犬はどんな音に反応する?犬が喜ぶ音から嫌いな音まですべて紹介します!

犬はどんな音に反応する?犬が喜ぶ音から嫌いな音まですべて紹介します!

update

犬の耳の形は犬種ごとに異なります。しかし耳の形に違いはあっても、構造は「外耳」「中耳」「内耳」と同じで、形の違いによる聴覚の差はありません。犬は優れた聴覚を備えていますが、どんな音に反応するのでしょうか?犬が喜ぶ音や嫌いな音、反応する音について詳しくまとめました!

update

犬にしか聞こえない音とは?

高周波

nikkytok/shutterstock.com

犬は聴導犬として活躍できるほど、優れた聴覚を備えていることで知られています。犬の聴覚は、上記でも触れたように人間の4~10倍も優れています。しかも、音をただ聞き取るだけでなく、聞き分ける能力にも長けています。

特に高音域の聞き取りに優れており、わたしたち人間は絶対に聞き取ることができない超音波や、年齢とともに聞こえにくくなる高周波のモスキート音などもはっきり聞き取ることが可能です。

また、以下の音も犬が聞き取ることができる音です。

①超音波犬笛(ホイッスル)

日本では海外ほど犬笛を使ってしつけや指示などの本格的なトレーニングを目にすることはありませんが、超音波犬笛を使って犬を訓練することがあります。

このホイッスルは高音域の音を発することができるので、土地の広い場所で訓練したり作業を手伝ってもらったりなど、犬が遠い場所にいてもしっかりと指示を出すことが可能です。

また、犬に合った音を調整しながら指示を出すことや、褒めることもできます。ホイッスルは犬にとって聞き取りやすいので集中できますし、人間が大きな声を出す必要もないとても便利なアイテムと言えるでしょう。

②犬にしか聞けない超音波アプリ

近年、犬しか聞き取ることができない音を出すアプリが登場しています。これらのアプリは、犬がいたずらした時や犬が無駄吠えをした時などに、そのアプリから犬が嫌がる音を出すことでしつけをすることを目的としています。

飼い主さんの声だと叱られている感覚をしない犬にとって特に、このアプリは有効です。

たとえば犬のトレーニング用の高周波が出る「Dog Whistle Free ドッグホイッスルフリー」、犬だけが反応する「犬の笛」、さまざまな犬種の鳴き声だけを集めた「犬のための犬の吠える音」、猫と犬の鳴き声を集めた「猫・犬の音」などがあります。

③犬にしか聞こえないおもちゃ

多くの犬は”ピーピー”とか、”キューキュー”と音の鳴るおもちゃが大好きです。楽しそうに遊んでいる姿はとてもかわいいですが、飼い主さんの中にはその音がうるさく感じるときもあることでしょう。

たとえば子どものお昼寝中や勉強中、テレビを見ている時、電話中、体調が悪い時など犬が遊んでいるおもちゃの高い音が苦痛に感じる時もあります。しかし、犬には悪気は全くないので怒ることもできません。そんな問題を解決してくれるのが、犬にしか聞こえない音を発するおもちゃです。

アメリカのトイメーカーが発売したAFP犬用音が鳴るおもちゃ「Hear Doggy (ヒアードギー)」は、ぬいぐるみの中に内臓されたスピーカーから犬が反応する音が鳴る動物型のおもちゃです。約28,000ヘルツという超音波を発するので、人間には聞こえず犬だけが反応する音となっています。

いろいろな種類の動物の形をしたぬいぐるみが揃っているので、お好きなタイプのアイテムが見つかることでしょう。

犬は音のなるおもちゃが好き

ギターを持つ犬

Vitaly Titov/shutterstock.com

犬は基本的に高い音を好みます。高い音ほど高い周波数になります。人間の声は犬が聞き取れる周波数内の音になりますが、男性の低い声よりも女性の高い声の方が聞き取りやすいようです。

