犬の記憶力はどのくらいある?犬の記憶の特徴と飼い主がしてあげられることを紹介!

犬の記憶力はどのくらいある?犬の記憶の特徴と飼い主がしてあげられることを紹介!

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犬の記憶力ってどのくらいか知っていますか?犬と生活していると犬の記憶力が不思議になることってありますよね。今回は犬の記憶力に迫りたいと思います。愛犬の様子を観察しながら参考にしてください。

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犬の記憶力ってどれくらい?

上を見上げている犬

violetblue/shutterstock.com

犬の記憶力ってどのくらいか知っていますか?犬と生活していると犬の記憶力が不思議になることってありますよね。昔の事はしっかりと覚えていたりするのに、しつけなどで覚えないといけないことは、なかなか覚えてくれなかったりします。

愛犬の記憶力がどれくらいなのか、一般的に明らかになっていることをご紹介したいと思います。

記憶力とは、経験したことを頭の中で覚えておき、必要な時に取り出すことができる力のことを言います。

人間には優れた記憶力があり、その記憶力は生活を鮮やかに彩ることが出来ます。記憶力は非常に役立つ能力ですが、上手に記憶をコントロールできずに悩んでしまうこともありますね。

人間の生活にとって記憶は欠かせないものです。犬などの動物にも記憶力はあるのでしょうか?あります。ある程度の大きさの脳をもつ動物たちには記憶力があります。特に「賢い」とされている動物は、記憶に応じて行動が変化することで知られています。高い記憶力があるので、それを元に、「学習」出来るのです。

飼育している動物に学習させる行為を「しつけ」として取られている人が多いでしょう。人間と共に生活するうえで大切なポイントを学習させるのです。

さまざまな動物はしつけによって多くの行動を変化させることが出来ます。その中でも犬はとても学習能力が高いとされています。つまり記憶力も高いとされています。

ただ、人間に比べると、犬の記憶力が劣っているのは明らかです。では、犬の記憶力というのは、どれくらいなのでしょうか?犬の記憶力に関しては、まだまだ未知の部分が多いとされていますが、現在一般的に知られている犬の記憶力の程度についてお伝えしますね。

犬はどれくらいの名前を覚えることができるのか?

まず、犬の記憶力の容量について、参考となる情報をお伝えします。単純に記憶には、「モノの名前を覚える」ことがありますね。

人間たちは幼いころから、親に教えられたり、生活するなかで自然と名前を覚えていったりします。私たちが覚えているモノの名前の合計数ははかり知ることができないほど多いです。これは人間の記憶力の高さを示すものです。

では、犬はどれほどのモノの名前を覚えることができるのでしょうか?ある研究では、一般的な犬でも1000個のモノの名前を覚えることが出来るようです。

例えば、飼い主が「つくえ」と言えば、愛犬も机を思い浮かべることが出来るわけです。それが訓練なしの犬で1000個も記憶できるわけですから、なかなかすごいと言えるのではないでしょうか?

もちろん、「モノの名前を覚える」ことは記憶力のほんの一部です。音や映像、ニオイ、感触など様々ものも覚えることが出来ます。犬の記憶力に関しては、今後もその能力の高さが証明されていきそうですね。

犬の短期記憶はどれくらい?

犬の記憶には、短期間しか覚えていない「短期記憶」と、長期間にわたって覚えている「連想記憶」があるとされています。飼い主さんの声や顔を覚えているのは、連想記憶になりますね。

犬の記憶力がどれくらいか知るうえで分かりやすいのは、犬の短期記憶です。

犬の短期記憶は10秒と言われています。つまり、一時的な物事であれば、10秒しか覚えていることが出来ないのです。これは、「犬がしつけに失敗したとき、10秒以上経ってから怒られたとしても何を怒られたか分からない」ということなのです。

人間の短期記憶は10秒~1時間と言われています。時間に幅があるものの、犬と比べると大きな差があることが分かります。

ですから、飼い主さんは犬と接する時にこの短期記憶の違いを把握して接してあげなければいけないのです。そうしないと、自分が行なっていることと、相手が受け止めていることに違いが生じてしまうでしょう。

犬の記憶保持期間は?

長期間にわたって記憶できる連想記憶についても考えてみましょう。犬はさまざまな物事を関連付けて長期間記憶することができます。飼い主のことやしつけをいつまでも覚えているのはそのためです。

犬の長期記憶は十年以上だと言われています。実際に十年経った後でも以前の飼い主を覚えていることはよくあるものです。犬は飼い主が変わることがよくありますね。

ある飼い主さんのもとでたくさんの子犬が産まれ、しばらく生活したあとに、引き取ってくれる新たな飼い主さんのもとへ引っ越しするかもしれません。

何年もたった後でも、以前の飼い主さんに合った時にはとても喜ぶものです。それは昔の飼い主の顔や声、においなどを覚えており、それに関連してどんなお世話をしてもらっていたか、愛されていたかを思い出したからです。

犬は短期記憶が人間よりもはるかに劣りますが、長期記憶は私たちとの差が気にならないほどです。

犬の記憶力を伸ばすことは可能?

