのか、それとも「こんにちは!」と挨拶されて受け入れてくれているのか感じ取る必要があるなぁと思いました。

1 名無しさん
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鳴き声を聞いて、何を訴えているか知ると、コミュニケーションがとれていいですねー。より、愛情が深まりそうです!そのために、この鳴き声は何を言ってるのかってことを飼い主は理解するようにしないといけないですねー。 ため息に2つ種類があるってとこですが、ため息が表す気持ちが両極端すぎて…面白いですね!