犬の性格はどんな要素で決まる?愛犬を人懐っこく育てるための5つのステップを紹介

犬の性格はどんな要素で決まる?愛犬を人懐っこく育てるための5つのステップを紹介

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人間も人それぞれ性格が違うように、犬にもそれぞれ性格があります。愛犬を「人懐っこい犬に育てたい」という飼い主さんは多いかもしれません。「人懐っこい犬」とはどんな性格の子を言うのでしょうか。愛犬を人懐っこく育てるための5つのポイントをもとに詳しく解説します!

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愛犬を人懐っこく育てるための5つのステップ

男の子と遊ぶ犬

Soloviova Liudmyla/shutterstock.com

愛犬を人懐っこい犬に育てていきたいなら、生後2~4ヶ月の期間のしつけや育て方が非常に大切になります。

生後2~4ヶ月は「社会化期」と言われています。この時期は周囲のさまざまなモノや状況に興味や関心を持ちやすい時期でもあり、また教えたことを覚えてくれやすい時期です。

この時期にいろんな体験や経験をさせることで、他の人間や犬に対しても社交的で、人懐っこい性格の犬に育てやすくなると言えるでしょう。

では、愛犬を人懐っこい犬に育てるのに大切な5つのステップについて一つずつ考えていきたいと思います。

ステップ1:名前を呼んでもらい慣れさせる

飼い主や家族以外の人を自宅に呼び、愛犬の名前を呼んでもらってください。飼い主さんの仲良しの友人などに頼めるかもしれません。

名前を呼ぶのは、人に慣れさせるためのファーストトレーニングです。犬によっては怯えたり吠えたりするかもしれません。大切なのは、いちばん最初からうまくいくと期待しないことです。

愛犬が見知らぬ人に対して怯えて吠えているのに「吠えちゃダメ!」と怒ってみるとか、「吠えないんだよ~」などと優しく声をかけるのは逆効果になってしまいます。つまり、愛犬が吠える行為を助長させてしまうだけになってしまうのです。

あまりにおびえているような時は、見知らぬ人がいる部屋以外の場所に移動させるとか、ゲージの中に入れて落ち着くまで待つことです。少しずつ名前を呼んでもらうことに慣れてもらいましょう。

ステップ2:人がたくさんいるところに連れて行く

公園など人がたくさんいるところに行くのも良い方法です。小さいうちは抱っこしながら連れて行くのも良いかもしれませんね。

大切なのは、男性女性問わずさまざまなタイプの人を見せるということです。子供、お年寄り、マスクをしている人やメガネをかけている人、杖や車いすを使用している人など、どんな人と出会っても怖がることがないように、よりたくさんの人が歩いている場所に散歩に連れて行くようにしてください。

愛犬が大きくなっている場合は、誰か見知らぬ人とすれ違った時に、愛犬が吠える前にアイコンタクトを取ることがポイントになります。もしそれで他人に対して吠えなかった時はご褒美としておやつをあげてください。

ステップ3:他の人からおやつを手渡しでもらう

飼い主や家族以外の人から、おやつを手渡しでもらうトレーニングをします。手渡しでおやつをもらうメリットは「飼い主さん以外の人もみんな怖くないんだ」「他の人もおやつをくれるいい人たちばかりなんだ」と愛犬に認識してもらうことにあります。

他の人からおやつを手渡しでもらうことに慣れさせるのがこのステップの目的なので、もし怖がっているような時は目を合わせずに、顔をそらした状態であげてもらうようにしてください。焦らず、手から食べてくれるのをゆっくり気長に待つことが大切です。

ステップ4:遊んでもらう

よりたくさんの人を自宅に招いて、愛犬が喜ぶおもちゃなどを使って遊んでもらってください。

遊んでもらえると、犬は「人間は遊んでくれるんだ」「楽しいことをしてくれる人たちなんだ」と認識するようになります。そうすると、そのうち自分の方からおもちゃをくわえていって、見知らぬ人にも「遊んでよ~」と近寄っていくようになるかもしれません。

ステップ5:体に触ってもらう

名前を呼んでもらうこと、おやつを手渡しでもらうこと、遊んでもらうことをクリアできたら、いよいよ他の人に触られることに慣れてもらうようにしましょう。

この場合も、よりたくさんの人に触ってもらうことで、どんな人に対しても人懐っこい犬に育てていくことができます。

他の人が触っている時に、愛犬が吠えたり動いたりせずにじっとしていられた時にご褒美としておやつをあげれば、犬は「触らせてあげると良い事がある!おやつをもらえる!」と学習するようになります。

もちろん、ずっと触ってもらうたびにおやつをあげ続けたらそれは愛犬の健康に良くないので、触られることに慣れてきたなら、おやつをあげる回数を少しずつ減らしていくようにしてください。

成犬を人懐っこく育てたい場合に覚えておきたいこと

大人になってからでも仲良くできる

Olena Yakobchuk/shutterstock.com

愛犬を人懐っこい犬に育てていきたいなら、生後2~4ヶ月のごく幼い時にトレーニングやしつけるのが良いと取り上げました。

では、すでに犬を飼っていて、もう成犬になっていたら遅いのでしょうか。そんなことはありません。大人になってからでも、人懐っこい性格の犬に育てることは可能です。

ただし、子犬よりもトレーニングには時間がかかることを覚えておくようにしましょう。無理に他人に慣れさせようとしたり、怖がっているのに無理に触らせようとしたりしてはいけません。

そんなことをしたらかえって怖がりや警戒心を強くさせてしまうだけですし、愛犬にストレスを与えてしまう結果になってしまいます。無理やり人に近づけて、他人を噛んでしまったらなおのことたいへんです。トラブルの原因を増やすだけです。

犬もそれぞれの個体によって性格が違いますし、慣れたり覚えたりしていくペースも違います。飼い主さんがいちばん愛犬の性格を理解していると思いますから、無理をせず、愛犬のペースに合わせてゆっくり慣れさせるようにしてあげてくださいね。

まとめ

Latin Woman Love Pet Dog

JopsStock/shutterstock.com

愛犬を人懐っこい性格の犬に育てたいなら、子どもの時にトレーニングをすることが大切です。

もちろん生まれつきの遺伝的要素や、犬種による違いというものも犬の性格に大きく影響を与えますが、犬が育つ生活環境や飼い主さんの育て方など、後天的な要因も大きく影響してきます。

ただ何も考えずに可愛がればよいというのではなく、ずっと続く愛犬との生活を見据えて幼いうちからきちんとしつけてあげることで、飼い主にとっても愛犬にとってもストレスの少ない生活を送れるようになっていくはずです。

愛犬を人懐っこく育てたいなら、焦らずに愛犬のペースに合わせながら、少しずつ苦手分野を克服できるように助けてあげるようにしましょう。

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