犬がいきなり震えだした…精神的なこと?病気?その時の愛犬の気持ちや対処法

犬がいきなり震えだした…精神的なこと?病気?その時の愛犬の気持ちや対処法

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mofmo編集部

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犬は、感情的な生き物で、よく気持ちが顔の表情に出たりもします。その一つである震える現象。 怖さや怒り、時には病気のこともあります。見極めて対処してあげることが大切ですよ。 震えている理由や対処法もご紹介していきます。

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筋力が低下している

筋力が衰えてくる際、犬は体を支えることが難しくなり、震えが起こることがあります。筋肉が衰えるのは、犬が高齢になってから症状が出るケースが多いようです。何かの病気にかかっている時や、妊娠しているケースでも見られることがあります。

筋力の低下によって震えが出る場合、散歩中ではなく、止まっている時に足の震えが見られるでしょう。筋力の低下による震えの場合は、急に散歩量を減らすと筋力がなくなるため、散歩する量を徐々に減らすようにすると良いかもしれません。飼い主は、日常生活の中でも注意し、観察することが大切です。

てんかんによるもの

脳内の神経が興奮状態になることで体のコントロールを失うことで生じる「てんかん」により、震えが起こることがあります。脳の中ではたくさんの神経細胞がありますが、色々な原因により神経細胞が異常発火が起こって無秩序に興奮が起こります。

この症状が「てんかん発作」と呼ばれています。てんかんによる震えの場合、犬はよだれを垂らしたり、足を動かしながらけいれんしたり、失禁、泡を吹くなどの激しい症状が起こることがあります。発作が収まると、何もなかったかのように元の状態に戻ります。数分たっても震えが止まらない場合、命に関わる危険もあるため、病院にすぐに連れていきましょう。

てんかんの治療法には、薬による治療が一般的です。てんかんは、完全に治る病気ではありませんから、投薬により、てんかんの発作が起こらないようにコントロールしていくことでしょう。

吐き気によるもの

震えは吐き気によって症状が出る場合があります。乗り物酔いや、食べ物を食べ過ぎたりするなどの原因で生じます。これらの原因のケースは、ある程度の時間が過ぎると収まってきます。しかし、薬の副作用によって吐き気が生じる場合は、放置すると胃が悪くなるので病院の先生と相談しましょう。

排泄を我慢している

震えは、排泄を我慢していることにより起こることがあります。毎日、外で散歩する時だけ排泄する犬の場合、無意識に排泄を我慢してしまうことがあります。また、トイレが汚れていると、犬は汚いトイレに行くのを嫌がり、行きたくないと感じる時も、排泄を我慢してしまいます。

犬が排泄を我慢するならば、膀胱炎や尿毒症などの腎臓病になる可能性も生じるので、注意が必要です。飼い主はトイレをいつも清潔に保つようにしましょう。

精神的なものによる

震えの原因には、精神的なものである「分離不安」による場合があります。子犬の頃に外での体験が乏しい状態のまま成犬になった場合、知らないものや犬などに、過剰反応してしまう症状です。分離不安の症状の場合、外の世界の体験を増やすことにより、外の世界が怖くないことを教えてあげることが大切です。

低血糖による

震えは、低血糖によっても症状が出る場合があります。犬が長い時間食事をしていなかった時や、肝臓機能が低下したり、運動をたくさんした後などに血糖値が下がって低血糖になってしまうことがあります。

また、体の糖新生機能が弱い子犬は、食事の時間が少しだけ遅くなったりすると、低血糖になるケースがあるでしょう。生後3か月までの子犬によく見られますし、食事の量が少ない小型犬、5歳以上の大型犬にも見られます。犬の性格が神経質な場合、興奮状態になると低血糖になることもあります。

糖尿病の犬の場合は、治療のためにインスリンを投薬します。しかし、インスリンの量が多くなると低血糖を起こすことがあります。これらのケースで低血糖により震えが生じる場合がありますが、他の症状としては、意識を失ったり、ぐったりすることがあるでしょう。犬が低血糖にならないようには、しっかりケアすることが大切です。

