犬がシャンプー後にゴロゴロするのはどうして?犬の行動の理由や心理を知りたい!

犬がシャンプー後にゴロゴロするのはどうして?犬の行動の理由や心理を知りたい!

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愛犬をシャンプーして洗い終わった途端に、ゴロゴロと床や地面に体をこすりつけたり、暴れたり・・などの行動を見たことはありませんか?なぜ犬はシャンプー後すぐにゴロゴロするのでしょうか?この記事では犬がシャンプー後にゴロゴロする理由や心理状態について解説していきます。

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犬に人間用のシャンプーを使うのはNG!!

バスグッズと犬

Liliya Kulianionak/shutterstock.com

近年、犬は家族の一員として大切に扱われています。そのため、ペットショップやホームセンターなどでは愛犬をお手入れするためのさまざまグッズが販売されています。

トリミングサロンへ定期的に通ってプロのトリマーさんにシャンプーやカットをお願いしている飼い主さんもれいば、自宅で愛犬をシャンプーしている方もいることでしょう。

自宅で愛犬をシャンプーするなら愛犬とのスキンシップが図れるため、信頼関係を深めることができます。

また愛犬の身体全体に触れることで、健康状態をチェックすることもできるなど多くのメリットが得られます。

最近はペットである愛犬のシャンプーをすることは定番となりつつありますが、一昔前までは犬は屋外で番犬として飼われていたため、高齢者の中には犬用のシャンプーがあるという認識が低いようです。

また、土地が広い場所や地方などの地域によっては、犬は屋外にいるものという認識がまだ根強いこともあります。

そのため、犬をシャンプーするという概念がなかったり、犬をシャンプーする際に人間用のシャンプーやボディーソープを使用したりする方も少なくありません。

しかし上記ですでに触れているように、犬はシャンプーの香りが好きではありません。また、人間用のシャンプーは人間のために開発されているもので、犬の皮膚や被毛には適していません。

ですから犬をシャンプーする際に、人間用のシャンプーやボディーソープを使用することがないようにしましょう。

犬と人間の皮膚の違い

犬と人間は皮膚がとても異なっています。ですから犬には犬専用のシャンプーを使用することが適しています。たとえば犬と人間の皮膚にはどのような違いがあるのでしょうか?

①皮膚の厚さ 犬の皮膚は、厚くて丈夫な人間の皮膚とは違い、とてもデリケートな皮膚をしています。人間の皮膚と比較すると、人の数分の1ほどの厚さしかないと言われています。刺激にとても弱くて敏感なので、使用するシャンプーにも気を付けなければいけません。

②皮膚のターンオーバー 犬も人間の皮膚も、一番下の層が新しくできるとそれが上に押し上げられて、古い皮膚が垢やフケとなって自然に剥がれ落ちるように構造されており、これを皮膚のターンオーバーと呼んでいます。

このように繰り返されるターンオーバー、つまり皮膚の新陣代謝は、人間の場合28日周期ですが、皮膚が薄い犬の場合は20日周期で行われています。

③毛量 人の毛髪は頭部に集中して生えているのに対し、犬は体全体に被毛が大量に生えています。そのため、梅雨時期や湿度の高い日本の気候は、犬の高い体温も加わり、皮膚がかなり蒸れやすい状況になりやすくなっています。

さらに汚れやホコリなどが加わると、蒸れている皮膚や被毛に細菌が繁殖しやすくなり、皮膚病にかかるリスクを高めます。

④汗腺 犬も人間も、皮膚に存在している汗腺には汗を分泌するアポクリン腺とエクリン腺の2つがあります。アポクリン腺はニオイと粘り気のある汗を分泌する腺で、人間の場合は脇の下など限られた部位のみにあります。しかし犬の場合は全身にあるため、俗にいう”犬臭い”においは、全身にあるアポクリン腺から分泌されています。

一方、無臭でサラサラした汗を分泌するエクリン腺は、人間の場合は全身にありますが、犬は肉球だけにあります。そのため犬は発汗をして体温調節をすることが難しく、パンティング、つまりハァハァと舌を出して呼吸することにより水分を気化させて体温調節をしています。

