犬にも眉毛がある!?犬の眉毛の役割・見分け方・カット方法を紹介!

犬にも眉毛がある!?犬の眉毛の役割・見分け方・カット方法を紹介!

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犬にも眉毛があることをご存知でしたか?犬を飼っている飼い主さんでも、「犬に眉毛なんてある?」と思う方が多いみたいですが、実は犬にも眉毛はあります。では犬の眉毛にはどんな役割があるのでしょうか。また犬の眉毛はカットしても大丈夫なのでしょうか。そんな疑問にお答えします。

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人間には目の上にはっきりと眉毛がありますが、犬にも眉毛ってあるんでしょうか?「え?犬の顔はどこも毛だらけだし、うちの犬に眉毛なんて付いてたっけ??」と思う方はきっとかなり多いことでしょう。犬を飼っている飼い主さんでも、「犬に眉毛なんてある?」と思う方が多いみたいです。

では実際のところはどうなんでしょうか。

犬の眉毛とは

目の上に眉毛がある犬

Evdoha_spb/shutterstock.com

確かに人間のとは違って、犬のは「眉毛」とはっきり分からないのですが、目頭(目の内側)の上あたりに、数本長い毛が生え出ています。実はそれがいわゆる、犬の「眉毛」と呼ばれるものなんです。顔面に生えている毛とは明らかに、毛の太さも長さも異なる毛が数本生えているのが分かるでしょう。本数は人間のと比較すると明らかに少ないですが、立派な「眉毛」です。

犬の種類によって眉毛が長い犬もいれば、短い犬もいます。眉毛が濃い犬もいれば、ほとんど分かりづらいという犬もいます。カラーもさまざまで、顔の毛と同じカラーの眉毛を持つ子もいますし、顔の毛とは全く違う、白や黒の眉毛が映えている犬もいます。

しかしいずれにしても、どの犬種にも必ず「眉毛」はあります。正確に言えば、この犬の眉毛は、「触覚毛」と呼ばれるものです。

この犬の触覚毛は、目の上に生えている、いわゆる「眉毛」だけではなく、口角や頬(ほほ)、顎(あご)、上唇のあたりにも生えています。

触覚毛は太くて硬く、根元には神経が働いています。そのため、犬はこの触覚毛を自由自在に意識的に動かすことができます。

では、この犬の眉毛、どんな役割を果たしているのでしょうか。あまりに長くなりすぎると目に入りそうだし、カットしてあげたくなる時があるかもしれません。この犬の眉毛、カットしても大丈夫なんでしょうか。

今回はそんな「犬の眉毛」に着目しながら、ここでは詳しく取り上げていきたいと思います。

犬の眉毛の役割

悲しい顔をしている犬

Bambara/shutterstock.com

犬は眉毛を自在に動かすことができます。この眉毛は、ただ飾りとしてついているだけではありません。おもに、犬にとって大切な二つの働きをしてくれています。

感覚機能の役割を果たしている

犬の眉毛の根元には、神経があることをご紹介しました。犬は眉毛を通して平衡感覚を保ったり、幅や風向き、温度などを感知したりしています。

たとえば、自分が通れる幅だろうかということを計算することができます。また、眉毛が振動を感じることができるので、下を向いていたり、目を閉じていたりする場合でも、何かが近づいてくるとそれを眉毛で感じ取ることができます。

ですから、特に目が見えない犬にとっては、眉毛は感覚を敏感にするのに大切な役割を担うと言えるでしょう。

ただ通常犬は聴覚や嗅覚、視覚といった、ほかのさまざまな感覚機能が発達しており、それらの感覚機能のほうを働かせているので、必ずしも眉毛の感覚だけに頼る必要はないようです。

感情の表現を行っている

犬は感情の変化があった時に、眉毛を動かすことがあります。言葉を話すことができない犬は、自分の顔や体の感覚を利用して、感情を表すようです。

特に、犬の表情筋はとても発達していて、眉毛などを上手に動かしてさまざまな表情を作り出すことができるのです。

よく犬が怒られた時に、眉毛が下に下がった状態になり、悲し気に見えることありますよね。逆に嬉しい時には、目も眉毛も上にあがってイキイキとした表情を見せてくれます。

遊んで欲しい時、ご飯やおやつが欲しい時など、うるんだ瞳で上目遣いに見つめられると、つい構ってあげたくなっちゃうこと、ありませんか?

