犬を引き渡す時期は法律で決められている⁈理想的な引き受け時期とは一体?

犬を引き渡す時期は法律で決められている⁈理想的な引き受け時期とは一体?

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ぴょんぴょんと飛び回るパピー犬はずっと眺めていても飽きないものですよね。子犬には独特の可愛さがあるので、できるだけ小さな子を引き取りたいと思う人も多いでしょう。でも実はワンちゃんの引き渡し時期は法律で決められているって知っていましたか?今回は理想的な犬の引き受け時期についてまとめました。

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子犬の成長過程から考える最適な引き渡し時期

子犬たちに母乳を与えている母犬

otsphoto/shutterstock.com

犬の最適な引き渡しの時期を見極めるには、子犬の成長過程について考えることが助けになるでしょう。早すぎる引き渡しや遅すぎる引き渡しを避けるためにも、どのように子犬が成長していくのかについて基本的な知識を得ておきましょう。

新生児期

生後2週間くらいまでの時期を新生児期と呼びます。この時期の子犬は目と耳がまだ開いていない状態で、母犬に完全に依存しています。母乳によって生き続けることができ、母犬に寄り添うことによって体温を適度に保つことができます。母犬の助けによっておしっこやウンチをすることができる時期でもあります。

当然ですが、この時期に母犬から離されると、母乳が飲めなくなり体温の調整もできなくなるので死んでしまいます。母親からは絶対に離してはいけない時期だということがわかります。

移行期

移行期は新生児期が終わってからの1週間程度のことを言います。非常に短い期間ですが、この間に目と耳が開くようになり、母犬に依存しなくても生きていけるように準備がされるようになります。目や耳だけでなく、筋肉も発達するようになるので、見たり聞いたりすることによって気になる方向によちよち歩きで移動できるようになります。

移行期には自分でおしっこやウンチができるようになり、兄弟犬とじゃれあって遊ぶようにもなります。急成長の時期でもありますが、まだまだ母乳を必要としているので母犬と引き離すべきではありません。

社会化期

移行期が終わってからの2ヵ月前後を社会化期と呼びます。犬種によって若干前後することがありますが、一般的には生後3週間くらいから生後3ヵ月くらいが社会化期だとされています。この時期はたくさんのことを記憶し学習することができるので、後の性格やしつけに大きな影響を与えることになります。

例えば、親犬や兄弟犬と遊んだり喧嘩したりしながら犬社会のルールを覚えていきます。また、人間と接することによって飼い犬として生きていくための準備もすることができます。つまり、社会化期においても母犬や兄弟犬と接し続けることが必要だということがわかります。

最適な引き渡し時期

子犬の成長過程を考えると、新生児期や移行期での引き渡しが早すぎるということは容易に理解できるでしょう。社会化期も母犬や兄弟犬と一緒に過ごすことにメリットがあります。それと同時に新しい飼い主の家庭にも慣れる必要がある時期でもあります。

それで、社会化期の前半は母犬と一緒に過ごせる環境において、後半になってから迎え入れるというのが理想的だといえるでしょう。例えば生後2ヵ月くらいで新しい飼い主の家庭に迎え入れると最適だと考えることができます。

もちろん他の考え方をする人もいます。ブリーダーの中には生後4ヵ月以内の子犬の販売はしないというところもあり、責任を持って精神的に安定した子犬に育ってから引き渡しをすることにしています。同じブリーダーから迎え入れた犬がすでにいる場合にのみ3ヵ月で引き渡し、先住犬から社会性を学ぶことができると考えています。

このように責任感を持って子犬を健全な環境で飼育しているブリーダーから迎え入れることができると安心できますね。精神的にも落ち着いた子であれば、新しい環境に慣れるのに時間がかからないかもしれません。

子犬を購入する時はどこがいい?

犬のトレーニングをする女性

Oscity/shutterstock.com

生後何ヵ月たっているかという時期の問題だけでなく、どこから子犬を購入するかも大切なポイントとなる場合があります。その場合の注意点について簡単に説明しますね。

ブリーダーから購入する場合

子犬を迎える際に最もおすすめするのが「優良なブリーダーから購入すること」です。子犬のことをよく考えて、快適な飼育環境で育てていれば、精神的に落ち着いて感情をコントロールできる子に育つでしょう。離乳の時期も子犬の大きさなどを考慮して調整できますし、離乳食の与え方やワクチンについても専門的な知識を持っているので安心です。

生後日数だけにこだわるのではなくどこで購入するかも大事なポイントと心得ましょう。個々の子犬の成長のスピードを考慮しながら引き渡し時期を相談できるブリーダーだと安心ですね。話し合いをして最適な引き渡し時期を決定することができるでしょう。

なかには「母犬を傷つけるから」などの理由をつけて早い時期での引き渡しを提案してくるブリーダーもいるようです。このような悪質なブリーダーもいるので、取引する際にはよく考えるようにしましょう。

ペットショップで購入する場合

ペットショップに展示されている子犬たちの場合はすでに母犬から引き離されているわけですから、どの時期に引き離されたのかを考える必要があります。中には悪質なブリーダーから早い時期に引き渡されて、長期にわたってショーケースの中に入れられているという可能性もあります。

現時点で生後56週が過ぎているからといっても、いつ引き離されたかがわからないのであれば、性格が歪んでいたり問題行動を起こしたりする犬に育ってしまう可能性があります。社会化に失敗した子犬が販売されているケースがたくさんあることを考えておくようにしましょう。

ペットショップから購入すると決めた場合は、できるだけ早くトレーニングを開始して修正することをおすすめします。ペットショップにも対面説明の義務があるので、子犬をよく観察し、店員さんからしっかりと話を聞いてから購入するかどうかを決めるようにしましょう。

まとめ

子犬の引き渡しの最適な時期について調べてみることができましたがいかがでしたか?結果としては生後56日(8週間)前後が最適だということがわかりましたね。またそれまでにどのような環境にいたかという点も大切なことがわかりました。

犬社会でのルールをしっかりと学ぶために、もっと長い期間を親犬と過ごしたほうがいいという考え方もありました。いずれにしても、早すぎる引き渡しは犬の性格に悪影響を与えますし、問題行動を起こす犬に育つことになるので絶対に避けなければなりません。

犬種や個体によって最適な時期が若干前後することも頭に入れて、慎重に考慮するようにしましょう。心身ともに健全に育った子犬はしつけがしやすい最高のパートナーになるでしょう!

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