愛犬のトラブルは嫉妬が原因かも?嫉妬深い愛犬の心理について

愛犬のトラブルは嫉妬が原因かも?嫉妬深い愛犬の心理について

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飼い犬が嫉妬心による心理的葛藤からおこす様々なトラブルや問題行動についてまとめました。犬はもともと集団生活をしていた動物なので、嫉妬心を抱きやすい性質があります。人間との生活の中でも、犬の嫉妬心が芽生えるシチュエーションがたくさんあり、それぞれのシチュエーションに合わせた適切な対応が必要です。

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犬の焼きもちへの対処法

Friends

Vasek Rak/shutterstock.com

犬の焼きもちに対する対処法ですが、飼い犬が賢く、人の話をよく聞けるタイプの犬であれば、言葉でやさしく説明してやることで問題行動がおさまることがあります。

たとえば家に新しい子犬がきた場合に、先輩の飼い犬が嫉妬心を抱いている様子を見せたら、身体を優しくなでながら「今日からあたらしいお友達○○ちゃんが増えたよ。ちいさいお友達だから優しくしてあげてね。

△△ちゃん(先輩の犬の名前)のこと、みんな大好きだよ。○○ちゃんにいろいろ教えてあげてね!お願いね。」

と説明してあげましょう。

このとき、かならず家族やみんなは△△ちゃん(先輩の飼い犬)のことを大切に思っていることを伝え、先輩の飼い犬を先輩としてリスペクトしてあげてください。

すでにいる犬は、自分が大切にされ、先輩犬として認められているんだ!という実感を得て、新入りを優しく受け入れられるようになることがあります。

また、普段の生活では、先輩犬と、あとから来た後輩犬にきっちりと順位付けをし、餌をやる順番や、散歩に行く準備をする順番、おやつをやる順番など、すべて先輩犬から行うように徹底しましょう。

犬の場合は、より順位の高い犬が先に行動する習性があるので、この順序を間違えると、犬は順位が入れ替わったのだと勘違いをして混乱してしまいます。

言葉で話してみても、嫉妬心からの問題行動がおさまらない場合は、決して慌てずに、冷静に対処するようにしましょう。

嫉妬心からの問題行動の目的は、飼い主の気を惹きつけることです。

飼い犬の心理としては、なんとかして飼い主の関心を引こうと、わざとおしっこを失敗したり、飼い主が大切にしているものを壊したりして、問題行動を続けます。

このとき、飼い主が驚いて騒いだり、大げさに反応したりすると飼い犬の思う壺です。

飼い主が困ることをすれば、飼い主は反応してくれるんだ!と犬は学習して、ますます行動がエスカレートしていきます。

おしっこを失敗しても、騒がず、無言で片づけをするようにしましょう。

また、スマートフォンやバッグ、時計など、大切にしているものを壊して気を引こうとした時も、冷静に黙って片付けましょう。

飼い主を困らせても、事態は変わらないのだということを犬にわからせる必要があります。

飼い犬が友人や親せきなどの訪問客に吠えたり、飛びついたりする問題行動がある時にも、飼い主が毅然とした態度で制しましょう。

飼い犬には一切目を合わせず、声もかけず、鳴きやんで落ち着くまで無視することが大切です。

暴れる場合には、落ち着くまでケージなどに入れるのも良いでしょう。

みんなの仲間入りをするためには、正しい振る舞いをする必要があることが分かるまでは、声をかけたりしないことです。

犬の焼きもちに対してやってはいけない方法

Image of young girl with her dog, alaskan malamute, outdoor

Pavel Ilyukhin/shutterstock.com

犬が焼きもちを焼いて問題行動を起こしているとき、やってはいけないことは、飼い主が騒ぎ立てることです。

どんなことをされても、毅然とした態度で無視しましょう。

飼い主が無視を続けていると、さすがに飼い犬も「自分はなにか間違ったことをしている?」と気づき始めます。

それまで根気よく待つことが大切です。

飼い犬の問題行動解決の参考になるDVD

犬の焼きもちやわがままによる問題行動を矯正するドッグトレーナーのスペシャリスト、シーザー・ミランの調教DVDもおすすめです。

犬の心理を知り尽くしたシーザーの調教の仕方は、一貫して犬に対し、毅然とした態度で接するのがポイントで、このDVDではいろいろな問題犬を通して具体的な調教方法を見せてくれます。

