【獣医師監修】成長によって毛の色が変化するのが魅力!猫の被毛が変わる理由を解説【2022年版】

【獣医師監修】成長によって毛の色が変化するのが魅力!猫の被毛が変わる理由を解説【2022年版】

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頼定 大和

獣医師

頼定 大和

日本獣医生命科学大学卒。大学卒業後、沖縄の病院にて臨床経験を積み、関東、北陸で動物病院の院長として病院経営を行う。 現在は企業病院およびペット関連事業のコンサルティングに携わる。 また、猫の感染症や遺伝病の分野において大学と共同研究に取り組んでいる。講師歴:広島アニマルケア専門学校、日本獣医生命科学大学 動物病院経営学etc. https://okinawa-ahg.com/

猫は成長するにつれて毛色が変化するという特徴を持っています。被毛の色が変化すると、飼い主としても異なる趣を感じられて楽しいです。今回はなぜ猫の毛の色が変化するのかを解説し、毛色が変わる代表的な猫種を紹介したいと思います。

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成長で変わる猫の毛の色

一列に並んでいる五匹の子猫

uzhursky/shutterstock.com

どの猫も子猫から成猫へと成長していく段階で、毛色が少しずつ変化しています。みなさんはどの色がどのように変化していくかをご存知ですか?

具体的には白い毛色はクリーム色や茶色、黒い毛色は黒や茶色、オレンジと白の毛色はオレンジ色、灰色の毛色は黒色へと変わっていきます。

ではなぜ猫の毛色はこんなにも変化していくのでしょうか?それは、毛色を決める遺伝子が関係しているからです。

猫の毛色を決める猫の遺伝子とは?

色々な種類の猫たち

The Clay Machine Gun/shutterstock.com

猫の毛色を決める遺伝子は、全部で9つあります。組み合わせ方によって毛色が決定されるため、成長段階で毛の色が変化することは珍しくありません。

猫の毛色を決める9つの遺伝子は、母猫と父猫からそれぞれ1つずつ毛色の遺伝子を受け継ぎます。そして、その受け継いだ毛色の遺伝子の組み合わせによって子猫の毛色が決まります。

成長と共に変化する毛色の変化は、受け継いだ遺伝子と個体差の関係によって変わってきます。飼い猫が成長するまでにどのように毛色が変化していくのを見るのも、楽しみのひとつと言えるでしょう。

