【獣医師監修】犬が上手に水を飲めるように飲み方や与え方を工夫しよう【2023年版】

【獣医師監修】犬が上手に水を飲めるように飲み方や与え方を工夫しよう【2023年版】

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頼定 大和

獣医師

頼定 大和

日本獣医生命科学大学卒。大学卒業後、沖縄の病院にて臨床経験を積み、関東、北陸で動物病院の院長として病院経営を行う。 現在は企業病院およびペット関連事業のコンサルティングに携わる。 また、猫の感染症や遺伝病の分野において大学と共同研究に取り組んでいる。講師歴:広島アニマルケア専門学校、日本獣医生命科学大学 動物病院経営学etc. https://okinawa-ahg.com/

犬を飼っている方であれば、愛犬が水を飲んだ後は口元がビチャビチャに濡れていたり、器の周辺に水が飛んでいたり・・という経験をしているかもしれません。猫と比較すると犬は水を飲むのが下手なように感じることがあります。それはなぜでしょうか。ここでは犬が水を飲むのが下手な理由と水の与え方について取り上げます。

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犬が水を飲むことの重要性

水を飲む犬

MaraZe/shutterstock.com

すべての生物にとって”水”は生きていくために欠かすことができません。しかし水は生命を維持する目的以外にも、身体や心の健康をサポートする働きもしています。どのようにでしょうか?

口の中をキレイにする

犬は歯磨きをすることができないので、食べカスは口の中に蓄積され、歯や歯茎に付着して歯石になります。

一度歯石になってしまうと、それを除去するためには麻酔による歯石除去手術が必要となるため、普段からケアをすることが必要ですが、犬は水を飲むことで口に残った食べカスを洗い流すことができます。

つまり犬にとって水を飲むことはうがいの役割ともなり、結果として健康維持につながるのです。

心の安定をサポートする

水を飲むことは食べる、飲む、運動する、排泄をするなどの本能的な生理的欲求のひとつです。これらの欲求が十分に満たされていないと、身体的また精神的に大きなストレスやダメージを与えます。

ですから愛犬が水を飲みたい!と思ったときに、新鮮な水が飲めるような環境を常に提供することはとても大切です。もし水を飲むという欲求を満たすことができないなら、過度のストレスを感じ、無駄吠えをしたり噛んだりなどの問題行動を招くことにつながります。

犬専用の水飲み容器の種類と特徴

水飲み器

Africa Studio/shutterstock.com

犬専用の水飲み容器には器型、ノズル型、循環式、ウォーターディスペンサーなどさまざま形状タイプがあります。それぞれの特徴やメリットとデメリットをみていきましょう。

器型タイプ

器型タイプは定番の水飲み容器とも言える水飲み容器です。器の下に滑り止めが付いているタイプや台が一緒にセットになっているタイプなど、バリエーションに富んでいます。

器型タイプは一度に多くの水を飲むことができるので、お口の中の食べカスをキレイに取り除くことができるというメリットがあります。また、思いっきり水が飲めるので、精神的な欲求をすぐに満たすことができるのも魅力となっています。

そして何よりも、容器型タイプはお手頃価格で販売されているので、気軽に購入することが可能です。ただし器によっては倒れやすいものもあり、水がこぼれる可能性があるというデメリットもあります。

器型おすすめ商品

ノズル型タイプ

ノズル型タイプは、ゲージや専用の台に水飲み専用のボトルを設置してい使う水飲み容器です。犬がノズルを舐めることで、少しずつ水が飲めるようになっています。

ノズル型タイプの水飲み容器は、水がこぼれる心配はほとんどありません。また容器型タイプとは違い空気に触れないので、ホコリやゴミが侵入することなく、清潔な状態を維持することが可能です。

ただし1度に出る水の量が少ないため、十分に満足するまで水を飲むためには、ほかの給水器で水を飲むよりも時間を必要とします。また、お口の中の食べカスをキレイに取り除くことも難しいというデメリットがあります。

ノズル型おすすめ商品

循環式タイプ

循環式タイプの水飲み容器は、あらかじめタンクに水を入れておくことで自動的に循環して浄水してくれる水飲み容器です。

水の循環と浄水を自動でしてくれるので、常にキレイな水を飲むことが可能です。また1日1回水を取り替えるだけなので、お手入れがラクというメリットもあります。

しかし本体価格や定期的なフィルター交換が必要なため、コストがかかるというデメリットや、サイズが大きいこと、常に電気を入れておくなども購入前に考慮する必要があります。

循環式タイプおすすめ商品

ウォーターディスペンサー型タイプ

ウォーターディスペンサー型タイプは、ボトルに水を入れて逆さまに設置するだけで、一定の水の量が出てくるようになっています。

容器型タイプのように水をガブガブと飲むことができるので、欲求を十分に満たすことができます。しかし大型犬の場合は大きなボトルが必要となるので、ある程度のスペースが必要です。

ウォーターディスペンサー型おすすめ商品

まとめ

水を飲ませてもらう犬

Studio MARMILADE/shutterstock.com

犬が水を飲むことが下手な理由と、水の飲み方や与え方などについてみてきましたが、いかがでしたか?

犬にとって水は生きていく上で欠かせないものです。いつでも新鮮で美味しい水が飲めるように、愛犬に合った水飲み容器を選び、こまめに取り替えることで生理的欲求を満たしてあげましょう。

愛犬の健康や精神的サポートは、飼い主さんがどの程度水に関心を払っているかにかかっています。ぜひこれからも愛犬のために美味しいお水を提供してあげてくださいね。

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