生まれたての子猫を保護したらまずすべきこととは?子猫の育て方や必要なものを紹介!

生まれたての子猫を保護したらまずすべきこととは?子猫の育て方や必要なものを紹介!

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生まれたての仔猫は手の平に収まるほど小さくかわいらしいです。母猫の育児放棄や捨てられたなどの理由で、生まれたての仔猫に突然遭遇することがあるかもしれません。まだ目も開いていないような生まれたての仔猫を育てるにはどうしたらよいでしょうか?ここでは子猫の育て方や必要なものについて取り上げていきます!

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生まれたての仔猫の育て方

ではここからは生まれたての仔猫の育て方のポイントを見ていきましょう。ポイントは「保温」「哺乳」「排せつ」の3つです。ではくわしく見ていきましょう。

①保温

温めよう

Alena Ozerova/shutterstock.com

生まれたての仔猫はほとんど皮下脂肪がないため、自分で体温調整をすることができません。

通常は母猫がいて、母猫のおなかに潜り込んだり母猫に寄り添ったりすることで温めてもらえます。また一緒に生まれた兄弟猫で寄り添うことで体温維持をしています。

しかし、母猫や兄弟猫から離されてしまった仔猫はそのままにしておくと体温が下がってしまうため、体温調整は死活問題です。低体温になってしまうと弱って最悪死に至りかねません。

保護した時もまず体を温めましょうといったのはこのためです。適切な体温調節ができないと1,2時間で弱って死んでしまうこともあります。特に生まれてから1週間は体温調節が非常に大切です。

母猫の元で育てられている環境を再現してあげましょう。暖かい寝床を用意して温めてあげます。理想的な温度環境は生後1~2週間で32~34度、その後は24~27度ぐらいが理想といわれています。

子猫のために用意した箱の中にあたたかい毛布を引き、湯たんぽやカイロを布でくるんで置いておきましょう。母猫の体温は38度ぐらいといわれているので、同じようなものを用意してあげます。

ここで注意していただきたいのは、湯たんぽやカイロなどが直接子猫に触れると低温やけどを起こしてしまいますから、低温やけどを予防するためにも必ず布などにくるんで直接体に触れないようにするということです。

生まれたての仔猫の体温は34~37度ほど、生後1週間ころには36~37度と変化していきます。ですから仔猫自身が暖かさを選べるように、暖かい場所とそうでない場所を用意する工夫をしておくとよいでしょう。理想的な室温は25度前後、湿度55%といわれています。

仔猫を保護したときに雨でぬれて体温が下がっていたなら、40度くらいのお湯につけて温めることも一つの方法です。お湯につけやさしくマッサージをしながら体温の回復を待ちます。体温が戻ってきたら動物病院に連れていきます。なかなか体温が戻らなかったら、病院に電話して相談しましょう。

②哺乳

ミルクを飲ませる

Anca Popa/shutterstock.com

生まれたての仔猫に必要なのは哺乳です。母猫がいる場合は生後16時間以内に初乳を飲ませることで、免疫力を高める抗体を摂取できるため病気にかかりにくいと言われています。それだけ哺乳は大切です。

ミルクを与える目安は、生後1週間ころまでは2時間おきに2~3㏄、生後2週間ころまでは3時間おきに7~8㏄、生後3週間ころまでは4~5時間おきに10㏄のミルクを与えます。2時間おきの哺乳は大変かもしれませんが、数時間ミルクを飲めなかっただけで仔猫の生死にかかわることもあるため頑張りましょう。

生まれたての子猫を育てることにしたものの、昼間は家にいないという方もいることでしょう。そんな場合は動物病院に相談したり、ミルクを与えるボランティア団体もあるので相談したりすると良いでしょう。

上記で述べた子猫用のミルクと哺乳瓶、そしてシリンダーを用意します。

絶対に人間用のミルクや牛乳、成猫用のミルクは与えないでください。成分が濃かったり体に合わなかったりして、消化ができず下痢を起こす原因になりかねません。

哺乳瓶は猫用のものを用意してください。生まれたての仔猫は吸う力が弱いため、適切な乳首でないと上手に飲むことができません。穴が小さくても飲めませんし、穴が大きすぎてミルクが一気に口に入ってしまうと飲み込み切れず肺に詰まる可能性もあります。