愛犬がイタズラや悪さをして怒った時でも、反省してます…とばかりにしょぼんとした表情をされると、ついかわいそうになって許してしまいたくなります。

こうした犬のさまざまな表情の中に表れる感情表現には、眉毛の動きも関係しているわけです。今度じっくりと愛犬の眉毛の動きにも目を留めて、観察してみてください。愛犬の感情がより理解できるようになるかもしれません。

眉毛をカットしても大丈夫?

目の周りの毛をカットしてもらっている犬

Leeyakorn06/shutterstock.com

犬種によっては、眉毛がとっても長い犬もいます。愛犬の眉毛があまりに長くなりすぎると、「目に入ってしまいそうだし、他の体毛と同じようにトリミングしてあげたいな~」と思うことがあるかもしれませんね。でも、犬の眉毛は触覚毛として大切な働きをしているわけなので、「下手にカットなんかしたら感覚機能に影響を与えてしまうのではないか…」と不安に感じることもあるでしょう。

犬の眉毛をカットしても良いか、という点に関して言えば、カットしても特に問題はありません。なぜなら、犬は聴覚や嗅覚、視覚などさまざまな感覚が発達しているので、眉毛をカットしたとしても支障をきたすといったことにはならないからです。

ただし、目が見えないなど、なんらかの視覚障害を持っている犬であるなら、視覚を通して得る情報を眉毛を使って補うことが多いと考えられるので、カットしない方が良いと言えるでしょう。

眉毛がないことで周りの情報を取り込むことができず、きちんと歩くことができなくなる可能性も考えられます。

犬の眉毛は、特にカットしても支障はありませんが、必ずそうしなければいけないわけではありません。むしろ、基本的には犬の眉毛はお手入れが必要ないのです。

カットするかを考える時には、おしゃれのために、という理由ではなく、犬の目を保護するという目的でカットするかを決めることができます。

特に、眉毛が濃い犬種、たとえばミニチュアシュナウザーやヨークシャーテリア、シーズーといった犬は、眉毛があまりに伸びすぎると目に入って病気の原因になったり、毛玉になってしまったりする不具合が生じ得るので、そうした犬種の場合は眉毛のお手入れは必要だと言えるでしょう。

眉毛のお手入れ方法の注意点について

眉毛は長くなりすぎた部分だけをカットしてあげます。もし眉毛に汚れが付着していたり、あるいは毛玉になりかけたりしているなら、ブラッシングしてあげることもできます。

眉毛を自宅でお手入れしてあげる際に、下記の事項を注意しましょう。

目にハサミやブラシが当たらないようにする

目の表面はとても繊細にできているため、ちょっとでもハサミやブラシが当たってしまうと、目の角膜などにキズを付けてしまう可能性があります。角膜にキズが付いてしまうと、角膜腫瘍や眼球破裂に至ってしまう最悪の場合もあり得ますから、細心の注意が必要です。

お手入れをする際には、床の上でしようとすると犬が動いてしまい、ハサミやブラシが当たってしまう危険度が高くなってしまいますから、必ずテーブルの上など高い場所に乗せて、犬がおとなしくじっとしている必要がある場所で行うようにしてください。

テーブルの上が滑りやすいようなら、マットやタオル、すべり止めなどを利用すると、なお良いでしょう。

皮膚までカットしないようにする

犬の皮膚は薄く伸びています。目の上の毛をブラッシングしたり、カットしたりしようとする時に、皮膚も一緒に伸びるので、間違って皮膚までカットしてしまわないように気を付けましょう。

また、ペット用のハサミは犬の顔の大きさを超える長さのものがあります。目の上にばかり注意が取られていると、ハサミの先の方が耳に当たっていて、一緒に耳まで切ってしまう危険もあります。

特に毛の長い犬種は皮膚や耳が見えづらく、一緒に取り込んでブラッシングしたり、カットしてしまったりする可能性が高いので、とにかく一度に長く切り過ぎないことを注意しましょう。

犬のあごを、ハサミを持たない片方の手でしっかり固定し(親指と人差し指の間のくぼみをあごにかけると良い)、目の上1センチほどの高さの毛をブラシでかき出します。そうすると、目にかかる不要な毛が前に出てきます。そこをハサミでカットしてあげます。

無理にカットしようとしない

犬がハサミを怖がるとか、動き回って落ち着かないといった時には無理に行わないようにします。

また、犬用のトリミングハサミを使うことも大切です。通常の工作用ハサミだと、犬の毛を上手に取り込むことができず、切りすぎてしまうとか、皮膚を傷つけてしまう原因にもなりかねないからです。

犬の眉毛は、長くなりすぎて目に入るなど、生活に支障をきたさない限りは、無理に切る必要がない部分です。感覚を補助する役目を果たす場所でもありますから、不必要にカットしないようにしましょう。

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