アニマルホーダーって知ってる?正しい知識と環境を整えなければ成立しない

アニマルホーダーって知ってる?正しい知識と環境を整えなければ成立しない

update
mofmo編集部

mofmo編集部です。

mofmo編集部

アニマルホーダーは、一歩間違えると犯罪にもなりかねないので注意が必要です。 でも、悪いことではありません。しっかり知識と環境を整えることが大切です。

update

アニマルホーダーになりやすい人とは?

Happy young man holding dog Labrador in hands at sunset outdoors

Maksym Azovtsev/shutterstock.com

アニマルホーダーになりやすい人には共通点があると言われているようです。どんな人でしょうか?

まず、動物たちに関する知識があまりない方です。ある程度動物たちの知識がある方であれば、動物たちの世話に必要なことや、してはいけないことなどを理解しています。しかし、動物たちに関する知識があまりないゆえに、動物たちの世話の仕方や、してはいけないことなどが分からず、放置してしまいます。

また、周りの人の中に、自分のことをきちんと助言してくれる方がいない方がいます。通常、友だちや家族、親戚など周りの誰かが注意してくれることでしょう。人との関わりがあり、アドバイスしてくれる方がいれば、動物たちの世話の仕方を見直すことも可能です。しかし、周りの方がきちんと叱ってくれる方がいなければ、自分のやり方が正しいと勘違いしてしまうことでしょう。

周りの意見を聞くことが出来ない方もアニマルホーダーになりやすいと言えます。周りの意見を聞くことが出来る方であれば、自分のやり方に固執することはありません。自分の動物たちの世話の仕方が間違っていることを謙遜に受け入れることが可能でしょう。しかし、周りの意見を聞くことができず、意見に過剰に対応し、周りが見えなくなってしまう方は、自分の考えを改めることはないでしょう。

そして、精神的に弱く、寂しがり屋の方は、アニマルホーダーになりやすいです。一人暮らしなど寂しいと感じ、精神的な拠り所を求めて動物たちを収集してしまう可能性があるからです。また、動物を保護することが愛情だと感じる方もアニマルホーダーになりやすいと言えるでしょう。

動物を保護することは親切なことと思いがちですが、動物たちを世話できる環境にないのにも関わらず、飼育してしまうならば、問題に陥りやすいと言えるでしょう。

アニマルホーダーの特徴について

Hug the cat and the dog

Chendongshan/shutterstock.com

アニマルホーダーの特徴にはどんなことが挙げられるでしょうか?マサチューセッツ州タフツ大学カミングズ獣医大学院と連携して研究している「アニマルホーディング研究評議会」(HARC)の団体のレポートでは、アニマルホーダーの特徴を次のように取り上げています。

1つ目にアニマルホーダーは、76%が女性であること、50%以上が一人暮らしであること、46%以上が60歳以上であること、60%以上が問題を認識できないでいることです。

2つ目は、被害動物のほとんどは猫であり、次が犬であることです。犬よりも猫のほうが家の中に隠しやすいためです。犬の場合、郊外などに住んでいるため、比較的苦情がきにくい状況が見られます。アニマルホーダーの飼っている動物の69%が不衛生な状態で暮らしていることや、80%以上に病気があったり、死骸が見つかっていたりすることです。

3つ目は、状況が悪いのにも関わらず、ペットの数を増やしており、里親探しなどを積極的にしません。

4つ目には、救助や改善案を出す愛護団体・行政などを敵視することです。アニマルホーダーに共通して言えることは、これ以上動物を飼うことが難しい状況であったとしても、決して手放したがらないことです。

そのため、周りの住民から苦情が来たとしても、話し合うことが難しく、本人は受け入れることはできないという特徴があります。アニマルホーダーは、収集癖や強迫性障害、依存症などに似ている精神疾患の一種と言われています。性格のゆえ、個性のゆえにではなく、心の病気と言えるでしょう。精神科医や臨床心理士などと連携しつつ、心の病気を治していく必要があります。

アニマルホーダーは同じことを繰り返す

couple of dogs in love sleeping together under the blanket in bed , warm and cozy and cuddly

Javier Brosch/shutterstock.com

アニマルホーダーは同じことを繰り返すことが多く、常習性が100%とも言われています。

アニマルホーダーは、自分でアニマルホーダーであることを自覚することができないので、いったん改善する案を納得してくれたとしても、その後、意見が変わっていることが多いようです。

例えば、アニマルホーダーの方がいったん飼育している犬や猫などのペットたちを手放すとします。しかしその後、また動物を収集してしまいます。このように、アニマルホーダーの方は、同じことを繰り返すケースが多いとされています。本人が病気の自覚がないので、カウンセリングなどは難しいと言えるでしょう。

アニマルホーダーにどう対処したら良いのか?

Dog paws with a spot in the form of heart and human hand close up, top view. Conceptual image of friendship, trust, love, the help between the person and a dog

savitskaya iryna/shutterstock.com

近年、アニマルホーダーが動物愛護法違反で逮捕されるケースが増えてきています。これから日本は一人暮らしの年配者などが増えていくことが予想されていますので、アニマルホーダーが増えることが懸念されます。

しかし、日本においてアニマルホーダーの問題があまり認知されていないのが現状です。アニマルホーダーの対策とケアをきちんとしていかなければ、アニマルホーダーは釈放された後にも同じことを繰り返し、動物を次々と連れてきてしまうことでしょう。

そのため、アニマルホーダーについての正しい知識が必要です。アニマルホーダーが精神疾患であることを理解し、コミュニケーションを通じて受け入れてもらえるように努力することが求められるでしょう。

こちら側が相手を否定するのではなく、継続してコミュニケーションを図り、精神面でのケアをしていく必要があります。そして、一人で働きかけをするのではなく、動物保護団体や行政などに相談して慎重に問題と取り組む必要があるでしょう。

まとめ

アニマルホーダーになるのは、簡単ではないということがお分かりになりましたでしょうか? 環境と知識を身に着け、責任を持つことができる覚悟ができてから迎えるようにしましょう。

ご意見、ご感想ありましたらコチラ! この記事のコメントへ (0件)
桜 フォトコンテスト 全国のドッグラン一覧
編集部PICKUP
関連する記事

mofmo掲示板