緊急処置としては、砂糖水などを犬の口の中の内側に塗り込むなど、糖分補給が必要になります。しかし、病気による低血糖の場合、症状に合わせた治療法があるでしょう。病気のために低血糖になっている場合は、きちんと治療をしましょう。

運動量が多い大型犬や、子犬が低血糖の病気であれば、毎回の食事量を減らして食事の回数を増やすことにより、血糖値を保ちやすくなります。犬の低血糖をそのまま放置すると、症状が悪くなり、最悪失明してしまうこともあるので気を付けましょう。

熱がある

震えは、熱が出ている時に症状が出るケースがあります。熱があると、犬は口を開けて呼吸しますが、震えながら呼吸をしていることでしょう。熱があると犬は、食欲がなくなり、いつもよりも元気がなくなります。

犬の体がいつもよりも熱い場合は、熱があることが考えられます。熱があり震えが出ているならば、すぐに病院に行き、診察してもらいましょう。

病気による

震えは犬がかかる病気により、症状がでるケースがあります。病気による痛みや、高熱によって震えることもあります。病気による震えの場合、嘔吐や下痢、食欲がないなどの症状も出てきます。病気による震えの際は、元気がないないため、早めにかかりつけの病院に行くようにしましょう。

白い毛の犬によく見られる「ホワイトシェイカードッグ症候群」という病気があります。白い毛をしているマルチーズ、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアなどの小型犬に良く見られますが、近年では、犬の色や大きさに関係なく発症するケースが出ています。原因がはっきり分からない病気で、震え以外に目立った症状がありません。

この病気の場合、犬は痛みなどを感じることはありません。また、命に関わる病気ではありません。ホワイトシェイカードッグ症候群の治療には、ステロイド剤、ブドウ糖、精神安定剤などを行うことになるでしょう。

また、「レプトスピラ症」という病気もあります。レプトスピラ症は、レピロヘータという細菌に感染するとで発症しますが、「黄疸出血レプトスピラ菌」に感染した際に震えが起こります。感染経路として感染したネズミの尿が傷口に付着したり、感染したネズミの尿が入った水を飲んだりすることで感染します。感染した犬と交尾することでも感染してしまいます。

震え以外にも、嘔吐や粘膜からの出血、黄疸、食欲低下、高熱などの症状が見られます。

そして、「コクシジウム症」という病気で震えの症状が出ることもあります。コクシジウム症は、コクシジウムに寄生されることにより起こります。免疫力が少ない子犬・老犬は、寄生虫が繁殖してしまい、震え以外にも下痢、脱水症状、食欲低下、血便、嘔吐などの症状が見られるでしょう。

大抵、薬を1~2週間投薬することで回復します。便の検査で医者から投薬をやめてよい、と言われるまで投薬をやめないようにしましょう。さらに、「ジステンパーウィルス感染症」によっても震えが生じることがあります。ジステンパーウィルス感染症は、感染した犬のクシャミや、接触により感染します。

そのため、多頭飼育の場合、食器を使い回すことによって感染することがあります。ワクチンを接種することにより、軽症で済みます。しかし、ワクチンをしていなかったために感染し、免疫力が低下している犬の場合、震え以外にも下痢や嘔吐、食欲低下などの症状が出るでしょう。さらに酷くなると、失禁したり、泡を吹くなどの症状も出てきます。

中毒症状による

犬の体の中に害となるものが入ってくると中毒症状を起こし、震えが生じる場合があります。愛犬を外に散歩させている時に、中毒症状を起こす原因となるものがたくさんあります。飼い主がどんなに注意していたとしても、散歩の途中に害虫が犬の体についてしまうことがあります。

また、殺虫剤がまかれた雑草を犬が舐めてしまって中毒症状になるケースもあります。室内犬であれば大丈夫なのでしょうか?そうとも言えません。なぜなら、室内のフローリングのワックスをなめることにより、お腹を壊すことがあります。また、嘔吐したり、衰弱するケースもあります。そのため、室内犬であっても、犬が舐めたりする可能性があるものに注意することが必要でしょう。

犬が震えていたら

犬が震える原因には、老化や病気など様々な理由が考えられます。愛犬が震えることがあれば、飼い主は慌てずに落ち着きましょう。犬の症状を把握し、必要に応じて病院で診察してもらうようにしましょう。

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