DVDの他にも、CSTVのアニマルプラネットなどで連続放送されていたりもします。

犬の問題行動に困っているかたに強くお勧めします。

多頭飼育を成功させる方法

Walking dogs

Photo Spirit/shutterstock.com

新しく子犬を迎えたりして、家族のメンバーが増えたら、これまでの単頭飼育から、いわゆる多頭飼育に変わります。

犬は単頭飼育と多頭飼育とでは、かなり異なる振る舞いをします。

とくに、人間の家庭の中で長く一頭飼いされていた犬などは、自分が犬というよりも、人間であるかのように認識していて、犬との共同生活に慣れていません。

このような犬は、新しい子犬や成犬がやってきたときに、パニックをおこして強い嫉妬心を抱くことがあります。

犬にとって、環境の変化はものすごいストレスになるので、特に新しい子犬が来たときには、飼い犬自体も大きなストレスに直面して困っているのだという犬の心理に関する認識を持ってあげるようにしましょう。

そして、もともといた飼い犬が不安にならないように、あくまでも先輩犬として接してあげることが大切です。

多頭飼育を成功させるためには、餌をやる順番やおもちゃを与える順番など、先輩犬がかならず先で、後から来た後輩犬は最後になるように、順位付けを明確にすることを意識しましょう。

飼い主が一貫して順位付けをしてあげることで、犬も落ち着き、多頭飼育がスムーズにいきます。

逆に、この順位付けをしっかりしておかないと、嫉妬心とライバル心から犬同士のけんかに発展し、怪我をしてしまうことがあるので注意しましょう。

どうしても改善しないときに取るべき方法

A beautiful dachshund puppy dog with sad eyes dog portrait

Ekaterina Brusnika/shutterstock.com

飼い主が毅然とした態度で接しても、嫉妬心からの犬の問題行動が治らない場合や、嫉妬心が強すぎて、人を傷つけたり、ほかの犬にかみついたりする場合は、プロの調教師に矯正してもらう必要が出てきます。

調教師に家に来てもらい、生活環境の中で調教し直してもらう方法以外にも、数週間~数か月訓練所に預けて、徹底してトレーニングしてもらう方法もあります。

調教を付けるというと、一見かわいそうなようにも思いますが、吠えたり、噛んだりの問題行動を繰り返して友人や親せきから疎まれるよりも、正しいマナーを身に着けて、みんなの仲間入りができる方が犬にとっては幸せなことではないでしょうか?

飼い主の手におえないときには、早めにプロの調教師に相談してみましょう。

まとめ

いかがでしょうか。

犬は元々生まれ持った性質のため、嫉妬心を抱きやすい動物です。

社会的なバランスにたいへん敏感な生き物ですから、家庭内に変化が起きたときや、訪問客が訪れたときなど、犬自身もストレスを感じて心理的葛藤を抱いていることを理解してあげましょう。

ただし、問題行動に対しては、飼い主が毅然とした態度で接し、決してわがままを許さないことが大切です。

ここで甘やかしてしまうと、一生問題行動をする犬として生きていくことになってしまいます。

時には心を鬼にして、犬に正しい行動を促すようにしましょう。

犬が膝に乗る時の意味は?
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6 名無しさん
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飼い主が他のワンちゃんに構っているせいで、愛犬は嫉妬しているかもしれません。なんとも嬉しいような気もしますが、そのモヤモヤした気持ちをずっと愛犬に抱かせておくのは可哀想ですよね。愛犬が1番であることは常に伝えておきたいですね。

5 名無しさん
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飼い主が他のワンちゃんに構っているせいで、愛犬は嫉妬しているかもしれません。なんとも嬉しいような気もしますが、そのモヤモヤした気持ちをずっと愛犬に抱かせておくのは可哀想ですよね。愛犬が1番であることは常に伝えておきたいですね。

4 名無しさん
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忠誠心で溢れている動物として代表的な犬。人の言うことは躾をすれば基本的によく聞いてくれるはずです。その分嫉妬心も強くなってしまい、それで他のわんちゃんに吠えてしまうことがあるかもしれません。可愛いですが、なんとも微妙なところですね。

3 名無しさん
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もともと集団で生活行動していたからこそ、構ってもらえるのが本能的に好きということがありますよね。犬がやきもちを妬かないためにも、日頃からスキンシップを取ってあげたり、おもちゃで遊んだりすれば、犬も喜ぶと思うな。

2 名無しさん
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散歩中に、他の犬を少し撫でたり、運送屋さんが来て、その方と話をしたりするだけで、すぐ近くで「ガウーーー」っと吠え続けることってよくあるんですよ。私のことだけしか見ないでほしいっていう感情の表れなのかもしれませんね。

1 名無しさん
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この記事を読んでなぜ友人の家のわんちゃんに吠えられるか、理解できました。次回遊びに行った際は、あまり飼い主である友人と最初はベタベタせず、わんちゃんといろいろと遊んでコミュニケーションをとってみようと思います。効果があれば嬉しいな。