では、猫の毛色を決める9つの遺伝子をみてみましょう。

Aの遺伝子

Aの遺伝子は、毛の1本1本が縞柄のタビーのようなアグーチをしています。また、単色ソリッドのノンアグーチを決める遺伝子です。

Bの遺伝子

Bの遺伝子は基本黒色をしており、ブラウン、ライトブラウンが含まれています。

Cの遺伝子

Cの遺伝子は色を付ける場所と、色の濃淡を決める遺伝子です。

Dの遺伝子

Dの遺伝子は元の色を薄める遺伝子です。ただし、黒色系の色は薄めることはできません。

Iの遺伝子

Iの遺伝子は、色素を抑制します。そのため、毛の根元の色が薄くなります。

Oの遺伝子

Oの遺伝子はオレンジをしており、黒色を赤色へと変えることができます。

Tの遺伝子

Tの遺伝子は、縞柄であるタビーを決める遺伝子です。単色の場合は適用されません。

Sの遺伝子

Sの遺伝子は、白斑の遺伝子です。ラグドールのバイカラーのようにお腹の周りが白色へと変化させます。

Wの遺伝子

Wの遺伝子は白猫になる遺伝子です。他の遺伝子よりも強く出るのがWの遺伝子の特徴です。

猫の毛色が変化する他の原因

窓辺で日向ぼっこしている猫

Renata Apanaviciene/shutterstock.com

猫の毛色は遺伝子以外の理由でも変化することがあります。猫の毛色の変化は遺伝的な要素が多いですが、それ以外の理由には次のことが考えられています。

季節による変化

毛色の変化は、季節による温度変化も関係していると言われています。これは成長段階に観られる変化とは別のものです。

猫の種類によっては、温度で毛色が変化する猫種もいます。具体的には夏は白っぽい毛色をしていますが、冬になると黒っぽくなります。

代表的な猫種としてサイアミーズ遺伝子を持っているシャム猫が挙げられます。シャム猫は体温が高い部位の毛色は白く、低い部位は濃い色になると言われています。

日向ぼっこによる変化

太陽の光とたくさん浴びると、日焼けの影響で毛色が薄く変化する子もいます。猫は日向ぼっこが大好きなので、毎日続けているなら少しづつ毛の色が薄くなってしまう可能性があります。

老化現象の影響

猫も人間のように老化現象のひとつとして、白髪が生えてきます。早い子はシニア期が始まると言われている7歳頃から生えてくる子もいます。特にヒゲや口周りを中心に、お腹や背中に生えやすいといわれています。

老化現象は白髪が生えて毛の色が変化するだけでなく、歯の黄ばみや口臭、筋肉の衰え、食欲の低下など人間の老化現象と同じような症状があらわれます。

猫の毛色のベースは何種類?

猫のベースとなる毛色の種類は、大きく分類すると8種類に分かれています。その8種類とは、白、黒、グレー、茶トラ、キジトラ、サバトラ、三毛、サビの8種類のベースです。

そして、猫の柄は大きく分類すると全身模様、白混ざり、トビ柄、縞模様の4種類に単色があります。この組み合わせによって猫の模様は決まるので、ざっと大まかに数えると24種類ほどの模様が存在していると言えます。

猫が成長と共に変わる5つの変化

茶色い猫の鼻

8th.creator/shutterstock.com

猫は成長と共に毛色が変わるだけでなく、模様や柄、目の色、毛質、鼻の色など全部で5つの変化が生じます。

もちろん、5つすべてが変化すると決まっているわけではありませんが、成長しながら身体が変化してくることを念頭に置いておくことができるでしょう。では、それぞれの変化をひとつづつ詳しくみていきましょう。

①毛色の変化

毛色の変化や上記でもみたように遺伝子が関係しています。たいていの猫は、子猫時代と成長した成猫を比べてみると、毛の色が変わってしまいます。

子猫時代は色がぼやけていたのに、少しづつ色が濃くなったり、それとは逆に薄くなってくることもあります。

②模様・柄の変化

毛色が変化するように、模様や柄にも変化が出てくることがあります。

子猫のときはまだ色素がはっきりしていないため柄もはっきりしていませんが、成長と共にも柄も少しづつはっきりしてきます。

③目の色の変化

猫は生まれた時、キレイな青い色の目をしています。しかし、成長と共に目の色も変化してきます。

なぜなら、子猫の時はまだメラニン色素が活発に働いていないからです。生後3ヶ月を過ぎるとメラニン色素も働くようになり、その量から緑色や黄色、オレンジ色など少しづつ目の色が決まってきます。

ちなみにメラニン色素の量が少ない子は、成長してもそのまま青色の目をしています。

④毛質の変化

子猫の時は毛がやわらかくてふわふわしてた毛質も、年齢とともに毛質は変化してきます。毛質にツヤがなくなったり、パサつきが見られるようになったり、硬くなるなどの変化があらわれるようになります。

猫の毛質が変化する主な理由は老化現象ですが、グルーミング不足や栄養不足が原因で毛質が変化することもあります。

⑤鼻の色の変化

毛の色や目の色が変化するように、鼻の色も成長と共に変化します。猫の鼻の色も目の色同様、メラニン色素が関係しています。

黒色からピンク色に変化したり、ピンク色から茶色に変化するなど全く異なる色になることもあります。また、猫の鼻にできるホクロのようなシミは、紫外線の影響が関係しています。

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