大変危険ですので、適切な猫用の哺乳瓶を用意しましょう。理想的な吸い込み口の大きさは、逆さにした時にポタリと一滴落ちる程度のモノです。哺乳瓶で飲みたがらない子にはシリンジやスポイトを使いましょう。少しずつ口に垂らすように与えていきます。

理想的なミルクの温度は、母猫の体温よりも少し高めの40度位です。そうするとよく飲みます。

生まれたての仔猫は哺乳瓶を近づけただけで自分で吸おうとします。ですから子猫の顔を上に向けて、口と気管がまっすぐになるような姿勢にした状態で哺乳瓶の乳首を近づけましょう。姿勢が悪いとミルクが気管から鼻に入ってあふれることがあります。肺に入って肺炎になる危険性もあるので注意しなければなりません。

仔猫がおなか一杯ミルクを飲んだら、子猫を立てて背中をたたいてげっぷをさせます。

哺乳瓶から飲むのを嫌がる子や吸う力が弱い子猫の場合は、シリンジを利用します。子猫がむせないように口のところに持っていき少しずつ飲ませるようにします。口を開けない場合は口の横から与えます。

仔猫はミルクを飲まないと低血糖になって命にもかかわります。なかなかミルクを飲まない場合は姿勢を工夫したり、哺乳瓶やシリンジの角度を変えたりしましょう。それでも飲まない場合は動物病院で診てもらうといいですね。

③排せつ

排せつの手伝い

Impact Photography/shutterstock.com

生まれたての仔猫のお世話でもう一つ大切なのが排せつです。通常は母猫が子猫の股を舐めることで刺激を与え排せつを行います。母猫がいない場合は、私たちがこの役割をしなければなりません。

おしっこの場合

仔猫のおなかが下を向くようにして、濡れたコットンやティッシュを使って股間をトントンとたたきます。これが母猫が舐める代わりになります。こうすることでおしっこが出ます。薄い黄色いおしっこが出ますが、おしっこが出なくなるまでたたきましょう。

おしっこをさせるタイミングはミルクを与える前後が良いですね。ミルクを与える前におしっこをさせれば、たくさんミルクを飲むことでしょう。

決してゴシゴシとこするように刺激を与えてはいけません。軽くたたくような感じの刺激で十分です。もしも48時間以上おしっこが出ない場合は、膀胱炎や尿毒症の危険性があるので病院で診てもらうようにしましょう。

うんちの場合

生まれたての仔猫の場合は約24~36時間に1回、おしっこの時と同じように濡れたコットンやティッシュを使っておしりを軽くたたきます。ミルクを与えている猫の場合は、茶色や黄色のペースト状のうんちが出ます。子猫によって排便のペースやうんちの形や色は異なります。

おなかがパンパンと張ってきたりいつもと様子が違ってきたりしたなら、うんちをしたいサインです。排便を助けてあげましょう。

仔猫は便秘になることもあります。特にミルクを与えていると便秘になりやすいため、3日くらいは刺激を続けて排便を促します。3日以上排便をしない場合は動物病院で相談してみるとよいでしょう。

逆に下痢をすることもあります。固形のフードを食べていないのでうんちの形はペースト状なのですが、下痢になると心配です。ミルクの水の量が多いことも下痢の原因になりますし、おなかに寄生虫がいても下痢になることがあります。

寄生虫は成長を妨げますし、他に猫を飼っている場合は他の猫に感染する危険性もあります。下痢が続けば脱水症状にもなる可能性が高くなるので、下痢が続く場合は動物病院で診てもらうといいですね。

まとめ

子猫

Vasilyev Alexandr/shutterstock.com

今回は生まれたての子猫の基本的な育て方についてみてみました。ポイントは「保温」「哺乳」「排せつ」です。

特に外で保護した捨てられたような子猫の場合は保温が必要です。体温が下がると数時間で命の危機に面するほど危険です。まずは体を温めて保温をしっかりしてください。

その後は定期的な哺乳です。2,3時間おきの哺乳は睡魔との戦いになり手がかかりますが、かけがえのない時間でもあります。たっぷり愛情を注ぎ元気に育つように助けましょう。

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