「賢い犬に育てたい」ということで、犬の記憶力を伸ばすことはできるのでしょうか?犬の記憶力を伸ばすのはどうも難しいようです。犬が記憶しやすいように飼い主の側で工夫することはできますが、もともと備わっている才能自体を変化させることはできません。

ただし、覚えやすい言葉遣い、覚える時の関連づけなどで、覚えやすくすることはできます。人間の場合は、覚えるためのテクニックなどで記憶量を伸ばすことができます。例えば、歴史と年代を覚える時には語呂合わせなどを使って覚えやすくしますよね。犬は覚えるためのテクニックを自分で使おうとしたり編み出したりはしないので、記憶量が自然と変化することも無いでしょう。

犬の記憶力と密接に関係しているものとは?

犬が物事を長期記憶できるのは、複数の事柄を連想させて記憶しているからです。ですから、犬の記憶力は1つの要素だけが絡んでいる単純なものではありません。

犬はさまざまな要素を関連させて記憶できます。それには耳や目や鼻から入ってくる情報が含まれます。特に犬は、人間と比べて優れた聴覚と嗅覚を備えています。人間以上の情報を収集できるわけですね。取り入れることのできる情報が多いので、多い分記憶に役立てることが出来る要素も多くなるわけです。

私たち人間は、声の高さや音色から、それが誰の声か判断できます。つまり、その音を名前や顔と関連させて覚えているのです。犬は人間よりも視覚から取り入れる情報は少ないですが、その分、人間の声をより細かく聞き分けることが出来ます。

実際にある研究によると、「犬は声の高さで声の発している人を見分けることが出来る」と報告されています。

犬の記憶力はまだまだ未知な部分が多い

犬の記憶力についていくつかの要素を考慮することが出来ました。人間ほどの記憶力を持っているわけではありませんが、決して低い記憶力だと決めつけることが出来るほどでもないと感じたのではないでしょうか?

犬は短期記憶が苦手ですが、長期記憶に関しては人間でもびっくりすることを覚えているものです。人間よりも優れた感覚も持ち合わせており、それと関連させて記憶することもできます。

もちろん、犬の記憶力はまだまだ未知な部分が多いようです。いままでにも犬の記憶力に関する実験が行われてきましたが、それでも分からないことはたくさんあるのです。

犬の記憶力については、これからの進展と報告を楽しみにしたいですね。もしかしたら、人間もおどろくような優れた記憶力についての発見があるかもしれません。

犬の記憶力を把握して、飼育に役立てよう

犬の記憶力がどのくらいなのか、なんとなく理解できたのではないでしょうか?

犬の理解力を把握しているなら、犬のお世話をもっと効率的に行なってあげることができます。特にしつけを上手におこなってあげたり、愛犬との良い関係を作ったりするために、記憶力に関する情報を活用しましょう。

しつけにおいて犬の記憶力を把握しておくのは大切

愛犬をしかっている女性

Luis Molinero/shutterstock.com

しつけをする時には犬の記憶力がどのくらいかを把握しておくことは大切です。お互いにストレスなくスムーズなしつけが出来るといいですね。

しつけはタイミングが大切

犬は短期記憶が10秒しか持ちません。前述したように、しつけの際にも叱るタイミングを考えないと、犬は理解することが出来ません。

愛犬を褒めたり、叱ったりする際には、必ずすぐに行なってあげるようにしましょう。なるべく10秒以内に行動してあげることで愛犬は理解できるのです。

しばらく経った後に叱ったとしても愛犬は理解することができず、ただただ困惑するだけです。犬にとっては理不尽に叱られたのと同じなわけですね。

関連づけで長期記憶に!

しつけの際には、タイミングに加えて、「関連づけ」も大切にしましょう。とりわけ、愛犬が得意とする聴覚や嗅覚に刺激を与えると良いでしょう。

上手にできた時には、褒めましょう。褒め言葉という音を関連づけるのです。また、同時にご褒美として撫でてあげたり、おやつを与えたりします。撫でると飼い主さんのニオイや温かい手の感触を味わうことが出来ます。おやつは犬の味覚と嗅覚に訴えるとても簡単な方法です。

関連づけることで、「さっきの行動をする=褒め言葉=撫でてもらえる=おやつがもらえる」という形が出来上がり長期記憶しやすくなるのです。褒めてもらうために行動を繰り返すようになり、いつまでも覚えてくれるわけですね。

短い言葉と声の調子を意識しよう

しつけで意識すべきなのは、短い言葉と声の調子です。犬は人間の言葉の意味を理解しているのではなく、音の違いやその時の顔の表情などを覚えているだけです。ですから、犬が違いを理解しやすいように、いつも同じ短い言葉を使うようにしましょう。

例えば、叱る時には「ダメ」と言います。「ダメ」「コラ」「いけません」などとたくさんの言葉を使うのではなく、注意する言葉を一つに絞ってください。

また声の調子は、言葉ごとに一定にしましょう。優しい声色で「ダメ」と言ったり、キツイ声色で「ダメ」と言ったりするなら、愛犬は「ダメ」が褒めている言葉なのか、怒っている言葉なのか分からなくなります。

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