また、犬は高い音の出るおもちゃが好きです。音が鳴るから好きという理由もありますが、その音が鳴ると飼い主さんと遊べると認識しているので、喜んで遊ぶ傾向があるようです。

つまり、音が鳴ると飼い主さんが遊んでくれるとセットで記憶されているので、音が鳴るおもちゃを好んで遊んでいるように見えます。音が鳴るおもちゃ自体ももちろん大好きなので、是非愛犬におもちゃを買って遊んであげましょう。

犬が音に敏感になってしまう理由

優れた聴覚を備えている犬ですが、犬の個体差によっては音に敏感になってしまう子もいます。なぜなら、犬はとても臆病な動物だからです。

もちろん、音に敏感になるだけで恐れない子もいますが、敏感になり過ぎて音に恐怖を感じて怯えてしまうこともあります。また、音と嫌な経験がセットで記録されてしまい、今までは何も感じていなかった音に急に敏感に反応するようになってしまうケースもあります。

特に臆病な犬にとっては、どんなに小さな経験でも嫌だったことは音と共に経験のセットとして記録されてしまう傾向にあります。ですから、愛犬に嫌な思いをさせないよう、犬が苦手とする音を把握しておくことは大切です。

大きな音に慣れさせる方法

愛犬が大きな音を聞く度に驚いたり、怯えたりするのを見るのは飼い主にとってとてもつらいことです。また、愛犬のストレスの原因にもつながります。

さらに愛犬がパニック状態になり逃げてしまうと、そのまま迷子になって自宅に戻らなくなってしまうことや、事故などに遭ってしまう危険性も潜んでいます。このような最悪な状況にならないよう愛犬を守るために、音に慣れさせておくことができるでしょう。

では、どのような方法で大きな音に慣れさせてあげることができるでしょうか?

上記でも少し触れましたが、雷や花火、バイクの音など愛犬が苦手する音や、慣れてもらいたい音源を用意します。効果音のCDやYouTubeなどを活用することもできますし、自分で録音したものを使うことも可能です。

そして、愛犬のおやつを詰めたコングなどを与えましょう。愛犬が集中している間に、用意した音源をまずは小さな音で流します。その後、様子をみながら少しづつ音量を大きくし、慣れさせていきましょう。焦らずにゆっくりと行うのがポイントです。

恐らく、大きな音に慣れるまでには時間を必要とすることでしょう。無理して音を聞かせ続けると、音へのストレスや不安から下痢や嘔吐など体調を崩してしまうこともあります。

また、音を聞かせている時に飼い主さんがうろたえたり、怖がっている愛犬に”怖いよね~”などと同調したり叱ったりすると、さらに愛犬の恐怖心は強くなり、暴れたり吠え続けたりするケースもあります。

それらに加え、愛犬を落ち着かせるために優しくなだめることも逆効果です。ですから愛犬の様子をよく見ながら、もし怯えが続くようなら無理に音を聞かせ続けることは控えるようにしましょう。

また、飼い主さんがいつもと変わらない落ち着いた態度で接することが愛犬に一番安心感を与えますので、いつも通りに接するようにしましょう。

まとめ

ゆったりくつろぐ犬

Patryk Kosmider/shutterstock.com

犬の聴覚の素晴らしさや反応する音についてみてきましたが、いかがでしたか?

小さな時から苦手な音を克服できるよう慣れさせるなら、適応力を身に着けることが可能です。もちろん、すでに成犬になっている場合でも、少しづつ苦手な音に慣れさせることで克服することができます。愛犬にとって日常生活がストレスなく過ごせる環境を整えてあげましょう。

もし愛犬が音に対しての不安や恐怖心があまりにも強い場合は、かかりつけの獣医師さんなどに相談してみることができるかもしれません。何らかの解決策を得ることができるでしょう。

ご意見、ご感想ありましたらコチラ! この記事のコメントへ (0件)
桜 フォトコンテスト 全国のドッグラン一覧
編集部PICKUP
関連する記事

mofmo掲示板