愛犬のトラブルは嫉妬が原因かも?嫉妬深い愛犬の心理について

愛犬のトラブルは嫉妬が原因かも?嫉妬深い愛犬の心理について

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飼い犬が嫉妬心による心理的葛藤からおこす様々なトラブルや問題行動についてまとめました。犬はもともと集団生活をしていた動物なので、嫉妬心を抱きやすい性質があります。人間との生活の中でも、犬の嫉妬心が芽生えるシチュエーションがたくさんあり、それぞれのシチュエーションに合わせた適切な対応が必要です。

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飼い犬が焼きもちを焼きやすい対象

Beautiful french bulldog dog

Svetography/shutterstock.com

飼い犬が嫉妬心を抱いてしまいやすい対象は次の3つです

飼い主の友人や親せきなどの訪問客

飼い犬がもっとも嫉妬心を抱きやすいのが、家を訪れてくる飼い主の友人や親せきなどです。

普段おとなしい犬でも、家に誰かが訪問してくると、その訪問客に対して吠え続けたり、噛みついたり、飛びかかろうとしたりして飼い主を困らせてしまうことがよくあります。

それをみて、飼い主は犬に「わたしのお友達だよ。悪い人じゃないんだよー。」と言葉で教えたりしますが、全くいうことを聞かず、吠え続けるということもよく聞きます。

このとき飼い犬は、訪問客を警戒して鳴いているのではなく、多くの場合は、飼い主と仲良さそうに話している訪問客に対して嫉妬心を抱いて吠えているのです。

飼い犬の心理としては、家の中というのは飼い主と自分たち家族だけの安全地帯です。

犬の中では、家庭内での上下関係のピラミッド社会が出来上がっているので、そこに部外者が入ってきたことに戸惑っているのです。

そして家庭という自分のテリトリーに侵入してきた部外者が、飼い主から大切に扱われて、飼い主と楽しそうに会話したり遊んでいるのをみて、強い不安を感じているのです。

犬にしてみれば、部外者の訪問客の方が優先されてしまい、自分はのけ者にされていくのだという焦りの気持ちがあるので、嫉妬心を抑えきれないのです。

家に新しく仲間入りした犬や猫などのペット

これは非常にわかりやすいターゲットです。

新しく家に子犬や子猫がやってきたときなど、飼い主家族の興味は当然のことながら新しい家族である子犬、子猫へと集中します。

ちいさく、かわいらしい新入りは、皆から可愛がられ、温かく家庭に迎え入れられるのですが、すでにその家にいる古株の飼い犬の心理としては脅威になります。

いままでは自分中心でまわっていた家庭内に新入りが来たことで、力のバランスが崩れてしまうことに不安を感じてしまうのが犬の心理です。

新入りが子犬、子猫であろうと、成犬、成猫であろうと、新入りのメンバーを家庭内に入れるときには細心の注意が必要です。

犬であればどんな犬でも多かれ少なかれ心の動揺が起きるシチュエーションで、ある程度嫉妬心を抱いてしまったとしても仕方のないことではあります。

多くの場合は、時間と共に嫉妬心がなくなっていくことが多いので、あまり心配しなくてもよいでしょう。

ただ、新しくやってきたメンバーにたいして、いつまでも吠え続けたり、新入りを傷つけようとする場合には毅然と対処しなくてはなりません。

飼い主が大切にしているモノ

なんと犬は、生き物だけでなく、モノにまで嫉妬してしまうことがあるのです。

たとえば、飼い主が大切にしているスマートフォン。

画面を見ながら楽しそうにスマートフォンの操作をしている飼い主の姿を見て、気を引きたいあまりスマートフォンが嫉妬心のターゲットになってしまうのです。

あとはTVのリモコンや大切にしているバッグや時計などが要注意です。

テーブルの上に置いたまま、ちょっと部屋を離れたりすると、戻ってきたときにはぐちゃぐちゃに破壊されてしまっていることも・・・。

飼い犬にとっては、たとえモノであったとしても、飼い主の関心が自分からそれてしまうことが我慢できないのが犬の心理です。

これも犬の焼きもちのサインかも

Yellow Labrador dog and cat together over white looking to side with room for text

