犬の視力をチェックする方法とは?視力が落ちているときの対処法も紹介!

犬の視力をチェックする方法とは?視力が落ちているときの対処法も紹介!

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犬も人間と同様にシニア期に入るとさまざまな老化現象が生じます。その一つが「視力の低下」です。目が見えにくくなると、普段の生活の中で予期せぬ事故を招いてしまう危険性もあるので、愛犬がどれくらい見えているのか視力を把握しておくことは大切です。ここでは犬の視力をチェックする方法と対処法を紹介します。

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はじめに

老犬

Annette Shaff/shutterstock.com

みなさんもご存知の通り、人間よりも早いスピードで成長する犬は老化も早く、7才を過ぎるとシニア期に入ります。

7~12才は初老、12才以上になると老犬と定義され、人間同様の老化現象が生じはじめます。さまざまな老化現象が生じますが、そのひとつに「視力の低下」が挙げられます。

人間でも”老眼”という言葉があるように、犬も老化による視力は避けることができませんが、人間のようにメガネやコンタクトなどで対処することはできません。

目が見えにくくなると、普段の生活の中で予期せぬ事故を招いてしまう危険性もあるので、飼い主さんは愛犬がどれくらい見えているのか視力を把握しておくことは大切です。

では、どのように犬の視力をチェックすればよいのでしょうか?この記事では、犬の視力をチェックする方法について詳しく解説していきます。

犬の視力はどれくらい?

犬の目

Annette Shaff/shutterstock.com

愛犬とのアイコンタクトは、心が思わずホッコリする瞬間です。では、犬たちから人間はどのように見えているのでしょうか?

野生時代の犬は生きていくために狩りをしていたので、視力はいいのでは?と思われている方も多いことでしょう。

でも愛犬の顔、特に眼の周辺とよく観察してみると、犬の目は人間と違って外側にあることに気づかれませんか?

犬の目は外側にあるため、焦点が合わせにくいと言われています。人間の視野が約180度に対し、犬の視野は250~290度もあるので、かなり広い範囲を見ています。

そのため、視力もあまり優れていないようです。犬の平均視力は0.2~0.3という数字からも、あまり視力がよくないということが分かるでしょう。

視力の低下がもたらす症状とは?

犬の視力が低下すると、さまざまな悪影響を及ぼします。それには次のようなものが挙げられます。

■モノによくぶつかったり、段差につまずくようになる。 視力が低下すれば周りをよくみることができなくなりますので、モノによくぶつかったり、段差につまずいたりすることが増えるようになります。

犬は視覚だけでなく聴覚や嗅覚も優れているので、すでに住み慣れている家であれば、視力が衰えてきても通常の生活を送ることができます。そのため、飼い主は愛犬の視力が低下していることに気付きにくい傾向にあります。

しかし、初めて出かける場所や家具の配置換えなどをするとこのような症状があらわれ、はじめて愛犬の視力が低下していることに気づくケースが多いようです。日頃から愛犬をよく観察するようにしましょう。

■恐怖心から怖がる、もしくは攻撃的な性格になる。 目が見えなくなることで環境を把握することが難しくなります。それゆえ以前よりも不安を感じるようになり、無駄吠えが増えたり、攻撃的な性格になったりすることがあります。

犬の視力をチェックする方法とは?

視力チェック?

Annette Shaff/shutterstock.com

では、犬の視力はどのようにチェックすればよいのでしょうか?

犬は人間の視力検査のように、「上」「下」・・などと答えることはできません。そのため正確な数値を測ることはできないため、大まかに見えているか見えていないかをチェックします。

自宅でもできる次の4つの方法で、愛犬の視力をセルフチェックしてみましょう。

1、愛犬の目の前に急に手を出してみる。 目が見えていれば、怖がって反射的に目をつぶります。一方、目をつぶならいなら、視力が低下している可能性があります。

2、落ちても音がしない綿のボールや丸めたティッシュなどを犬の上から落としてみる。 見えていれば、モノを落としたときに目がモノを追って動きます。何の反応もないなら、視力が低下している可能性があります。

3、いつもの部屋に家具などで迷路を作ってみる。 見えていれば障害物にぶつからずに動けるはずです。もし障害物にぶつかったり、途中で止まってしまったりしたら、視力が低下している疑いがあります。

4、暗くした部屋で犬の目を慣らした後、部屋を明るくして瞳孔の反射を確認してみる。 光を正常に感じていれば、暗いところから急に明るくすると目の瞳孔が光の調節をするために伸縮します。瞳孔に伸縮が確認できない場合は、視力が低下していることが考えられます。

犬は視力以外の感覚が優れている!

犬の視力は低いですが、飼い主さんの帰宅はすぐに分かりますし、散歩も問題なく行っています。なぜ、視力が低いのに問題なく生活できているのでしょうか?

それは、犬は視力以外の感覚が優れているからです。犬はわたしたち人間よりも優れた嗅覚や聴覚、脚力を備えています。そのため、視力は低くても特に嗅覚や聴覚などを使ってカバーしています。

たとえばよく知っている人でも、声をかけずにゆっくり近づくなら、驚くことでしょう。一方視力が低くても聴覚が優れているので、たとえ遠くても飼い主さんの声が聞こえるなら、走って駆けつけることができます。

犬はどのように景色や色が見える?

犬とカラー

Rawpixel.com/shutterstock.com

では、わたしたち人間と異なる視力をもつ犬は、どのように景色や色が見えているのでしょうか?

犬から見える景色とは

犬は視力が0.2~0.3しかないので、わたしたちが見ている世界とは異なり、常に輪郭がぼんやりとした景色を見ています。

コンタクトやメガネを使用している方なら、それらを外して見える世界が、犬が見ている世界と近いと言えるでしょう。

犬が見えている色とは

では、犬は色は見えて認識できているのでしょうか?

犬たちは色を認識することができていますが、わたしたち人間と比較すると、とても少ない色の世界で生きています。なぜなら、犬の網膜は色を認識する力がほとんどないからです。

そのため犬は限られた色、つまり青と黄色、そしてその2色の中間色だけしか認識することができません。

人間は赤、緑、青の3色と中間色を認識することができるので、犬と比較するならカラフルな世界で生活しています。

また、犬は彩度も人間より低いので、全体的にグレーがかって見えているようです。ですからわたしたち人間が感動する鮮やかな景色を見ても、残念ながら犬の視界には全体的にグレーがかったくすんだ色に見えており、キレイな景色を堪能することはできていません。

一方、青や黄色は認識することができるので、青い空や海、黄色のひまわり畑などは、カラフルな世界を愛犬と共に共有できるでしょう。

これら犬が認識できる色を踏まえて、愛犬におもちゃを購入してあげることができるでしょう。ちなみに犬は特に赤色は全く認識することができませんので、赤色のおもちゃの購入は控えることができるかもしれませんね。

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