犬のために階段に滑り止め対策をしよう!愛犬の安全を守るために飼い主としてできること
人間仕様で設計されている家の中が犬にとっては危険になる場合があります。たとえば階段の段差や滑りやすさは、愛犬の足腰に負担をかけることがあります。ここでは、階段を愛犬にとってもできるだけ安全な場所としてあげるためにどんな対策ができるかご紹介したいと思います!
愛犬を階段の危険から守りたい!
Smit/shutterstock.com
少し前までは、犬を屋外で飼育している人たちも多くいました。しかし、今では小型犬だけでなく大型犬も含め、家族と一緒に室内で飼育している人のほうが圧倒的に多くなりました。
愛犬は家族としていつもそばに寄り添ってくれたり、かけがえのない友だちやパートナーとして家族を支えてくれたりする、大切な存在になっていることでしょう。
室内で愛犬と一緒に暮らすことでいつも愛犬がそばにいてくれますし、愛犬の一つ一つの仕草や行動に本当に元気づけられて幸せを感じます。
しかし、人間仕様で設計されている家の中というのは、愛犬にとって必ずしも安全とは言えないこともあるようです。例えば、階段は私たちが普通に使っていることでしょう。でも子どもができると、その階段がいかに危険なところとなるかに気づくことがありますよね。
同じように、愛犬と暮らすようになって階段の段差や滑りやすさが、愛犬の足腰に負担をかけることに気づき、何とかしてあげたい!と感じる飼い主さんも少なくありません。
それで今回は、階段を愛犬にとってもできるだけ安全な場所としてあげるために、どんな対策ができるかご紹介したいと思います!
階段や段差が犬にとって危険な理由
Africa Studio/shutterstock.com
犬は運動神経がとても良いので、階段や段差を難なく上り下りしているように見えます。でも、じつは階段や段差を苦手としている犬は多くいます。
特に小型犬を飼育している方は、犬が最初階段をこわがって上るのに躊躇していた姿を見ているかもしれません。また、今までは階段を何ともなく上り下りしていたのに、最近は嫌がるようになったという様子の変化が見られるなら、それは階段の段差で痛みを感じるような怖い経験をしたことが原因かもしれません。
勢いをつけてからでなければ階段や段差を上り下りすることができないという場合も、階段や段差が犬にとって1つの障害となっているという事を示しています。上り下りの際に途中で止まってしまうのが怖いので、勢いをつけるのです。
このように、犬にとってちょっと苦手となる家の中の階段や段差ですが、危険となってしまう理由は大きく分けると2つあります。
その1:段差が高すぎる
私たち人間にとって、ベッドやソファーなどの段差はちょうど膝くらいの高さなので、全く何も問題なく使っていますよね。でも、一度愛犬の目線になってそれらを見てみると、いかに高い段差なのかが分かってびっくりすることもあります。
犬たちはいかにも簡単にぴょんと飛び乗っているように見えますが、自分の目線やそれ以上の高さの段差をいつもジャンプして上り下りしていることを考えると、それが足腰に大きな負担となり蓄積することも考えられます。
私たちにとっては”些細な”段差であっても、一度犬たちの目線に立ってみた時に、家の中には”大きな”段差がたくさんあることに気づくのです。階段や大きな段差で滑ったり、足を踏み外してケガをしてしまったりすることを考えると、とても心配になりますよね。
基本的に、犬の目線よりも高い段差はすべて「障害」という事になりますので、何かしらの対策をしてスムーズに登れるようにしてあげる必要があります。
その2:滑りやすい
ほとんどの家の床の多くはフローリングでしょう。階段もフローリングだったりすると、犬にとってはかなり危険になります。
ツルツルに磨かれたフローリングはとても美しいですが、ときおり靴下を履いたままフローリングを速足で歩くと、つるっと滑る経験はないでしょうか。階段で滑って転んだ経験のある方もいることでしょう。
フローリングやツルツルの木材は、犬の足にとって何も引っかかりを作るところがないので、とても滑りやすく不安定な足場となるわけです。その状態で階段や段差を登ろうとするとどうなるでしょうか・・・。不安定で滑りやすい階段で、何度も足を滑らせながら上り下りしようとしているのはあまりにも危険ですね。
そのようなツルツルの足場だとわかっていながら階段を登ろうというのは、愛犬にとってもかなり勇気と覚悟が必要かもしれません。でも、なんとか飼い主さんのところに行きたくて頑張っている犬もいます。健気ですが、危険は危険です。できるだけ、犬にとって安全に登れるように対策をしてあげたいですね!
階段や段差の滑り止め対策を考えよう!
Ljupco Smokovski/shutterstock.com
犬にとって家の中の段差というのは私たちが思っているよりも高く、また滑りやすいという状況はとても危険だという事がわかりました。
犬の目線に立った時に、家の中というのはまるで違って見えてきます。ベッドやソファー、階段、そのすべてがとても高い壁のように見えるのです。
犬の肉球は猫とは違った作りになっています。湿っていないので滑りやすく、外で走り回って急ブレーキなどができるように爪ができていますが、家の中のツルツルのフローリングや木の床は苦手なのです。
それで犬を室内で飼育することを考えている人は、犬が安心して家の中で生活できるような環境をまず整えてあげることが最初の仕事の一つとなります。
では、階段や段差の危険を緩和するためにできる対策を考えてみましょう。
滑り止めマットを使用する
滑る床には滑り止めマットを使用することができます。滑り止めパットは普通のフローリングの床用のものもあれば、階段に張り付けるようのものも売られています。
階段の事故を防止するための滑り止めマットは、しっかり吸着できるタイプがおすすめです。せっかく張り付けても、剥がれやすいと家の中が汚く見えますし、あまり安全とは言えません。
何度でも貼って剥がせて、家で丸洗いできるようなタイプもあります。汚れたら簡単にはがして洗って、また張りなおすことができるなんてとても便利ですね。
大きさを自由にカットできるタイプもあります。これなら家の階段はちょっと狭いんだよな~と心配しておられる方も大丈夫ですね!
