【獣医師監修】犬がおしっこを舐めることがあるのはなぜ?その理由と対処方法を解説【2023年版】

【獣医師監修】犬がおしっこを舐めることがあるのはなぜ?その理由と対処方法を解説【2023年版】

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頼定 大和

獣医師

頼定 大和

日本獣医生命科学大学卒。大学卒業後、沖縄の病院にて臨床経験を積み、関東、北陸で動物病院の院長として病院経営を行う。 現在は企業病院およびペット関連事業のコンサルティングに携わる。 また、猫の感染症や遺伝病の分野において大学と共同研究に取り組んでいる。講師歴:広島アニマルケア専門学校、日本獣医生命科学大学 動物病院経営学etc. https://okinawa-ahg.com/

自分の愛犬がおしっこを舐めているのを目にしたことはありませんか?なぜ犬はおしっこを舐めることがあるのでしょうか。この記事では、犬がおしっこを舐めてしまう理由とその対処方法について解説したいと思います。

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避妊、去勢手術のメリット

病院で不安そうな顔をして飼い主を見ている犬

Olimpik/shutterstock.com

避妊、去勢手術することには他にもメリットがあります。ではメリットをいくつか見てみましょう。

避妊手術のメリット

避妊手術のメリットは、メス特有の病気にかかるリスクを減らすことができるということです。

例えば、乳腺の周りにできる乳腺腫瘍は発症すると50%は良性ですが、あとの50%は悪性と言われています。悪性だった場合には、最悪の場合には肺などに転移してしまいます。はじめての発情前に避妊手術をする事で99.95%発症を防ぐことができると言われています。

しかし、1回目の発情を迎えてしまってからの手術であれば、予防できる確率として92%から94%となり、2回目の発情後には74%と減っていきます。

また他の病気として、子宮蓄膿症もあります。外部から細菌が子宮の中に入り込み、増殖し、子宮の中に溜まった膿により子宮は膨らみ、最悪の場合には子宮が破裂します。子宮が破裂して子宮内にあった膿が全身に回ってしまうと、ショック状態になり亡くなることもあります。避妊手術をすることでこうしたリスクが避けられるでしょう。

さらに、ヒートという犬の発情期には落ち着きがなくなったり、食欲がなくなったり、不安になったりします。神経質になり、ストレスを感じる子もいるでしょう。避妊手術をすれば、そのようなことはなくなり、普段と同じように落ち着いた暮らしができるでしょう。

去勢手術のメリット

メリットとして、男性ホルモンの分泌が抑えられるためにマーキングという問題行動がなくなるということがあげられます。

しかし、この場合にはマーキングの行動が癖になっている犬には効かない場合もあるため、マーキングが癖になる前に去勢手術を受ける必要があります。また、去勢手術をすることで性格が多少穏やかになることもあります。

また、オスの犬に多く見られる前立腺疾患を防ぐことができます。去勢手術によって精巣を取り除くと、前立線が萎縮するので前立腺肥大症や前立腺腫瘍などの命に関わる病気を予防できます。

避妊、去勢手術の金額は動物病院によっても違いますが、おおよそ2万円から3万円ほどです。入院するかしないかなどによっても費用は異なりますので、一度動物病院に問い合わせてみましょう。

このような手術によって、他の犬のおしっこを舐めるという行動が制御することが可能になりますので、飼い主さんは手術をするかしないかをじっくり考慮しながら決めていただきたいと思います。

まとめ

犬の問題行動の一つである、おしっこを舐めるという行為の原因と対処方法について調べることができましたが、いかがでしたか?

原因は様々ですから、どんな原因で舐めているのかよく観察して対処してみてください。飼い主さんが努力してもなかなか直らない場合には、ためらわずに動物病院の先生に相談してみましょう。きっと、愛犬に合った最適な方法を教えてくれるはずです。

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1 名無しさん
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Dog(ドッグ) です。ドックと連発してますがDockだと全く意味が違います。