犬にインフルエンザはうつる?愛犬が病気にならないために出来ることとは

犬にインフルエンザはうつる?愛犬が病気にならないために出来ることとは

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冬になると必ず流行るのがインフルエンザや風邪ですね。飼い主さんがインフルエンザにかかってしまうと、ワンちゃんにもうつってしまうのでしょうか?今回は、犬にインフルエンザはうつるのかという点について、また愛犬が病気にならないために出来ることを紹介したいと思います。

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ワンちゃんから人にうつる病気

愛犬に腕を噛まれている飼い主

nupook538/shutterstock.com

家庭で飼われているワンちゃんであっても、ワンちゃんから飼い主さんにうつる病気というものはありますので注意が必要です。どのような病気があるでしょうか?

「狂犬病」

日本では、狂犬病の注射が義務付けられている為、発生することはほとんどありません。しかし、狂犬病は人間にうつると恐ろしい病気です。

感染経路は、狂犬病を発症したワンちゃんに噛まれたり、傷からの唾液などによる感染です。狂犬病を発症してしまうと、今のところ治療はなくそのまま死亡に至ります。

「エキノコックス病」

キツネなどから感染する病気として、一度は聞かれたことがある病気かもしれませんね。エキノコックス病はワンちゃんの糞でも感染することがあります。糞に含まれる寄生虫の卵が人間の飲料水、手、食品などに付着し、口から入ることで感染します。

症状としては、肝臓や肺、骨、肝臓、筋肉などに小嚢胞が発生します。小嚢胞が発生すると、食欲不振、体重減少、衰弱、腹痛、嘔吐などがみられます。潜伏期間があり、5年~10年という長い間ゆっくりと増大していきます。

「サルモネラ症」

ワンちゃんの糞に含まれている微生物や細菌が人間の手や食品などに付着し、口に入り感染します。

症状は、下痢を引き起こします。健康な成人であればあまり問題はありませんが、小さな子供や、高齢者、免疫力の弱い患者などは症状が重篤になる可能性があるので注意が必要です。

「犬ブルセラ症」

糞に含まれる病原体が、人間の手や食品に付着し、口に入り感染します。飼い主さんの傷や粘膜からも侵入する場合もあります。潜伏期間は2週間~8週間で、発熱、関節やリンパが腫れて痛みが伴います。

「パスツレラ症」

ワンちゃんが噛んだり、引っかいたりしてできた傷により感染します。この菌は、ワンちゃんの約75%が保有しています。

症状としては、引っかかれたり、噛まれたりした部分が、早ければ数時間後に赤く晴れ上がります。リンパ節が腫れてきたり、発熱、痛みが現れる場合もあります。関節付近を噛まれたりした場合には、関節炎が起きることもあります。免疫力が下がっている時に感染すると、敗血症、骨髄炎、肺炎、気管支炎、副鼻腔炎など重篤になる危険もあるようです。

「回虫症」

トキソカラ症とも呼ばれ、糞に含まれている病原体により、それが人間の手や食品に付着して口に入り感染します。人の体内に入った回虫は成虫にはなれず、体の中を移動し、幼虫移行虫症を引き起こします。回虫が人体に入ると、臓器に侵入します。腸管、血液の流れ、リンパの流れにより人体の中をうつり始め、1ヶ月ほどの期間で発症するようになります。

症状として、発熱、食欲不振、だるさ、喘息、咳、腹痛などが現れます。症状がひどくなると、肺炎や視力障害などになります。

「ヒゼンダニ症」

疥癬と呼ばれるものです。感染しているワンちゃんとのスキンシップにより、飼い主さんも感染します。

ヒゼンダニという小さいダニが、皮膚にトンネルのような横穴を開けて卵を産みます。その卵が成虫になり寄生することにより、強いかゆみを引き起こします。手首、指の間、脇の下、肘の内側、殿部によく現れます。

「ノミ刺咬症」

ワンちゃんが連れてきたノミによって、噛まれることで感染します。ノミがワンちゃんからカーペットやソファーなどに移り、飼い主さんに移動することもあります。

症状ですが、何日もかゆみが取れません。噛まれた場所が赤くなったり、水疱ができたりします。1週間後には色素沈着も見られます。また、ノミは一箇所だけでなく、何箇所も噛みますのでかゆみは増しますし、赤くなって腫れる部分がサクランボ大になることもあります。

「ライム病」

ワンちゃんについたマダニに刺されることで、飼い主さんへうつる病気です。感染初期には、刺された所が赤くなります。ひどくなると、風邪のような症状、頭痛、関節痛、筋肉痛、悪寒などが現れます。

一般的には重い症状にはならないですが、まれに心疾患、神経症状、慢性関節炎などになることもあります。

では、こうした病気をもらわない為にどうしたらいいのでしょうか?

病気に感染しないためにできること

手を洗っている人

Alexander Raths/shutterstock.com

ワンちゃんは家族の可愛い一員ですが、それでも人間とは違います。そのため、節度を持って接する必要があります。特に、もともと体調が良くない方、子供や年配の方は適切な距離で接するようにしましょう。

また体力が落ちている時や、いつもよりも体調が良くない時には感染しやすくもなります。できる限り密な接触は避け、体調が良くなってから、思いっきり遊んであげるようにします。

引っかかれたり、噛まれたりしてできた傷を放置したままにしないようにしてください。もし、傷ができてしまった場合にはすぐに消毒をしっかりしましょう。いつもと違うような異変を感じるのであれば、すぐに病院で診てもらい、その際はワンちゃんと接触したという旨を伝えてください。

また、ワンちゃんからの感染経路は主に糞によるものが多いことが分かりました。そのことを考えると、ワンちゃんの糞便処理をした後は必ず手を洗うようにしましょう。

しかし、その時だけでなく普段からワンちゃんと遊んだりした後などにも、まめに手洗いする必要があるでしょう。同じように、ワンちゃんのトイレや身体も綺麗に保たせてあげるよう世話することも大切です。

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