⑤PH(ペーパー) PH(ペーパー)とは、水素イオン濃度を示す数値のことです。これにより酸性、もしくはアルカリ性を知ることができます。人間の皮膚はPH5.0~6.5の弱酸性ですが、犬の皮膚は6.2~8.6で中性~弱酸性アルカリ性です。

特に犬の場合、夏場は気温の上昇に伴いPH9.2まで上昇することもあります。このように人間と犬は、全く異なる皮膚をしています。

犬にシャンプーする際に注意したいこととは

タオルドライする犬

Africa Studio/shutterstock.com

では愛犬にシャンプーする際、どんなことに注意する必要があるのでしょうか?

犬専用のシャンプーを使用する

上記でみたように、人間と犬は全く異なる皮膚をしています。人間用のシャンプーは人の頭皮に合わせて開発されているので、薄くてデリケートな犬の皮膚を洗うのには刺激が強すぎます。

また、人間用のシャンプーやボディーソープの中には、保存料や香料などの添加物がたくさん使用されているものもあります。

一方、犬用のシャンプーは犬の皮膚と被毛に合わせて開発された犬専用の商品です。低刺激で皮膚へのダメージが少ないので、犬には犬専用のシャンプーを使用するようにしましょう。

そして数多くある商品の中から犬専用のシャンプーを選ぶ際に、洗浄力を確認することは大切です。

よく”洗いすぎは良くない・・”ということを話を聞きますが、これは洗う頻度ではなく、シャンプーの洗浄力の強弱が関係しています。強力な洗浄力のシャンプーを使用するなら、1回のシャンプーで皮脂をほとんど落としてしまいます。

それを毎回使い続けるなら、最終的には皮膚が乾燥してしまい、フケやかゆみなどが生じて被毛の状態が悪くなってしまう可能性があります。

一方、皮脂が多い犬が使用するなら、1回のシャンプーで皮脂が全部落ちてしまうことで皮脂が過剰に分泌されてしまい、被毛が皮脂でベタベタになってしまうことでしょう。このようなケースを避けるためにも、洗浄力を確認することは大切です。

しかし犬用のシャンプーは雑貨扱いされているため、人間用のシャンプーのように成分の表記が義務付けられていません。そのため、犬用のシャンプー全てが良いものであるとは言い切れません。

最近は、薬事法に基づいた安全な成分しか使われていない犬用シャンプーなども販売されているので、愛犬の健康維持のためにも可能であれば、安全な成分が使われているシャンプーを選ばれることをおすすめします。

いずれにせよ、個々の個体の皮膚や被毛の状態によって適切なシャンプーは異なりますので、愛犬の体質をよく理解した上でシャンプーを選びましょう。

シャンプー前にブラッシングをする

犬用のシャンプーを使うことに加え、シャンプーする前にはブラッシングで毛のもつれをしっかり取り除くようにしましょう。

なぜなら、犬の皮膚はとてもデリケートなので、ゴシゴシツと強くこすって洗うことを避けたいからです。シャンプーでよく泡立ててから、優しくマッサージをするように洗うことがポイントです。

シャワーの水圧と温度

シャワーのお湯の温度は、37~38度程度が犬にとって適温と言われています。熱いシャワーをかけると犬の体温が上がってしまい、過度に疲れてしまいますので気をつけましょう。特に高齢犬などは湯気の影響も大きなダメージを与え、体調を崩しやすいので注意が必要です。

また皮膚にシャンプーが残っていると、雑菌の繁殖やフケの原因になるなど皮膚に悪影響を与えます。愛犬が嫌がらない水圧で、シャンプーの泡がが残らないようにしっかりと洗い流しましょう。

シャンプー後はしっかり乾燥を!

シャンプーをした後、毛の根元からしっかり乾かしてあげましょう。しっかり被毛を乾燥させることは、健康な皮膚とツヤのある被毛を作るポイントです。

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