Susan Schmitz/shutterstock.com

飼い犬が何かに焼きもちを焼いたときにでる行動は、嫉妬のターゲットである人や物を攻撃したり威嚇する以外にもいろいろな行動があります。たとえば、

・これまで家の中ではおしっこをせずに、しっかりトイレトレーニングができていた飼い犬が、急にカーペットや寝室などでおしっこをして汚してしまうようになったとき。

これはわざとおしっこを失敗して、飼い主を困らせて関心を引こうとしている犬の心理が考えられます。

・自分の脚をなめたり、かじったりを繰り返し続ける。

飼い主がやめなさいと言っても聞かず、時には血が出るまで脚や爪を噛んでいる場合。

これも嫉妬心からくるストレスをためた結果、爪を噛むなどのストレス代償行為をしている可能性があります。

・これまで素直で従順だった飼い犬が、呼びかけても近くに来ない。

お座りなどの命令がきけなくなる場合。これも嫉妬心という心理的葛藤を抱え込んだまま自分の気持ちを表現できないタイプの犬が、わざと飼い主の言うことを聞かないことで、飼い主の気を引こうとするケースです。飼い主が怒れば怒るほど、ひどくなっていくことがあります。

・どこも身体の具合が悪いわけではなさそうなのに、ごはんをあまり食べなくなる場合。嫉妬心からくるストレスのせいで食欲を無くしてしまっている場合もありますが、犬の心理としては、たんに意地を張って、飼い主から与えられた食べ物を我慢しているケースもあります。

人の手から食べ物を貰って食べる行為は、犬にとって服従のしるしでもあるため、嫉妬心を抱いてかたくなになっている犬は、飼い主から与えられたエサを拒否することがあります。

これらのいつもとは違う、飼い犬のこまった行動は、嫉妬心からくる行動である可能性が高いです。

表れ方は犬によって違いますが、どの行動も飼い主を困らせる問題行動で、反抗心からうまれるものです。

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6 名無しさん
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飼い主が他のワンちゃんに構っているせいで、愛犬は嫉妬しているかもしれません。なんとも嬉しいような気もしますが、そのモヤモヤした気持ちをずっと愛犬に抱かせておくのは可哀想ですよね。愛犬が1番であることは常に伝えておきたいですね。

5 名無しさん
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飼い主が他のワンちゃんに構っているせいで、愛犬は嫉妬しているかもしれません。なんとも嬉しいような気もしますが、そのモヤモヤした気持ちをずっと愛犬に抱かせておくのは可哀想ですよね。愛犬が1番であることは常に伝えておきたいですね。

4 名無しさん
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忠誠心で溢れている動物として代表的な犬。人の言うことは躾をすれば基本的によく聞いてくれるはずです。その分嫉妬心も強くなってしまい、それで他のわんちゃんに吠えてしまうことがあるかもしれません。可愛いですが、なんとも微妙なところですね。

3 名無しさん
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もともと集団で生活行動していたからこそ、構ってもらえるのが本能的に好きということがありますよね。犬がやきもちを妬かないためにも、日頃からスキンシップを取ってあげたり、おもちゃで遊んだりすれば、犬も喜ぶと思うな。

2 名無しさん
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散歩中に、他の犬を少し撫でたり、運送屋さんが来て、その方と話をしたりするだけで、すぐ近くで「ガウーーー」っと吠え続けることってよくあるんですよ。私のことだけしか見ないでほしいっていう感情の表れなのかもしれませんね。

1 名無しさん
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この記事を読んでなぜ友人の家のわんちゃんに吠えられるか、理解できました。次回遊びに行った際は、あまり飼い主である友人と最初はベタベタせず、わんちゃんといろいろと遊んでコミュニケーションをとってみようと思います。効果があれば嬉しいな。