盲導犬のパピーウォーカーとはどんな仕事?役割や登録方法を紹介

盲導犬のパピーウォーカーとはどんな仕事?役割や登録方法を紹介

update

「パピーウォーカー」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?盲導犬に関連して名前を耳にすることもあるかと思いますが、パピーウォーカーとはどんなことをするのか、どのようにパピーウォーカーになれるのかについては、よく知らない方も多いと思います。今回はパピーウォーカーの役割について解説したいと思います。

update

パピーウォーカーの登録方法と子犬の委託の流れ

カメラを見つめるゴールデンレトリバーの子犬

Bokehboo Studios/shutterstock.com

パピーウォーカーの基本条件をクリアできたら、次はパピーウォーカーとしての登録方法を見ていきましょう。今回は登録方法の代表的な流れを紹介しますので、参考程度にご覧ください。不明な部分も多いと思いますので、その場合には直接盲導犬協会にお問い合わせください。

パピーウォーカー申し込み用紙の郵送をする

盲導犬協会へ直接メールや電話で問い合わせたり、盲導犬協会のホームページに書かれている申し込み用紙に必要事項を記入し郵送します。メールや電話などで申し込みした場合は、後日申込書が届きますので、家族の氏名、生年月日、職業、簡単なアンケートを書いて郵送しましょう。

説明会への参加

書類返送後、パピーウォーカーの説明会が開催されるので、それに参加しましょう。

職員による面談

盲導犬協会の職員による面談を受けます。パピーウォーカーの申込者の自宅で受ける場合と、協会内で行われる場合もあります。

パピー委託待機者として登録される

パピーウォーカーとして条件を満たしているかを盲導犬協会によって判断されクリアとなった場合に、やっとパピーウォーカーとしてスタートします。しかし、そこですぐに子犬が委託されるわけではなく、登録されているパピーウォーカーの数や出産状況などにより、子犬がやってくる時期が変わってきます。そのように、パピーウォーカーに登録してもすぐに子犬が引き渡されない場合もありますので、気長に待ちましょう。

委託準備をする

パピーウォーカーの委託決定後には契約書を交わします。その後、日程などの詳細な説明を受けます。子犬がやってくるまでの期間に子犬との接し方、不安や心配な点を訓練センターで教えてもらうと安心できるでしょう。

子犬を迎える準備にはどのようなものがあるでしょうか?

まずは、子犬が寝る場所の準備をしてあげましょう。ケージや犬専用のベット、毛布などを用意してあげる必要があります。そうした物を用意するなら犬は安心して寝ることができるでしょう。

トイレの準備や食事用、水の食器も必要です。散歩用のリードも、散歩をする時期の4ヶ月までに用意しましょう。何をどのように準備するかはスタッフの指示のもとに進めましょう。

パピーウォーカーになれなくても、盲導犬の他のボランティアになることもできます。

盲導犬のボランティアの種類

盲導犬を助ける為のボランティアは、パピーウォーカーだけではありません。パピーウォーカーになりたいけど、子犬を預かるのは難しい、条件をクリアできないと思われる方は、他のボランティアを選択できます。

例えばどのようなボランティアがあるでしょうか?

引退犬の飼育ボランティア

1歳でパピーウォーカーと離れ、盲導犬になってから10年前後で役目が終わります。盲導犬になる犬種のラブラドール・レトリバーやゴールデン・レトリバーですが、その犬種の平均寿命は約10歳から12歳と言われています。15歳以上生きる子もいますが、引退後の数年を穏やかに最後まで飼うことができることができる方のみ、引退犬の飼育ボランティアになることができます。

他の基本条件は、留守が少ない家庭、室内飼育が出来るなど、パピーウォーカーの時の基本条件と同じです。

繁殖犬の飼育のボランティア

盲導犬の資質のある犬を家庭で預かり、交配の時期がきたら繁殖の為に盲導犬協会と協力しながら出産や子育てをするボランティアです。オスは交配が終了すれば帰宅しますが、メスは交配後に帰宅する場合と、協会で出産をしてから帰宅する場合があります。協会で出産をする場合には、生後60日ほど経ってから帰宅することもあります。自宅で出産可能な環境が整っていれば、そのまま帰宅し出産する場合もあります。その場合にでも盲導犬協会から定期的な訪問があり犬にもパピーウォーカーにもフォローがありますので安心できます。

繁殖犬の引退時期はおよそ7歳ごろです。引退後には犬を引き取ることも可能です。

キャリアチェンジした犬の飼育のボランティア

先ほども少し触れましたが、すべての犬が盲導犬の資質があるわけではありません。中には、いくら訓練しても活発な性格が目立ってしまう犬や、人間や他の動物に興味がありすぎる子、車やバスなどに怯えてしまう子などもいます。そのような子は、その犬の性格を無理に曲げるのでなく、盲導犬から家庭犬へキャリアチェンジをしていきます。こうした子を家族の一員として迎え入れるというボランティアがあります。

受け入れれる基本条件はパピーウォーカーの基本条件と同じです。条件がクリアできればトライヤル期間が設けられます。お互いの相性に問題がなければ、そのまま譲渡となります。子犬の時期を知らない状況で受け入れるため、その時期の思い出は少ないですが、その後の長い時間にたくさんの幸せな思い出を作れればいいですね!

ご意見、ご感想ありましたらコチラ! この記事のコメントへ (0件)
桜 フォトコンテスト 全国のドッグラン一覧
編集部PICKUP
関連する記事

mofmo掲示板