滑り止めマットを使用することは、犬の事故の防止だけでなく、まだまだメリットがあります。例えば、家の中に小さなお子さんやお年寄りがいる場合にも安心です。
そして階段に傷がつくのを防ぐこともできます。犬の爪が引っかかってフローリングや木の床に傷がつくことってよくありますが、それが嫌だという飼い主さんはぜひ滑り止めマットを使用すると良いでしょう。
そしてもう一つ、足音を吸収してくれるので騒音対策にもなるというメリットがあるんです。階段を上り下りする音って意外と大きくて、気になりだすとイライラの原因になるかもしれません。でも、マットを強いていると足音がかなり軽減されます。
スロープを使用する
スロープは、ソファーやベッドなどの段差に立てかけて使います。緩やかな滑り台のように一切段差を無くして高いところに上ることができるというメリットがあります。
中には、自動車から上り下りするときのために使えるものもあります。なんと中には200㎏以上の耐荷重があるものもあって、大型犬はもちろん、バイクなどの積み下ろしなんかにも使えちゃう万能タイプもあります。
家の中だけで使うならばそれほどの耐荷重は要らないと思いますが、1つあるといろいろな場面で使えるというのはいいですよね。もし小型犬用に使うのであれば、手作りで作ることもできちゃいます!
例えばホームセンターなどで、簡単に手に入るスノコと木の板などを使えば、簡単に作れちゃいます。100均にも売っている、張り付けることができる滑り止めマットなどを張り付ければ、より滑らないスロープが出来上がります。
DIYが得意で好きな人ならすぐに作れてしまうことでしょう!それも、安上がりで自分好みの見た目にアレンジできるというのも手作りの良いところです
ペットステップを使用する
ペットステップは、ソファーやベッドの段差を緩和するために設置する階段のようなものです。いろいろなものが売られているので、どれを選べばいいのか迷ってしまうかもしれません。
ポイントは、犬目線で設計されたものを選ぶことです。中には、ステップの奥行があまりにも狭くて、逆に上りにくいというものもあります。
確かに奥行が狭いものは、コンパクトで家の中に設置しやすいというメリットがあるでしょう。でも結局上りにくいので、犬は無理な体勢になりながら上ることになります。また、下りる時も怖がることがあります。
さらに、ステップが簡単にずれてしまうようなものもNGです。しっかりと滑り止め加工がしてあるものがよいでしょう。上っているときにステップが動いて逆にケガをしてしまうことがありますし、一度そういう経験をすると、犬は怖がってもう使ってくれなくなることもあります。
Amazonで色々な種類のペットステップが販売されているので、ぜひ見てみてくださいね。
- ペットプロ ペットステップ
ゲートを用意する
愛犬に階段を上らせたくないという方は、ゲートを用意すると良いでしょう。犬用のゲートは今ではかなり進化していて、お部屋の景観をほとんど損なうことのないオシャレなものもあります。
また、片手で簡単に開閉できたり、しっかりとロックできたりするので、小さなお子さんが勝手に開けてしまうことも防げます。犬用としてだけでなく、小さなお子さんが危険なエリアに入ってしまわないように設置している方もいますね。
中には、自由に組み合わせることができて、サークルを作ることができるタイプもあります。ナチュラルな雰囲気の木製のものもあります。
工夫して安全を守ろう!
Joe Belanger/shutterstock.com
室内で生活する犬たちにとって、階段や段差というのはじつはかなり危険な場所だったということに気づかされましたね。人間にとっては何ともない段差も、特に小さな犬たちにとっては大きな障害となります。
飼い始めたばかり頃はそれほど問題なかったかもしれませんが、毎日繰り返す負担が蓄積することによってヘルニアになることが少なくないという事を考えると、犬をおうちに迎え入れるときにちゃんと滑り止めや段差対策をして、生活環境を整えてあげるのはとても大切だという事がわかりました。
今回ご紹介した滑り止めシートはどこでも簡単に手に入ります。ネットショッピングでも100均でも、ホームセンターや家具屋さんでも売っています。
それに、スロープやステップは手作りもできます。DIYが得意な飼い主さんは、階段に犬用のスロープを設置している方もいます。階段に合わせて設計し、1つ1つの段差を埋めていくような作業は簡単ではないと思いますが、それでも愛犬のことを考えると苦ではないですね。
最初から階段は上らせないようにしつけたい方は、ゲートが役立つかもしれません。犬が1人でお留守番しているときに心配だという方も、ゲートを設置しておくといない間に滑ってケガをしている心配をしなくてもよくなります。
お部屋に合わせて、いろいろなタイプの安全対策を設置してみましょう。今はインテリア風のオシャレなアイテムもありますし、自分で作ってちょうどいい高さや大きさ、見た目のものを作るのも楽しそうです。
ぜひ階段や段差の危険対策をして、愛犬との楽しい毎日を満喫しましょう!
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パグなんかはそもそも飛行機に乗せられない犬種ですし、飛行機での移動にはリスクが伴う事は仕方ないですよ。柴犬で若いってこともあるので大丈夫だと思いますが、心配ごとがあるなら新幹線を利用することも考えてはどうですか?